ヘッドライトにウレタンクリアをDIY塗装!新品並みの透明感と強い対候性をGETせよ!

ヘッドライトが黄ばんでいるだけで、車ってものすごく古そうに見えてしまうから不思議(だって本当に古い車はヘッドライトがガラス製だからそもそも黄ばまないのだ…)。ヘッドライトが黄ばんでしまう原因は傷や紫外線による劣化があるのだが、根本的な理由としては新車時に表面に施されていたコーティングが劣化ないしはがれてしまっていることが挙げられる。

僕のRX-8も製造から13年が経ち、ヘッドライトの劣化もそこそこある。軽く磨いたとしても1か月もすれば簡単に黄ばんでみすぼらしい感じになってしまう。ただみすぼらしいだけならまだいいが、黄ばんだヘッドライトにより夜の視界が悪化してしまって、事故が起きる可能性も否めないし、ヘッドライトの光量が足りないと車検にも落ちてしまう。かといって頻繁に磨くのもとてもめんどくさいので、最強の方法でヘッドライトの透明感を長期間にわたり維持したい!

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ヘッドライトの黄ばみは表面で起きている

ヘッドライトの黄ばみや汚れは十中八九表面がそうなっているせいだ。今回の方法も表面のみ処理するので、もし内側が汚れているのだとすれば効果がない。これを簡単に見分けるには、ピカールなどの研磨剤でヘッドライト表面を磨いてしまうのが一番早い。これできれいになったら表面が汚れていたということだ。

ピカールでヘッドライト磨き
僕の叔父さんは車好きである。その叔父さんに最近しょっちゅう言われる言葉、それは「エイトのヘッドライト曇ってるぞ!」である。 …磨くか…...

ピカールで磨いたまま放置しても悪くはないんだが、そのままだとまたすぐに黄ばんでしまうのでやっぱりちゃんとしたほうがいい。

ヘッドライトを外して作業する

これから行う作業は、ヘッドライトが車についたまま行っても特に問題はないが、中腰で作業し続けるのは正直しんどいし、後の塗装作業の際にボディや車の周辺に塗料が付かないようにマスキングするのもめんどくさいし、塗料の乾燥にとても時間がかかるのでやっぱりヘッドライトは外しちゃった方が結果楽なことが多いと思われる。ゆえに車を2日から最高1週間程度使わない、という状況が必要だったりする。そんなの無理!って人はオークションなどで替えのヘッドライトを安く入手してそっちをきれいにする、という方法もある。車種によってはヘッドライトの中古相場も結構いい値段することがある(ってかRX-8のヘッドライト高すぎ)のでなかなか難しいかもしれないが…。

RX-8のヘッドライトの取り外し方はこちらを参照。

RX-8 ヘッドライトの外し方
RX-8のヘッドライトを取り外す。まずはフロントバンパーを取り外す必要があるが、その方法はこちらで説明済み。 ヘッドライトを取り外...

用意するもの

必要なものは主に三種類

  • 耐水サンドペーパー(#800、#1000、#1500、必要であれば#2000も)
  • コンパウンド(細目~極細の3種類)
  • 2液ウレタンクリアー

サンドペーパーはヘッドライトの元のコーティングや黄ばみ、汚れを落とすのために、コンパウンドは平滑な表面を作るために、そしてウレタンクリアはヘッドライトを強固に保護するために必要。コンパウンドはSOFT99のトライアルセットが安価に必要なコンパウンドを手に入れることができるのでオススメ。ヘッドライト磨きに使っても十分に余る。

あとこれ以外にも、

  • 水を入れておくための洗面器
  • 中性洗剤
  • 毛羽立ちにくい綺麗な布(キムワイプとか)
  • ウエス(キッチンペーパーがオススメ)
  • ヘッドライトの乾燥に十分なだけの作業時間
  • 汚れてもいい服

なども必要。

ラッカースプレーは絶対ダメ!

ヘッドライトに使われているポリカーボネートという素材は溶液に非常に弱い。このためウレタンスプレーよりもずっと安価なラッカースプレーを使うと、ヘッドライトがひび割れて最悪二度と使えなくなってしまう場合がある。絶対にラッカースプレーを使ってはならない

また、世に数ある2液ウレタンクリアスプレーの中で、アサヒペンのこれだけが唯一弱溶剤であるため、ヘッドライト塗装に安心して使うことができる。ノズルがいまいちで、きりが細かくパサパサして艶が出にくいのでオススメしずらいが、ヘッドライトを破損してしまうよりはずっといい。

ヘッドライトを磨く

まずはきれいにする

何はともあれヘッドライトをきれいにしておく。レンズ面だけでなく、周りもある程度きれいに水拭きするととで、磨き作業でのごみの混入を防ぐことができる。

耐水ペーパーで磨く

耐水ペーパーで磨くために洗面器に水を入れておく。これからの磨き作業は全て同じだが、手作業で磨く際は必ず縦・横方向にのみ磨く。こうすることで小傷が消えやすく、素早く綺麗に磨ける。また耐水ペーパーは頻繁に水につけ、ペーパーもケチらずに使う。

まずは800番のペーパーで磨く。ヘッドライトが黄ばんでいたので黄色い汁が出てくる。

ヘッドライト全体を磨けたら一度ウエスで拭き取り、磨き残しなどがないかをチェック。この作業はペーパーの番手を変えても必ず行うべし。

もう一度800番で磨いたら汁が白くなった。汚れが完全に除去できた証だ。

次に1000番のペーパーで磨く。例えば800番を縦方向の磨きで終えた場合、1000番は横方向に磨いて800番でついていた縦方向の磨き傷を消していくようにする。こうするときれいに磨ける。

最後に1500番で磨く。このあとさらに2000番で磨くとより良い。

コンパウンドで磨く

耐水ペーパーが終われば次はコンパウンドでの磨きに入る。コンパウンドで磨く際は毛羽立ちにくい布を使い、その布の使用面も頻繁に変えて常にきれいな面で磨くようにする。もちろん縦横磨き。電動ポリッシャーなどがあると超らくちんだが、ないので手作業で磨く。

まずは細目。1500番のペーパーから比べると結構綺麗になる。

次に中目。くすみが結構とれる。

最後に極細。きれいに磨けていれば傷がほとんどなくテカテカで透明感がある状態になる。これで磨き作業はいったん終了。

ウレタンクリアを塗装する

ヘッドライト裏をマスキングする

塗装に移る前に、ヘッドライトの裏面に塗料が付着しないようにマスキングする。レンズ面の周りをマスキングテープでぐるっと一周したのち、ビニール付きの養生テープ(通称マスカー)をマスキングテープの上に貼ると簡単にマスキングできる。

中性洗剤でしっかり脱脂する

綺麗な水に中性洗剤を数滴たらし、それをきれいな布につけてヘッドライト表面をしっかりと脱脂する。この際手も中性洗剤で洗ってかさかさするぐらいにしておくと失敗が減る。もちろんこの後はきれいな乾いた布で洗剤を拭き取り、しっかりと乾燥させる。

ウレタンクリア塗装

缶に記載されている使用方法をしっかり守って塗装する。ポイントとしては、

  • 缶を人肌程度に温める
  • 塗装直前に必ず30秒程度缶をよく振る
  • 使用中に缶が冷たくなったら吹付をやめて温める
  • 開封後1時間以内に使い切る
  • 塗料が残りわずかになったら残っていても使用を終える

などがある。また塗装の基本ではあるが、湿度の少ない天気のいい、風の少ない日に行うと成功しやすい。

一度目はすこし遠目(ヘッドライトから20cmほど離して)からサッサッと全体に軽く吹き付けるようにして下地を作る。わずかに塗料が乗っているだけなので曇るが、あまり気にせず10分ほど待って乾燥させる。

二度目も同様にサッサッと吹き付けて10分乾燥させる。

三度目に厚塗り。アサヒペンの塗料はノズルがいまいちなので比較的至近距離(10cmほど)から塗料を吹き付けていく。ゆっくりしすぎると塗料が垂れるので注意。連続で吹き付けると缶が冷えてしまうので、手やぬるま湯を使って人肌程度に温める。綺麗に塗れたならば、写真のように艶と透明感のある仕上がりになる。

強制乾燥させる(出来ない場合は自然乾燥)

塗装後、30分~1時間ほど自然乾燥させたのちに、塗装面に触れないよう慎重にマスキングを剥がす。

このあと自然乾燥させる場合は埃の立たない場所で3日~1週間程度放置させるが、そんなに待っていられないので強制乾燥させる。ちょうどいい具合にハロゲンヒーターがあったので、夏場なのにスイッチを入れて8時間ほどしっかりと焼き付けた。強制乾燥させる場合は熱源との距離を考えて、塗装面やその周囲が熱くなりすぎない(60℃以下だと安心)ように注意する。あと火事にならないように周辺にも気を配る。

再研磨する

塗料が完全に乾燥したら、かなり強い皮膜が形成されている。目立たないところで爪を立ててみるなどして確認する。

完全乾燥が確認出来たら、塗装面を再研磨する。ウレタン塗装はどうしても表面がわずかに波打ってしまうのでそれを修正するほか、塗装中に混入した埃や塗料の垂れなどもここで修正できる。

ちなみに上の写真でうっすらと見える傷はレンズの内側にあるので、今回の作業ではきれいにできない。

1500番ないし2000番程度の耐水ペーパーと、当て木(消しゴムで代用可)を用意する。当て木の底面を利用して、埃やタレなどの修正箇所を研磨する。

スポット修正が終わったら、塗装面の波うちを平滑にするために同じく1500番で慣らす。

水分を拭き取ると、修正できていない箇所がわかるのでそこを重点的に慣らす。

ペーパーが終わったら、コンパウンドを塗装前と同様に細目→中目→極細の順でかけてツルツルに仕上げる。

完成!

車に取り付けた完成図がこちら。まるで新品のヘッドライトのような仕上がりだ。確かに一般的なヘッドライトコーティング剤の施工よりも手間も時間も掛かるし、失敗するリスクだってあるが、費用だけで言えばスプレーとコンパウンド+αで3000~4000円程度。一般的なコーティング剤が1000円程度で6か月程度の持続力に対し、ウレタン塗装は3~5年は持つといわれているのから、費用対効果は非常に高いといえるだろう。実際の持続力は追ってレビューしていきたい。