くみちゃん、お湯お湯!
え?出先だとカップ麺ばかりで飽き飽きしちゃう?
ダメコック!
いい?出先だとカップ麺ばかり?
じゃあ質問です!
くみちゃんは、冷えてカチカチになったピザを、いつまでもいつまでも大事に取っておきますか?
………焼きたてのピザ、食べたくない?
外出先でも焼きたてのピザが食べたい
どうも、効率的な形状、充実した火力、ポータブルピザ窯です。
って、そんなのあるわけがない。
ピザ窯ってのは耐熱レンガや粘土を積み上げて作るもので、かなり大型になるがゆえに持ち運びすることなんて論外である。せいぜい軽トラの荷台を丸々使えばどうにか持ち運べるかもしれないぐらいのものだ。
そうはいってもキャンプなどのアウトドア中にピザが食べたい衝動を抑えることは難しい。ただそんなところに宅配ピザのバイクが入ってきたらヒンシュクものである。あぁ、ピザを食べたいという強い思いを必死に押さえつけながらカレーを口に運ぶ以外に方法はないのか…。
Uuni3 ポータブルピザ窯
そんなぜいたくな悩みを解決するのがこれ、uuni(ウニ)3 ポータブルピザ窯だ。タイムマシンとして有名なかのデロリアンを思わせる全面ステンレスの無骨なボディがまぶしいこのピザ窯は、果たして本当においしいピザが焼けるのだろうか。
組み立ては超簡単
正直なところ組み立て方法はあまりにも簡単なので省略したいぐらいだ。本体に煙突を立てて足を出してピザストーンを入れたら終わってしまうのだから。
しいて言うならこのピザ窯はかなり背が低く、そのまま地面に置いたら這いつくばるようにしてピザを焼かねばならなくなってしまうので、適当な台を用意したほうがいいだろう。我が家では暫定処置として昔キャンプで使っていた薪台の上に、これまた以前は脱衣所で活躍していた珪藻土マットを置いてピザ窯の台にしている。小さめのローテーブルのほうが便利だし安全だと思う。
ピザストーンは平らな面を使用
ちなみに上でちらっと出てきた「ピザストーン」ってのはこれのこと。ピザ窯を買うと付属してくる、蓄熱素材でできた板だ。この上でピザを焼く。写真の上のほうに映っている金属片はピザストーンの奥に置いておく、ピザが窯の奥に行きすぎないようにするための板だ。
ちなみにuuniのピザストーンには表裏があり、写真の面の裏側には「uuni」のロゴが彫られているのだが、ロゴがある面でピザを焼くと空気が入ったりしてあまり都合がよくないため、何もない平らな面を使用するほうがいい。
ピザストーンを窯の中に入れて、蓋をしたら完成。3分もかからないお手軽さでピザ窯が出来上がってしまう。3つ脚で安定感も高い。
燃料はコスパに優れる木質ペレットを使用
もうすでにピザを焼くための準備がほとんど終わってしまっているのだが、ピザを高温で一気に焼き上げるためにはとりあえず窯に火を入れて温めておかねばならない。
というわけでピザ窯の後ろ側に回ろう。後ろ側には燃焼室があり、そこに燃料を入れて燃やすのだ。まずはその燃焼室(写真左下の引き出されているもの)を取り出す。
そこに燃料である「木質ペレット」を詰める。スコップのようなステンレス製の掬いは煙突の蓋を兼ねている。写真よりももうちょっと多めに、燃焼室いっぱいになるぐらいにペレットを詰めておいたほうが後々楽だ。
ちなみにこの木質ペレット、1kgあたり数十円で購入できるほど超廉価な燃料だ。しかも灰も少ないので素晴らしい燃料である。我が家の近所のアウトドアショップでは取り扱っていたが、あまり一般的ではないようなのでネットショップなどを利用するほうがいいかもしれない。でも猫砂としても使えるらしい…。
っていうか猫砂として売られてるものもある。
ちなみに我が家ではすでにピザパーティーは3回行ったが、5kg買った木質ペレットはまだ1kgぐらいしか減っていない。コストパフォーマンスは非常に高い。
燃焼室の上にも蓋があり、そこを外すとここから燃料を補充できるようになっている。この蓋は火力調整も兼ねているが、燃料を足すとき以外は基本的に全閉で問題ない。全閉でも十分に火力が強い。
ガスバーナーで着火!
ペレットをいっぱいに詰めた燃焼室を窯に戻したら、ちょっとだけ引き出した状態にしてガスバーナーでガンガンに炙る。この木質ペレットはあまり燃え始めはパワーがないので、ガスバーナーの強力な火力できちんと火をつけてあげなければいけない。
こんな感じに火が付いたら、燃焼室をきちっと奥まで押し込んで、燃料補充用の蓋も全閉状態にする。
するとすぐに煙突から煙が吐き出されてくる。
正常に燃焼していけば、5分もすれば燃焼室の覗き穴からは真っ赤な炎が煌々と上がり、煙突からはすさまじい勢いで熱風が噴き出されるようになる。
ピザを出し入れする蓋を開けるとすさまじい炎が見えてくる。こうなれば窯の準備は完了だ。
ピザを用意する
せっかくピザを焼くのだから具材をたくさん用意すると楽しい。フレッシュなトマトや蒸しエビ、サーモン、バジルソース、トマトソース、ハーブ類、ミックスチーズ、モッツァレラチーズ、ブルーチーズ、写真には映っていないがサラミも用意した。芋やアスパラなどの火の通りにくいものは事前に電子レンジでチンしておくとおいしく仕上がる。
またピザ生地は自分で小麦粉をこねて作るのも楽しいが、市販品のだと水分が少なく焼く前にべちゃっとなりずらいので初めて焼くときにはオススメである。こっちのほうが楽ちんな割にかなりおいしく焼きあがる。
ピザ生地にピザソースやお好みの具材を盛りつけて、
ミックスチーズをたっぷりと盛る。焼くと一気にかさが減るので、こんなに盛っていいの?って思うぐらい盛っても大丈夫。
逆に手でちぎったモッツァレラチーズを散らすだけのシンプルなピザもおいしい。
ピザを焼く
市販品のピザ生地だとあまり意識しなくてもいいが、ピザソースや具材の水分が生地に浸透していくと生地の滑りが悪くなりピザ窯に入れずらくなるので、できるだけ早めにピザ窯に投入したい。
焼く前に燃料を補充
ただこのピザ窯はそもそも入る燃料の量が少ないので、すぐに火力が落ちてしまう。そのためピザを入れる30秒~1分前には写真の量ぐらいの木質ペレットを追加補充するのだ。そうすると高温で一気に焼き上げることができる。
焼き時間は30秒~1分×2
火力が上がったらピザピールの上に作ったピザを乗せて窯の中に突っ込む!
素早く蓋を閉めて30秒~1分待つ。じゅわじゅわとピザが焼ける音が聞こえてくる。
待ったのちに蓋を開け、ピザの向きの手前と奥を入れ替える。焼き加減にムラができないようにするのだ。入れ替えたらまた蓋を締めて30秒ほど待つ。
そして取り出すと、こんがりとおいしく焼きあがったピザが出てくる…!
冷めないうちにスパッとカットしていただこう。木質ペレットが燃料のおかげで、まるで薪で焼いたかのような木の香りがするおいしいピザが焼きあがる。これがおいしくないわけがない。
焼くのと食べるのを交互にする
そもそもピザは薄いのと、高温で瞬間的に焼いているため取り出すと見る見るうちに冷めていく。だから1~2枚焼いたら食べて、ある程度減ったら次のピザを焼く、というような順序で進めるといい。食事としてはちょっと忙しい感じにはなるが、おいしいピザのためなら仕方がないことなのだ。
ただ燃料は適時に補充しておいたほうがいい。おき火状態まで火力が落ちると木質ペレットの着火が悪くなるからだ。しかし、そうなった場合は燃料を補充しそのまま補充口にガスバーナーを当てて火力をあげてあげると一気に復活する。
片付けも超簡単
素晴らしいピザパーティーが終わったら片付けねばならない。ただ、このuuni3ならその片付けも超簡単だ。今回は一晩たった後に片づけをしているが、そもそもの燃料の量が少ないためすぐに鎮火するうえ、窯自体が金属でできているので窯の温度が冷えるのも速い。最後にピザを焼いてから2時間もすれば余裕で片付けができる。
処理が煩わしい灰もたったこれだけしか残っていない。地域の処理方法に従って捨てよう。
ピザストーンには、こぼしてしまった具材や貼り付いてしまったピザ生地が燃えカスとなってこびりついている。
これらは適当なへらを使ってそぎ落とすだけでOK。水に濡らすと、もし次に使うときに水分が残っている場合にストーンが割れてしまう恐れがあるので、水で洗わないか、洗った場合は十分に乾かしてから使おう。
あとはもうカバー(別売り)を掛けたら終了。超簡単。
このカバーを掛ける際にはピザや燃料を入れる蓋を外さねばならないので、使い勝手はちょっといまいちな感じがする。
いつでもどこでも焼きたてピザパーティー
ここまでブログを読んでくれた人ならもうお分かりだろうが、このピザ窯は最高に使える。ポータブルだが普通に常設してもいいぐらい本格的でおいしいピザが焼きあがるのだ。確かに、持ち運ぶには若干サイズがあったり、煙突やピザストーンなどコンパクトになりようがない物が多かったり、窯に蓋をしていないと火力が出なかったり、その蓋もきちっと閉めるには若干のコツが必要だったりと気になるところはあるにせよ、これだけおいしいピザが焼けるのだからそんなところに文句を言うのは無粋ってもんだろう。
ピザを愛する人はuuni3を買って、好きな時に好きなだけ焼きたてのピザを食べてみてはいかがだろうか?
uuni3は直径30cmぐらいのピザも焼けるが、20cm位までのほうが焼きやすい。そういう時はこのコンパクトなピザピールが便利。
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