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見守りGPSで車の盗難対策してみる 監視用GPSはこれで十分では【KDDIあんしんウォッチャー】

4.5

近年はやたらと自動車泥棒の被害にあった人がSNS上で多く見られる。新旧問わず人気の車はちょっと目を話している間にパクられ、バラされ、海外に流されていくらしい。特に関東圏では、ほぼ毎日のように誰かの車が盗まれたという話があるように見える。

イチ車好きとしては全く他人事じゃないし、盗まれたら悲しすぎる。

盗難されないようにする対策方法はイタチごっこだし、何より自分が車を使うときにいちいち大掛かりなセキュリティを脱着するのが面倒すぎる。せめて盗まれたあとに車を見つけだし、犯人を火あぶりの刑に処せるようにしたい。

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車の位置情報を把握したい

というわけで車の位置情報がわかるようするのが手段として考えられる。方法としては

  • エアタグなどの忘れ物トラッカーを使う
  • GPSなどを利用する

という方法があるが…。

エアタグはもう使えなくなってしまった

この手のもので最も安価で手軽なのがAppleのAirTags(エアタグ)という製品と、その互換品。自分の鍵やカバンにくくりつけて、世界中に沢山あるiPhoneの情報網を活用して居場所を特定するという画期的な製品だ。

Apple(アップル)
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何より良いのが安価で電池持ちが良いこと。Apple製で1つ5000円弱、Anker Eufyなら1つ3000円と格安で、しかも電池が1年ぐらい持つ。iPhoneユーザーならこれが一番良かったのだが…。

AirTagは車で使えなくなった?車窃盗対策に使える車載GPS端末まとめ|おすすめ3選Trenets
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2024年現在では、ストーカー対策として持ち主からエアタグが離れて一定時間経つと音が鳴ったり、別の人のスマホと一定時間一緒に移動すると通知が行われてしまったりする。

つまりエアタグを付けていることが盗人にバレてしまうので、盗難対策としては使えなくなってしまったのだ。それは困る。

車に磁石で取り付けるGPSトラッカーは月額料金が高い

また通販サイトでは車に磁石で取り付けるGPS製品が多数販売されている。どうも浮気調査などに使われているらしい…。

この手の商品はSIMカードを差して通信することで、GPSトラッカーの位置を把握することができるようになっている。が、この通信料金が地味に高額。

購入価格が1.5万円ほどで、大体Amazonだとそれに30日分の通信料金が付いてくるものが多い。では30日以降はどうするかというと、月額1500円ほどを払ってサービスを延長させる必要がある。

だいたいどれも位置情報はかなり正確で、更新頻度も高いので位置を把握するためには結構有効らしい。とは言え月額1500円は高すぎる。盗難対策は長期に渡って行うものなので、月額料金は安ければ安いほど良い。

子供や老人の位置情報を確認する見守りGPS

さらなる手段として、子供や老人の位置情報を確認できる「見守りGPS」と呼ばれるものがある。これはキーホルダーサイズのGPS機器で、充電して子供に持たせるとGPSなどを使って位置情報を取得できるというもの。

GPSや携帯電話の通信網を使うので位置情報の精度はそこそこ高めな反面、電池持ちを重視しているためどれも90秒~3分ぐらいの更新頻度でしか位置情報を取得しないのがデメリット。ただし最大の利点としてあげられるのが、

月額料金がどれも500~600円ぐらい

ということ。本体価格も4000円ほどと手が届きやすい。

子供用 GPS 徹底比較 2024年1月使い比べランキング 主要8機種 全部実際に使って比べてみました
キッズ携帯をもたせるか、GPSを持たせるか、迷ってはいませんか?いつ学校からかえってくるのか?今日は遅いなー?

見守りGPSの比較は比較サイトでも見てもらうとして、料金的にも信頼感的にも見守りGPSを活用するのが一番良さそう。というわけで僕も実際に試してみた。

KDDIあんしんウオッチャーを試してみる

僕が選んだ見守りGPSは「KDDIあんしんウォッチャー」。見守りGPSを選ぶポイントとして

  • 本体価格
  • 月額料金(ランニングコスト)
  • 電池持ち
  • GPSの精度

などがあると思うが、KDDIあんしんウォッチャーを選んだ最大の理由はランニングコスト。

サイズ感は5cm角ぐらいと結構小さい。手のひらサイズでバイクの小物入れにも入る。

月額539円(税込)で使用できるのだが、実はこれ、au HOMEというサービスの月額料金になっているため、同一料金で2台のあんしんウォッチャーを運用できるのだ。

今回は2台の車に搭載したので、月額料金は1台あたり269.5円ということに。これは安い。

ちなみにこれはau以外のスマートフォン回線ユーザーでも使用できる。

au HOMEアプリとの連携

KDDIあんしんウォッチャーはスマートフォンアプリ「au HOME」と連携させて使用する見守りGPS。au IDだけ作っておけば、後はKDDIあんしんウォッチャーの箱にあるQRコードを読み取って、指示通りに進めていけば簡単に使えるようになる。実際ものすごく簡単だった。多分普通にスマホを使ってる人なら誰でもできるはず。

au HOME - Google Play のアプリ
au HOMEアプリは、外出先からでも自宅の鍵・窓の開閉状況や、家族・ペットの状況などが確認でき、エアコンなどの家電をコントロールできます。
‎au HOME
‎IoTで”ちょっと心地いい”暮らしへ 外出先から家電操作や電気使用量を確認したり、 お子さまやペットの様子を確認、会話したり、 おでかけしてても、あんしん・べんり・たのしい。 それが「au HOME」です。 スマホと話題のIoT(モノのイ...

…au HOMEアプリはやたらと評価低いけど、少なくとも僕があんしんウォッチャー用として使っている限りでは不具合は特に無く、普通に使える。AndroidユーザーなのでiPhone用がどうかはわからないが。

現在位置や走行履歴などが確認できる

au HOMEのアプリトップ画面を開くと、まず現在位置が表示された画面が現れる。

モザイクだらけなのはご了承ください。

パッと見た瞬間に今どこに車(あんしんウォッチャー)があるかわかるのは便利でよい。バッテリーの残量もここで確認できる。

現在位置をタップすると、その詳細が現れる。右上には設定ボタンが、下には現在位置や移動履歴を確認できるボタンが並ぶ。

まず設定項目から見てみる。

設定画面では、

  • 通知スポット(よく行くスポットを10箇所まで登録可能)
  • 行動範囲(活動エリアの指定)
  • デバイスの名前やアイコンの変更
  • 現在位置の更新間隔
  • 測位精度の設定

が変更できる。

通知スポットの設定

通知スポットは家や職場、学校などのよく行く場所を登録するときに使う。車に使うなら家の駐車場と学校や職場の駐車場を設定しておけば良いと思う。

通知スポットは地図情報(半径100~500m)か、もしくはその場所のWi-Fiから設定することができる。通知スポットに入ったり離れたりしたときに通知が来るようにもできる。

通知スポットを設定しておけば、予期せぬタイミングで車が移動したときにもいち早く気づくことができるはず。実際に僕は家の場所を通知スポットに設定してみて、車を家から出して2~3分後には「家を離れた」という通知がスマホに届いた。多少のタイムラグはあるが、これなら盗難にいち早く気付けるはず。

ただ、GPSはどうしても時間や天候状況によって割と動いてしまうのも事実。試してみた限り、GPSだけだとずっと止まっていても半径100m以内には収まらないことがあり、全く移動していないのに「家を離れた」と通知が来てしまうことがあった。なのでできればWi-Fiを利用したスポット設定を行ったほうが良い。Wi-Fiに設定しておけば、GPSの位置情報がズレてもWi-Fiを掴んでいる限り移動はしていないことになる。

行動範囲の設定

行動範囲は普段活動するエリアを設定できる。

行動範囲は地図情報をもとに半径1km~10kmの間で1エリアのみ設定できる。主に子供や徘徊老人向けに使える機能なので、車にはあんまり使い所が無い気がするが、例えば家の半径5km以内に設定しておけば「もうすぐ家に帰り着く」みたいなのを家族に知らせる事ができるかも。

…あんまり車では使い所が無いかもしれない。

現在位置の更新間隔の設定

あんしんウォッチャーは移動中には高頻度に、停止中には低頻度に位置情報を更新するようになっている。

移動中は90秒、3分、5分、オフの4間隔から設定可能。自動車のスピードだと90秒でも長すぎるが、全くの現在位置を確認する必要はあまりないので、現実的にはさほどの問題がない。ただやっぱり3分だと長すぎるので90秒が良いと思う。

定期測位は1時間~24時間まで1時間ごとに調整できる。24時間で不都合がないので、そのままにしている。

測位精度の設定

あんしんウォッチャーはGPSや無線LAN、au通信基地局を使って位置情報を取得している。屋内外での使用が主ならGPS優先をオンに、地下での利用が主ならオフに設定する。

当然自動車での利用の場合はGPS優先に設定する。トンネルを通ると多少ずれるのも確認したが、大きな問題ではない。

移動履歴の確認

現在位置の画面に戻って、画面下の移動履歴のボタンを押すと、移動した履歴が確認できる。

90秒ごとの測位なので結構粗めで、渋滞の無い道だとかなり飛び飛びになってしまった。それでもどこをどういうふうに通っていったかはだいたい分かる。なんなら1~2分ほどの遅れはあるが、それなりにリアルタイムで更新されるので見ていて面白い。停車すると数回は同じ場所で測位するので、どこに滞在したかもおおよそ分かる。浮気調査もこれで良いのでは???

しかも測位点を見ればわかるように、きちんと道路上にいたことを記録している。停車中のGPSズレはそこそこあるが、移動中に限って言えばかなりの精度で記録できた。これなら万が一盗まれたときに追いかけるのもできるだろう。

ただし難点が一つあり、移動履歴は当日分しか確認できない。なので移動履歴を保存したいときはスクリーンショットなどを撮って保管しておかないとならない。【追記】画面内のカレンダーマークをタップすることで過去の移動履歴が確認できることが判明しました。

電池持ちはかなり良い!

KDDIあんしんウォッチャーは電池持ちが最大1.5ヶ月とかなり長い。だから普段は車に積みっぱなしにしておけばOK。しかも電池の残りが少なくなるとau HOMEアプリからスマホに通知が行くので、そのタイミングで家に持ち帰り、充電すれば良い。

実際もう2週間ほど使ってみたのだが、毎日1時間ほど動く車で半分ぐらい電池が残っている。全く動かしていない車両では満タン表示なので、充電するとき以外は放ったらかしでOKなのが助かる。これ普通に見守りGPSとしてもかなり優秀だと思う。

複数人で管理できる

あんしんウォッチャーは見守りGPSなので当然といえば当然だが、複数人で同じあんしんウォッチャーを管理することができる。もし複数人で車を管理したい場合にはこれを活用できる。

設定方法は簡単で、au HOMEアプリの設定メニュー→アカウント設定→家族招待からサクッと家族(管理者)を追加できる。ただし管理者にはau IDの作成が不可欠なのが注意点。

それと試してみた限り、同じau IDを複数のスマホに同時登録することもできた。なのでSIMカードの入っていないスマートフォンとかでもWi-Fi接続中ならau HOME使うことはできる。

一つ気になったポイントとして、他の家族(管理者)も管理権限は同じなので、通知スポットや現在位置の更新間隔などの設定を変更することが出来てしまう。設定を不用意に触られたくないときの対策方法が無いのは残念。

車の移動中は自動で充電されるように配線をする

あんしんウォッチャーの電池持ちがかなり良いので、普通に使って入れば月1ぐらいで充電すれば問題ないだろう。とはいえいちいち充電するのはめんどくさいし、なんなら充電期間が長いと充電するのを忘れてしまいそうな気さえしてしまう。

あとGPSを充電している間に車が盗まれたりしたら元も子もない。

ということで、車のエンジンが掛かっている間は自動で充電されるようにしてみよう。ちなみに、充電しながら使ってもきちんと位置情報は送ってくれる。

エーモンのヒューズ電源を使ってアクセサリー電源から電力を引っ張り、USB充電ポートにつなげて、そこからさらにUSBケーブルを使ってKDDIあんしんウォッチャーを充電するようにした。KDDIあんしんウォッチャーはTypeCで充電できるので、手元にあった適当な短いUSBケーブルを活用。

アクセサリー電源→ヒューズ電源取り出し→USB電源ポート→USBケーブル→KDDIあんしんウォッチャーの順で繋いで、エンジンONで充電されることを確認したら、後は配線や本体を隠すだけ。できれば盗人にすぐにはバレないような場所に設置したい。

セキュリティの都合で写真は撮っていないが、配線やGPS本体はダッシュボード裏の適当な場所に固定した。基本的に脱着の必要がないとは言え、故障時などに取り出すことを考慮して、KDDIあんしんウォッチャーは強力なマジックテープを使って固定した。

なおGPS感度のために本体上部に金属板などがない場所に設置したほうが良いはずだが、適当に試してみた限りではどこに置いても大体位置情報を拾ってくれた(多少精度は落ちる)。なので隠しやすく、比較的メンテナンスも容易な場所に設置すれば良いと思う。簡易的で良ければ、グローブボックスや小物入れの中に入れておくだけでも十分

ただし熱源に近い場所、熱がかかりやすい場所はNG。見守りGPSにはリチウム電池が内蔵されているので、できるだけ熱くならない場所を選ぶべき。

夏場のバッテリー問題

ひとつ気になるのは、夏場に炎天下の車内に見守りGPSを放置していても大丈夫なのか?ということ。

あんしんウォッチャーの動作温度/湿度は温度-5℃~40℃/湿度20%~80%(結露しないこと)と意外と狭く、バッテリーを搭載していることからも加熱されるのはちょっと不安。もし過度に温められて燃えちゃったら…と思うと搭載にはためらうところがある。

ただ、こういう製品は子供が雑に使うことを前提としているし、もちろんランドセルに付けた見守りGPSが車内にしばらく放置されることだって当然考えてあるはず。なにより子供が付けてた見守りGPSが燃えて火傷でもしたら洒落にならない。

燃えたという事例も出てこないし、多分大丈夫…と思って自己責任で使うことにした。夏を超えたら追記しようと思います。

あんしんウォッチャーの気になるポイント

あんしんウォッチャー無印とLEの違い

KDDIあんしんウォッチャーには無印バージョンとLEの2種類が販売されている。LEのほうが約半額と圧倒的に安いが、違いは毎月の利用料金が含まれているかどうかにある。

無印バージョンは本体代金に加えて1年間の利用料金が含まれている。対してLEは本体+1ヶ月分の利用料金となり、2ヶ月目以降は月額539円が必要(クレジットカードの登録はあんしんウォッチャー登録時点で必要)。

無印は定価11000円、LEは5680円なので、1年間継続するなら無印の方がお得。

また最初に無印をau HOMEに登録した後にLEを登録すれば、両方とも1年間無料で使える。2台持ちするなら無印とLEの組み合わせで購入したほうがお得。

3台目以上登録したいときはハードルが上がる

複数台持ちしていてあんしんウォッチャーを3台目以上登録したいときは、au Homeの連携機能を使うとできるらしい。最大4つのauアカウントを連携できるので、最大8個のあんしんウォッチャーを一台のスマホで管理することができる。

…ただしauアカウントの作成には電話番号が必須。一人で何個も回線契約している人や、家族の協力があれば不可能ではないが、あんまり多数持ちは考慮されていない。

mixiがサービスを提供している「みてねみまもりGPS」は何台でも追加できるようなので、狂ってるぐらい車を所有している人はそっちのほうが楽で良いかも。

結論:GPSで安く監視するなら見守りGPSはアリ

というわわけで見守りGPSを自動車の盗難対策として車に積んでみた結果だが、かなりアリだなと感じた。KDDIあんしんウォッチャーの良い点と悪い点をまとめると以下の通り。

  • ランニングコストが539円/月と安価
  • 2台目まで同一の月額料金
  • 小型で車内に設置しやすい
  • 移動中の測位精度が高い
  • GPSだけでなく基地局の情報も拾うためトンネルや悪天候にも強い
  • 電池持ちが良い
  • 充電しながらも使える
  • 車載用ではないため使用は自己責任
  • 3台以上登録したい場合は面倒
  • 位置情報は最短90秒ごとの更新
  • 移動履歴がその日の分しか見れない
  • 一定のランニングコストが必要

調べてみると、見守りGPSはだいたいどれも同じような仕様なので、ブランドやランニングコストの安さで選べば良いと思う。ややこしい機能とかもいらないし、シンプルなモデルで好きなものを選べばよいだろう。

またあんしんウォッチャーのような小型サイズのGPSなら、バイクの小物入れにも余裕で入る。バイクの盗難対策としても使えるのは嬉しい。

ただ、当然ながらこれは盗まれないために行う対策ではなく、盗まれた後に役立つ対策。盗まれないためにはタイヤロックやハンドルロックを装着、カーカバーを被せたり、究極的にはシャッター付きのガレージ保管が必要になってくる。また位置情報を取得しているだけなので、いたずらなどにも対応はできない。

定期的にクーポン配布やセールが行われている

あんしんウォッチャーはau PayマーケットやAmazon、楽天、Yahoo!などで販売されている。定価は11000円だが、割と定期的にクーポン配布やセールが行われている様子。

実際この記事を書いている時点ではAmazonでは2200円OFFのクーポンが配布されているし、僕が買ったときはセールで無印が7700円、LEが確か3500円ぐらいだった。

なので各種通販サイトを見比べたり、急いでいないならセールのタイミングを待ったほうがお得に購入できる。この手の商品は安心を買うようなものなので、直近で盗難の恐怖に怯えているのではないのなら、セールを待っても良いと思う。

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