重い腰を上げてようやくフルバケットシートを購入したので、これをRX-8に取り付ける。シート交換は特に難しいポイントはないのだが、所詮フルバケは汎用品なので、ポイントを抑えてきっちりと取り付けていくことが大切。
純正シートを取り外す
まずは純正シートを取り外す。シートは4か所のボルトで固定されているだけなので、これを外せば簡単に取れる。あらかじめシートの背もたれを前に倒しておくと、持ち運びがしやすくなる。
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まずはシートを後ろにスライドさせて前側のボルト・ナットを外す。カバーは爪で引っかかっているだけなので引っ張れば取れる。
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次にシートレールを前にスライドさせて、後ろ二つのボルトを外す。
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シートの下にシートベルトキャッチの配線があるので、これを外す。シートを後ろに倒せば楽に作業ができる。
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するとシートを車内から取り出すことができた。この機会にフロアマットを外して掃除機をかけて綺麗にしておいた。
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最後にシートベルトキャッチを純正シートから外しておく。キャッチはボルト一本で止まっているだけなのだが、配線がタイラップで止まっているので、これも外す。
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シートベルトキャッチのカプラーが大きくて、通っている穴から抜けないので、シート裏のネジを一本外して隙間を作る。
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するとシートベルトキャッチが外れた。
BRIDE ZETA 4をRX-8に取り付ける
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今回用意したフルバケは、2019年10月に発表されたBRIDE最新作であるZETA 4。
- シートレールの組み立て
- シートの仮組
- ポジション調整
- 本組
の順番で作業を行う。
BRIDE スーパーシートレール LF
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BRIDEのシートレールは沢山種類があって難しいのだが、このLFというモデルはZETA 4などが採用するLowMaxシステムに対応するモデルとなっている。個人的な選考ポイントとしては、
- BRIDE純正品という安心感
- LowMaxシステム対応
- レールの左右が連結式
- レバー一本でスライドできる
というところを目安にした。左右にそれぞれスライドの固定レバーが用意されているレールって、スライドさせるのがおっくうになるからあまり好きではない、という個人的な趣向が大きい。またBRIDEシート×BRIDEシートレールの組み合わせなら、車検に通るための書類がシートに付属してくるので安心。
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…ところで、箱に「L880K コペン」の文字があったのだが、まさか共通なんだろうか…。
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シートレールの組み立て
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スーパーシートレールLFの組み立てだが、この手のサイド止めシートレールは基本的にネジを8本締めるだけなので、説明書さえ読めば誰でもできる。
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とりあえず部品がすべてそろっていることを確認するために、
ボルト→バネワッシャー→ワッシャー→ナット
の順番で並べておく。
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後はサイド止めアダプターとシートレールを挟み込むようにボルトとナットを仮止めする(写真は本締め済み)。付属のナットは回り止めの食い込みが付いているので、ある程度締めれば後はナットを抑えなくてもボルトを締めるだけで締まるようになっている。
前後に大きくスライドさせないとレールやステーが邪魔でナットが入らないので、その都度スライドさせて作業を行う。このシートレールはそもそもスライドさせても工具が入る仕様になっていなかったが、ナットは回り止めが付いているので、途中まで指でナットを抑えれば問題は無かった。
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8本のボルト&ナットの仮止めが済んだら、シートレール幅の調整を行う。今回のスーパーシートレールLFにBRIDEの対応シートを装着する場合、シート固定の内幅が395mmになり、かつシートのスライド方向とアダプターが平行になるように微調整を行う。様々なシートに対応できるようサイドアダプターの穴は長穴になっているので、調整が必要なのだ。指定外のシートを付ける場合は、一度シートをレールに取り付けて、そこから幅を測定すると良い。
この幅、仮に規定値未満に設定すると、そもそもシートが入らないという問題が発生する。逆に規定値より大きい状態で固定してしまうと、シートの取り付け時にアダプターが歪み、シートのスライドが非常に硬くなってしまう。
また、後述する理由によりRX-8用のスーパーシートレールLFの場合はできるだけ右に寄せてサイドアダプターを止めることが望ましいと思う。
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きっちり調整出来たら本締めを行う。8本を均等に締めたらOK。
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多少プレスのバリが残ってはいるが、各部の溶接はしっかりしている。センター側のレールに多少ガタがあるのは気になるが、社外のシートレールはこういうものだと思うほかない。
シートバックプロテクターの取り付け
今回は同時にシートバックプロテクターも取り付けた。詳しくは下の記事を参照。
シートを仮組する
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シートに付属しているボルトに、ボルト→バネワッシャー→ワッシャーの順でワッシャーを入れて、4か所を仮組する。この後ポジション調整を行うので、ガタつかない程度に軽く締めておけばOK。今回はとりあえず前後ともに一番低い位置で固定してみた。
シートベルトキャッチの取り付け・調整
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次にシートベルトキャッチを取り付ける…のだが、そのままつけた状態だとキャッチが内側に行きすぎてシートベルトが付けられないことが判明。
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仕方がないのでシートベルトキャッチの根元をわずかに曲げる。ステーはめちゃくちゃ硬いのだが、万力と大きめのモンキーがあれば難しくない。
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これでぴったりの位置に調整出来た。
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ちなみに、シートベルトキャッチ固定用ボルトに入っているスペーサーだが、これがあるとキャッチがぷらぷらしてしまうので、今回は抜いてしまった。メーカー推奨の方法ではないので、真似する場合は自己責任でお願いします。
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最後にシートベルトキャッチの配線が暴れすぎない程度にタイラップで固定しておくと完璧。シートレールのスライドを邪魔しないよう余裕を持って固定する。
ポジション調整をする
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シートレールに組んだシートを車においてポジションを調整する。レールは4か所を固定するのがベストだが、めんどくさいので片側2か所だけ固定するのだけでもポジション調整には十分。ハンドルやペダルを軽く操作してみて、違和感のない位置に調整する。
RX-8×スーパーシートレールLF×ZETA 4で気になるポイント
仮組してみて、RX-8×スーパーシートレールLF×ZETA 4の組み合わせではいくつか気になるポイントがあった。
- 視点が全く下がらない(むしろわずかに上がった)
- ハンドルセンターより左側にポジションがいってしまう
- 太ももの位置が高い
視点の位置が下がらないのはRX-8の構造的に仕方がない部分はあるのだが、正直残念だった。それ以外の点はポジション調整でどうにかできないこともないので、改善する。
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まずはシートレールのサイドアダプターを出来るだけ右側に寄せて固定した。当初の位置よりも6mmほど横に移動したので、ハンドルセンターに近づいた。
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次にシートの高さを【前:一番下・後ろ:真ん中】に設定した。背もたれの角度や太ももの角度がちょうどよくなったので、ポジション調整はこれでOKとする。
追記:走ってみてさらにポジションを変更
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その後走ってみたところ、いろいろと気になることがあったので、結局は前後ともに下段にすることで落ち着いた。太ももの高さは確かに少し気になったが、慣れれば問題なくなったうえ、背もたれの角度や視点の高さはこれまでの純正シートと変わらない状態なので、最も違和感のないポジションがこれだった。
本組をして完成
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ポジション調整が終わったので、本組を行う。ここまで取り付けてきたボルト類をしっかりと締め、シートベルトキャッチの配線を差し込めば、作業は完了。
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RX-8とZETA 4の組み合わせでは、Bピラーとの隙間は十分に空いていた。レールのスライドも(社外品としては)スムーズ。ステーを曲げ加工したおかげでシートベルトの抜き差しも問題なし。
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6点式シートベルトの取り付け
シートレールを変更しました
スーパーシートレールLFのシートポジションに納得ができなかったので、シートレールを変更した。
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