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Project μ HC+は街乗りからサーキットまで幅広く対応しつつローコストで遊べるブレーキパッド【レビュー】

僕は長いことRX-8のブレーキパッドにProject μ HC+を選んできた。せっかくなのでこのブレーキパッドのレビューを、メリットデメリットを合わせて書いていきたい。

前提として、使用車両はMAZDA RX-8。前後同じブレーキパッドを使用し、僕は街乗りからサーキットまでブレーキパッドを交換せずに使っていた。サーキットはミニサーキットが主だが、オートポリスも走行している。

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Project μ HC+:ストリート~サーキットまで対応する高コスパブレーキパッド

Project μ HC+を最初に選んだ理由は、対応温度域が高いわりに比較的安価で手に入ったこと。

  • 材質:スーパーグラファイトメタリック
  • 温度域:0~800℃
  • 摩擦係数:0.43~0.58μ

というスペック表記になっているHC+だが、800℃まで対応のパッドがネットでの実売価格で前後セットで3万円ほどというのはそんなに多くない。

また温度域が0℃~ということで、街乗りでの使用でも安心して使えるのが嬉しい。サーキットと街乗りでパッドを変えるなんて煩わしいので、この辺りをひとまとめで出来るストリートスポーツパッドとしてHC+は優れている。

初期制動が高いが安定したストッピングパワー

Project μ HC+は基本的に初期制動の高いブレーキパッドだと言える。街乗りでもサーキットでも、ブレーキを踏んだ瞬間の食いつきが高く、ガツンと止まりがち。もちろん踏み方を調整すればマイルドに止まれるのだが。リリースでのコントロール性も、少し張り付き気味なので余計にブレーキを抜いてあげる必要がある。どちらもコントロールできない範囲ではないし、慣れれば普通に使える。ただ個人的にはこの特性は、どうしてもブレーキでの前傾姿勢が強めになりがちなので、そこまで好きではなかった。ここは好みの問題。

対して素晴らしいのは、この特性がサーキットを連続周回してもさほど変化することがないこと。熱が入ってくると気持ちタッチが柔らかくなってしまう嫌いがあるが、その状態でもがっつりタイヤを縦に使って減速Gを立ち上げることが可能。性能が安定しているので、安心して走ることができるのがとても心強い。

ダストや鳴きはそれなりに多い

サーキット対応のパッドなので仕方が無いと割り切るほかないのだが、ブレーキダストの量はとても多い。放っておくとホイールがブレーキダストで艶消しブラックになってしまう。同様に鳴きもそれなりにあるので、この辺りを気にする人は選ぶべきではない。というか、別に街乗りだけの人には全く持って不要なパッドなので、選ぶ必要が無い。

(僕の使い方では)長持ちする

僕はミニサーキットで丸一日行われる走行会などに(特に最近は)滅多に参加せず、1~2カ月に一回スポーツ走行を1~2本走るぐらいのペースで走っている。また街乗り・高速道路・サーキットを合わせて年間約1.5万kmほどを走行する。

この使い方でProject μ HC+は、3年半~4年は無交換で使い続けることができた。ブレーキパッドの表面を見てもきれいに摩耗していることが分かる。ブレーキローターへの攻撃性もそこまで高くなく、少なくとも僕はHC+を使用してヒートクラックが入ったり過剰に削れたりした経験がないので、ブレーキローターの頻繁な交換を迫られることも無い。

低コストで細く長くサーキット走行を楽しみたい僕にとって、消耗品が長持ちすることは大切なポイント。もちろんこれはブレーキの踏み方や、日常的に走る場所によっても大きく左右されるが、サーキット走行という過酷な使われ方をしているにもかかわらずこれだけ長持ちするのはとても嬉しい。

街乗りからサーキットまで楽しみたい人に最高

低温~高温まで幅広く対応できるパッドにしようとするとどうしても初期制動が高めになってしまうようだが、だからといって適正温度200℃~のようなレーシングパッドを入れるのは…と考えるのは当然だと思う。HC+はその不安を解消して街乗りからサーキットまで幅広く対応し、かつローコストで楽しめるとてもいいブレーキパッドだと思う。

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