ある日のこと、出先でそれは起こった。RX-8のエンジンを掛けた瞬間、何かがおかしいと気づいたのだ。
エンジンチェックランプが点灯して、オーディオが全く動かなくなってる。なんだこれ…。
突如オーディオが全滅!謎の現象の正体
明らかにおかしいので動作をチェック。すると次のような問題が発生していることがわかった。
- エンジンチェックランプが点灯
- オーディオが動かない
- オーディオとエアコンの表示パネルが点灯していないが、エアコンは動く
- エンジンを切ると毎回トリップメーターが0kmに戻る
- 室内灯が点かない
- 集中ドアロックが動かない
- リモコンキーに反応しない
- ETCが動かない
- 走る・止まる・曲がるなどの車の動作は問題ない
少し遠出していたこともあり、この現象が突如発生してから3時間ほど走ったのだが、走る部分に関しては全く問題なし。状態不明だがエアコンも動作しているし、バッテリーが上がらないのでオルタネーターの不具合などでは無さそう。というか室内側に不具合が集中しているので、多分室内側の何処かのヒューズが飛んだのだろう。ヘタすりゃ複数のヒューズが切れてて、どこかがショートしてる可能性が高い。
ドアロックヒューズが飛んでいた
というわけで助手席足元にあるヒューズボックスを見てみる。上から順に見ていくが、オーディオや室内灯に繋がっているヒューズが全く切れておらず、おかしいなと思いながらヒューズを抜き差しする。
と、一番下のドアロックの15Aヒューズが飛んでいることを発見。ヒューズボックス内の予備ヒューズと入れ替えてみると…
ドアロックは当然として、オーディオや室内灯などこれまで機能停止していた箇所も完全復活。なんだそれ。
確かにドアロックは常時電源だから、それの上流にオーディオなどが繋がっていれば全部落ちるだろう。オーディオ系のヒューズがドアロックの15Aより大きい30Aだったからそんなこと無いだろうと勝手に思っていたが…。
漏電の原因が見つからない
とりあえずヒューズを入れ替えた時点ではショートはしてないらしくどれもこれも普通に動く。ショートしてそうなところを探そう。
というわけで若かりし頃に光り物の電源を取り出した辺りから見てみるのだが、全く問題はない。強いて言うなら灰皿の麦球が切れていたぐらいだが、それじゃショートはしないし…。
しょうがないからとりあえず一旦走ってみるか~と動かしてみると…
ドアロックのセンサーがめちゃくちゃチカチカする。明らかにおかしいぞ。なんだこれ。
半ドアにはなってないし、ドアを開けてセンサーを手で触ればちゃんと反応するし…うーん…???
と思ってると再びヒューズが飛んでオーディオが死んだ。なんなんだこれ。
原因:シートベルトバックルセンサーのショート
おかしいなと思いながらもう一度ドアロックの新品ヒューズを刺すと、やはりすべて復活する。で、もう一回試してみるか~と思ってシートを前にずらした瞬間、またヒューズが飛んだ。
・・・これだ!!!
早速運転席を外してみると、シートベルトバックルセンサーの配線がこすれて、中の銅線が露出しているところを発見。どうも僕がフルバケを取り付けた時の配線の取り回しが悪かった様子で、シートを前後するたびに微妙にシートレールとこすれていた。
露出した銅線はシートレールと極稀に接触して、瞬間的なショートだとドアロック警告灯の点滅に、しっかりショートするとヒューズ飛びに繋がっていた。なぜシートベルトの警告灯でなくドアロック警告灯が光るのかは不思議だが、とにかくそういうことらしい。
というわけで、銅線が露出していた配線はしっかりと絶縁して、
コルゲートチューブで保護。
あとはシートを前後させても配線がこすれないように取り回せばOK。ついでにシートレールの調整をして今までよりも若干スルスルに動くようにしたら作業終了。
4年前の作業ミスが原因
結局のところ今回のトラブルの原因は僕の作業ミスが原因だった。フルバケを取り付けたのは4年前なのだが、それだけの年月が経ってからトラブルが起こるのだから難しい。でも見えないところをネズミに齧られたとかじゃなくて良かった…。
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