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バイクのチェーンメンテナンスはシンプルグリーンで出来る!ヘドロ化したチェーンをきれいにする

僕のNinja250Rのチェーンはどうしようもなく汚い。思い返してみれば友人から譲ってもらったその日からすでにこのチェーンは黒かったと思うのだが、先日ふと中性洗剤で洗うついでに布で拭ってみたら、実はこのチェーンは銀色であったという事実が判明した。目をそらし続けていただけだけども…。

検証!バイクのOリングチェーンは中性洗剤でキレイになるのか?
バイクのチェーンメンテナンスはもはや宗教の域にある。いちいち説明するのはめんどくさいが、どうやら様々な宗派があるらしく、アレじゃないとダメだとか、いやコレじゃないとダメだとか、どうもめんどくさい。僕からすればOリングさえ傷めないのであればな...

このことがわかってしまったら、チェーンの汚れが気になって仕方がない。ヘドロのような汚れを落とすべく、強力な洗剤が必要だ!

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環境やお財布に優しい洗剤が欲しい

と言っても、単に汚れを落とすだけであればガソリンや灯油を使ったり、パーツクリーナーをぶっかければ済む話。ただし今回はそれでは困るのだ。

なんて言ったってバイクのチェーンには、チェーン内部のグリスを封入しておくためにOリングが挟まっている。言わずもがなだがOリングはゴム製なので、ガソリンや一般的なパーツクリーナーを使うとOリングが侵され、チェーンの寿命が大幅に縮んでしまう。このため、Oリング付きのシールチェーンは掃除をしない、あるいはするにしても布で拭うぐらい、というのが正しいメンテナンスの方法となる。

もしくはこのようにチェーン専用として販売されているクリーナーを使用すると良い。ただ、これは一般的なパーツクリーナーと比較すると高額なので、今回のようなひどい汚れに使うと僕の財布を傷めてしまう。かといって業務用のクリーナーなどを使うのは排水処理の問題があり一般家庭で使うのは難しい。エコロジーでエコノミーかつ、Oリングを侵さずに高い洗浄力をもつ洗剤が必要だ。そんなものはあるのか?

シンプルグリーン

その要件を満たしてくれそうな洗剤がこちらの「シンプルグリーン」。最初から薄められた状態でスプレー容器に入っている製品もあるが、今回の場合は原液タイプがいい。

シンプルグリーンの特徴

  • MPF効果によって皮脂や脂肪等の汚れを細かい微粒子に分解し、最終的には汚れをミクロの微粒子にして水に溶かす
  • 生分解性のため環境にやさしい
  • 無毒性・不燃性・非研磨性のため人にも優しい
  • 場所や汚れによって薄めて使用するので経済的
  • 工業製品から台所まで幅広い用途に使用できる
  • 弱アルカリ性(pH9.0)

さすがアメリカ製の洗剤なだけあって、洗浄力から環境性能から何から何までオールインワンな欲張り製品。pH9.0の点だけ除けば最強だといえるだろう。といっても弱アルカリ性なのでそこまでの問題ではない。

このままだと使い勝手が悪いので、適当なスプレー容器に必要な分だけ移して使用する。

上のみたいに3本ぐらい用意すると、希釈度合いを変えて使えるから便利。

まずは原液で洗ってみる

というわけでまずは原液を希釈せずに使ってみる。

ヘドロ化したチェーンに吹きかける。少しだけ泡立つが、あまり泡立ちは良くない。その分洗い流しやすそうな感じ。

シンプルグリーンは漬け置きのような洗浄方法がいいらしいので、30秒ほど放置してからブラッシングしてみた。

水で洗い流してみるとこんな感じ。

汚れがちゃんと落ちてる!

ブラッシングしている段階ですでに表面の汚れがデロデロっと溶けていくのが目に見えて明らかだった。ただ、ここまで汚れの層が厚いとやっぱり汚れを落とすまでには少し時間と洗剤を使う。

2倍希釈で使ってみる

せっかくなのでシンプルグリーンと同量の水を入れて2倍希釈した状態で洗浄してみる。これで洗浄力に大きな差がなければ儲けもんだ。

チェーンにスプレーしてみるとあからさまに泡立ちが減り、洗剤の粘度も落ちていた。

ブラッシングして水で洗い落した結果がこれ。原液の時と同じぐらいに見えるが、実は倍ぐらいの時間がかかっている。時間と手間さえかければ希釈しても大丈夫だが、ひどい汚れにはやはり原液での使用がよさそう。

コストパフォーマンスは相当に高い!

その後は2倍希釈したものを使い切ったのちに原液で洗っていった。やはりこの洗剤は漬け置きで洗うのが効果的なようで、スプレーしてブラッシングした状態でわざと洗い流さず次の場所を掃除し、チェーンが一周したころにさらに軽くブラッシングすると汚れがドロドロ落ちていった。

結局ブラシがかなり使い古されていて毛が短かったことと、一度2倍希釈したおかげでひどい汚れを全部落とすのに1時間ほどかかってしまったが、チェーン専用の3面ブラシを使い、原液だけで掃除を行えば30分以下で上のようなきれいな状態までなると思われる。さすがに元の汚れがひどかったので入り組んだ場所からどんどん汚れが浮いてくるのだが、ここまでくるとチェーンの動きがかなりしなやかで、駆動抵抗が一気に軽くなった。

結局使用したシンプルグリーンはわずか100ccで、1L1000円で購入可能なことを考えれば、洗剤代はわずか100円に抑えることができた。あれだけひどい汚れを落とそうと思ったらチェーンクリーナーだと結構な量が必要だろうから、かなりコストパフォーマンスが高い。

もちろんチェーンを掃除した後はしっかりと水分を飛ばし、チェーンルブを吹いておく。

水さえ使えるのであればオススメ

というわけでシンプルグリーンは、チェーンにも環境にも人にも優しくヘドロのようなオイル汚れを落とせることが分かった。今回のようなひどい汚れには原液での使用が好ましいが、ここまで綺麗にさえなれば、次回からのメンテナンスでは2倍に希釈した状態でも十分にきれいになるだろう。

しいて問題をあげるとすれば、水で洗い流す必要があるということ。マンションなどの集合住宅で使うには少しだけ工夫が必要かもしれないし、水の乾燥を待つ時間ができてしまうのは確かにデメリットではある。が、洗い流して出てきた排水は環境に問題ないし、オイル交換時に床に落ちたオイルや車体の汚れなどをガンガン洗い流せる。整備中に手に付いた汚れも簡単にすっきり手荒れなく落ちた。10倍程度に希釈したものであれば洗い流す必要もなく、軽く拭き取れば十分だろう。チェーンメンテナンスにはもちろん、パーツクリーナーの代用品として最高に使える洗剤、それがシンプルクリーンだった。

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