僕のDaytona675は時折アイドリング中にエンストしてしまう症状がある。完全な冷間時と完全に温まった後はなかなか起こらないのだが、中途半端に水温が上がっている状況だと頻繁にエンストする。
この症状をどうにかしたい。
Daytona675のエンストをどうにかする
アイドリング中のエンストにはいくつか原因が考えられるが、
- スロットルボディが汚れている
- スパークプラグが消耗している
- バルブにカーボンが噛み込んでいる
- アイドリングの調整アクチュエーターがおかしい
などなど。一つずつチェックしていく。
スロットルボディの清掃
スロットルボディが汚れているかもしれないので確認する。スロットルボディまでのたどり着き方は↓を参照。
確認してみるが特に汚れてはいない。実は前回水温センサーがバグを修理した時についでに綺麗に下からなのだが…。
今回もウエスで拭って綺麗にしておいた。
スパークプラグの摩耗状態
前のオーナーがいつプラグを交換したかわからないので、プラグのチェックは必要だろう。スパークプラグの交換方法は↓を参照。
で、チェックしてみたが、プラグの状態はかなり良かった。何ならCR9EIXが装着されていたし、わりと最近交換したような感じすらあった…。
もったいないが、せっかく新品を用意したので新品に交換した。
バルブの確認
排気側のバルブを確認するのは大変なのでパスするが、吸気側のバルブを確認してみる。
過去に添加剤でも使ったのか変な汚れはあるが、基本的には非常に綺麗でカーボンの噛み込みなどは無さそう。排気側はチェックできないが多分問題は無さそう。
アイドリング調整アクチュエーターを確認
Daytona675にはアイドリングを調整するアクチュエーター(Idle Speed Control Stepper Motor)が取り付けられていて、アイドリング領域のスロットルバルブを機械的に制御している。これがおかしいかもしれない。
見てみると、本来横向きになっているはずの樹脂製のパーツが縦を向いていた…。これは完全に前回の僕の整備ミス。
ただこれを正しい向きにしてもエンストは収まらない。動作確認してみてもアクチュエーター自体はまともに動いているようにみえる。
整備マニュアルを見ると、OBD2と専用機器を接続してアイドリングの調整をせよと書いてあるのだが、そんな物は持っていないのでどうしようもない。うーん…。
いろいろ試してみた結果、ある程度機械的にアイドリングを調整できることがわかった。
スロットルボディについている2本のボルトがアイドリングの回転数調整(スロットルバルブの全閉位置の調整)。Idle Speed Control Stepper Motorのナットの締め込みでアクチュエーター動作時のスロットルバルブを押す量を調整できることが判明。ただしアイドリング調整ネジはほぼ触る必要が無い。
おそらく絶妙な温度域の時にアクチュエーターがスロットルバルブを押す量が足りないからエンストするので、この調整ナットの締め混み具合を変えればイケるはず。
当初ナットを極端に緩めてみたら、アクチュエーターがほんの僅かに動くだけでアイドリングが1000回転ぐらい上下するようになってしまった。
そこから何回も燃料タンクを脱着しながら調整を重ねた結果…
なんとなくいい感じになった。
燃料添加剤でエンジン洗浄
もうちょっとマシになったらいいなの願いを込めて、AZ FCR-062を入れてエンジンを洗浄した。
結果:完全には直らなかった
このあと実際に走ってみた結果、アイドリングが止まってしまう症状はかなり改善された。ただ完全には症状が無くなっておらず、時折ストンと止まってしまうことも。
十中八九アクチュエーターの不良なので、もう交換するしか手立てがない。アクチュエーターの純正品番はT1242818で、本国の価格はおよそ€180。本格的にだめになったら交換するしか…。
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