車いじりにはたくさんの選択肢があるが、ホイールナットはきちんとしたものを選ばないといけない。完全なショーカーでほぼ動くことがない車ならまだしも、日常使いやサーキットをガンガン走るような車にアルミナットなんて、死にたがりのやることだ。
死にたくない僕は10年間同じスチールナットを使い続けてきた。
nut屋の冷間鍛造スチールナット
僕が10年間使い続けてきたのが、nut屋のスチールナット。nut屋とは長崎県の中川自動車整備工場というお店が営むホイールナット専門通販サイト。自社サイトとYahoo!ショッピング、ヤフオクで販売されている。
特徴は低炭素鋼の冷間鍛造製で、サビに強く、軽量、耐久、そして低価格を実現していること。
実際この10年間使い続けてきたホイールナットがこれ。17HEXの37mm貫通モデル(タイプA)。
工具の干渉やホイールとの接点は多少削れてサビが出ているところもあるが、クロモリナットに比べれば全く錆びていないも同然。というかまじまじと見ないと錆なんて気にならない。塗装がほとんど剥がれていないのは驚異的ですらある。
強度も抜群で、ここまで無数の脱着を繰り返してきたが、ネジ山は一切傷んでいない。そのおかげでハブボルトもきれいな状態を保ち続けている。
サーキットでガンガン使っても緩んだことは一度もなく、常にホイールを締め付け続けてくれた。
鉄製のホイールナットは数多くあるが、社外ホイールで使える17HEXのホイールナットはなかなか高価なものも多い。そんな中nut屋のホイールナットは抜群の安価さを実現しているし、もしかじらせてしまっても1本単位で購入可能。こんな素晴らしいナットは他に知らない。
タイプRR 48mmナットに買い替え
そんな愛用するホイールナットを今回10年ぶりに買い替えた。選んだのはnut屋のラインアップの中で最もロングで、かつくびれ加工を施しているRRタイプ。1本あたり54gと比較的軽量なのも嬉しい。
買い替え理由としては、流石に10年使ってきてちょっとやれてきたかなというのが一つある。が、それ以上に今使っているKosei K-1 Racing TS versionというホイールだと、今までのホイールナットでは少々難点があったからというのが大きい。またフロントハブベアリングの交換と一緒にハブボルトが新しくなったので、この機会にナットも変えようと思い立った。
付け比べてみると11mmの長さの差がはっきりと現れる。
インパクトソケットを当てると、この11mmの差のありがたみが分かる。今まではホイールナットが短い分だけナットの逃げ加工の場所にソケットが当たってしまっていたのだが、新しく買ったタイプRRでは干渉が無くなった。これでよりスムーズかつ確実にホイールを締め付けられるようになった。
サーキットで使えるコスパ最強ホイールナット
見た目がかっこよかったり、有名ブランドのありがたみがあったりする訳ではないが、圧倒的なコストパフォーマンスの高さと安心感、そして何より自分で永く使っていた実績があるnut屋のホイールナット。ホイールナット選びに悩んだら、まずはここをチェックしてみるといいかもしれない。
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