アメリカのモータースポーツタイヤメーカーHoosier(フージャー)のTW200スポーツラジアルタイヤ「Track Attack Pro」が2025年5月に日本でも発売されるらしい。
Hoosier Track Attack Pro
2024年秋ごろにアメリカで発表され、おそらく2025年初頭ぐらいからアメリカで販売されているHoosier Track Attack Pro。HoosierといえばDOT Drag Radialというほとんどスリックタイヤみたいなタイヤで有名だが、今回販売されるTrack Attack Proはもうちょっと公道寄りの常識的なタイヤらしい。
というか現在のHoosierはコンチネンタルのモータースポーツ専門タイヤブランドなので、これまで公道用のタイヤは存在しなかった。今回のTrack Attack Proは実質的にはHoosier初の公道使用を前提としたタイヤでもある。


UTQGは200AA。アメリカで流行っているというTW200のタイヤを使ったレースでの使用を睨んでいるようで、YOKOHAMA ADVAN A052やBRIDGESTONE POTENZA RE-71RSあたりがライバルだろう。ライバルが多い分野への殴り込みということもあってかなり気合が入ったタイヤであるのは間違いない。
パターンは左右非対称でアウトサイド側のブロックが大きく取られる、最近のスポーツラジアルタイヤにありがちな形状。画像や公開されている動画を見てもかなり浅溝に見える。海外レビューによれば5/32インチ(≒4mm)しか無いらしい。いくらなんでも浅溝すぎる。
DOT Drag Radialに近い性能?
アメリカでも発売されてさほど時間が経っていないこともありレビューもまだ出揃っていないようだが、発表直後に出た動画によれば1周60秒ほどのサーキットでDOT Drag Radial R7コンパウンド(周回用コンパウンド)に比べてTrack Attack Proは0.4秒落ちのタイムだったとのこと。A7コンパウンド(タイムアタック用コンパウンド)と比べてどうなのかは気になるが、かなりの好タイムであることには間違いない。

レビューによってはPOTENZA RE-71RSを上回るタイムとラップタイム安定性を発揮する、一周90秒ほどのサーキットでADVAN A052よりも0.5~1秒ほど速いという話もある一方で、温まるのに時間がかかり、冷えるとパフォーマンスが急低下するというレビューも存在。めちゃくちゃに減るのが早いという主張もあった(単に溝が浅すぎるだけな気もするが)。
レビューを読み漁ってみて感じたのは、Hoosier Track Attack Proは性能としては非常に高いレベルに有る一方で、ピーク性能を発揮させ続けるのが少し難しいのでは無いかと思われる。一般的なスポーツタイヤよりもレーシングタイヤに近いのかもしれない。しっかりとタイヤを潰せるサスペンションやドライビングテクニックが必要なのかも。
豊富なサイズ展開

本国サイトによれば今後40を超えるサイズ展開を予定しているそう。Hoosierにしては珍しく15インチと小さめのサイズから展開しているのが嬉しいが、2026年発売予定のサイズも結構あるので実際に展開されていくのかは気になるところ。
2025年5月8日時点で本国では21サイズが発売中。日本の代理店がどれほどのサイズを持ち込んでくるのかは不明。
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