友人の車でNANKANG AR-1を使ってみたら、アジアンとは思えない凄まじいグリップに驚いた

格安のアジアンハイグリップタイヤ好きとしては超気になるタイヤ。チートとも言えるような縦溝のないブロックパターン、幅を最大限まで生かそうとする角ばったトレッド面、トレッドウェア80という期待させる数値、1本1万円前後の値段、そしてネット上に多く寄せられている高評価。それがAR-1。

NANKANG AR-1

参照:AUTOWAY

ここのところ、特に国産タイヤの世界で「ラジアルタイヤ」なるものの定義がかなりあいまいになってきているけども、このNANKANG AR-1はクムホ V710と同様に「これってラジアルタイヤなの?」と議論になるチートタイヤだと目されている。実際いくつかのサーキットではSタイヤ扱いになるAR-1。1本1万円以下・街乗り兼用という縛りプレイでサーキットを遊んでいる僕的にはちょっとだけ予算オーバー&雨が心配なので買ったことはないが、やっぱり気になって仕方がない…。

友人がサーキット用に購入

と思っていたら、RAIDEN VIPER RD71を街乗り用に買ったEK9シビック乗りの友人がサーキット用に買ったそうな。これまでDIREZZA Z3やTOYO R1Rなどの国産ラジアルばっかり使ってたのに突然どうしたのだろうとは思ったけど、面白そうだからぜひとも試したい。ということで、先日のTSタカタサーキットで使ってみた。

国産タイヤのグリップ感とそん色ないレベル

使ったサイズは225/45R16 89W。8.5Jのホイールにはめていたが、引っ張っているようにはほとんど見えないことから数値よりも少し幅が広いようだ。

友人にとってTSタカタサーキットを走るのは初めてだったので、過去のタイヤと完全に比較するのは難しいところがあったようだが、曰く

「国産タイヤのグリップ感とそん色ないレベル」

とのこと。ただやはり走って数周でガクンとタレるらしい。

自分でも走ってみた

すごく気になるので友人のご厚意に甘えて僕も運転させてもらった。友人のEK9を運転するのはこれが初めてだったので僕としても他のタイヤと比較するのが難しいが、まず驚いたのはグリップ力の高さ。縦グリップが強力なので他のタイヤのイメージでブレーキを踏むと止まりすぎる感があった。逆に言えばブレーキをしっかり踏むことさえできれば短距離で車を止めることができるはず。

もちろん横グリップも素晴らしい。TSタカタサーキットはミニサーキットとしてはハイスピードなコーナリングを要求されるコーナーがいくつかあるが、全く不安感や浮遊感はなくどのコーナーもクリアできた。リアに履いていたTOYO R1Rよりもグリップが勝っているようで、軽くリアを流して向きを変えることもできた。

またハンドルの手応えもいい。ATR SPORT 123Sの剛性感にグリップ力をドカッと上乗せしたようなフィーリングで、タイヤがしっかりしているのがわかる。トレッド面やサイドウォールのヨレはほとんどといっていいほどないが、その分荷重をきちんとかけないとダメなタイヤなのは違いない。一方でハンドルセンターの曖昧さが気になったのだけど、もしかしたらこれは車両のセッティングによるものかもしれない。

結局時間の関係でアタックラップは2周しかできなかったが、2乗で吸排気と車高調、少しの軽量化以外ノーマルのEK9で63秒フラットが出た。1乗なら62秒台前半は余裕で行けるし、走りこんでいけば61秒台には入ると思うので、タイヤ自体のポテンシャルはかなり高い。

で、1日走ったタイヤがこんな感じ。もともと浅溝なのもあるけど、やっぱり耐久性はあんまりよくなさそう。とはいっても酷い減り方はしていないので、十分に常識の範囲内だと思う。パターン的にもTreadwear80という数字的にも街乗りには向いておらず、使い方としてはSタイヤ的にならざるを得ない。

とはいっても国産タイヤに比べて圧倒的に安いし、グリップ力もアジアンタイヤの中では間違いなくトップクラス。強力なグリップに酔いしれてみたい人は一発試してみるのがオススメだ。