オートウェイが自社取り扱いの輸入スポーツタイヤを筑波サーキット1000で比較した動画を公開した。個人ではなかなかできない比較だったので紹介したい。
9種類のスポーツタイヤをサーキットで比較
比較に使ったのはAT車のほぼノーマルのSUBARU BRZ。詳しくは語られていないが、ブレーキパッドを交換しただけの車らしい。テスターはレーシングドライバーの蘇我喜和さんが担当。筑波サーキット1000をウォームアップして2~3周ほどタイムアタックしてテストを行っている様子。
登場したタイヤは、
- FEDERAL 595RS-PRO
- FINALIST 595 EVO
- MAXTREK MAXIMUS DS01
- DAVANTI PROTOURA RACE
- OTANI BM2000
- NANKANG NS-2R(TW120)
- NANKANG NS-2R(TW80)
- NANKANG AR-1
- NANKANG CR-S
の9種類。タイヤサイズは225/40R18で統一(NS-2R TW80のみサイズがないため225/35R18)し、エア圧は全部揃えてあるらしい。真夏にテストを行ったらしく気温は32℃以上、路面温度も60℃前後とかなり厳し目の環境でのレビューが行われている。
FEDERAL 595RS-PROを使ったときなどに「エアはもうちょっと張ったほうが良さそう」という趣旨の発言をしていることからも、おそらくエアーは冷間150~160kPaとかの少し低めにセットされているのではないかと思われる。
コスパ最強タイヤは…
詳しいタイヤのフィーリングなどのレビューは動画を見て貰うとして、最後のまとめられているタイムを見ると、次のようになっていた。
- FEDERAL 595RS-PRO:43.277秒
- FINALIST 595 EVO:44.834秒
- MAXTREK MAXIMUS DS01:44.267秒
- DAVANTI PROTOURA RACE:44.905秒
- OTANI BM2000:44.449秒
- NANKANG NS-2R(TW120):43.598秒
- NANKANG NS-2R(TW80):43.401秒
- NANKANG AR-1:43.019秒
- NANKANG CR-S:42.199秒
タイムに対するコストパフォーマンスという意味ではやはりNS-2RやAR-1が光っている。そしてNANKANG最強タイヤのCR-Sはタイムが飛び抜けていて凄い。
個人的には最近買ったばかりのOTANI BM2000が遅くて残念な気持ちに。せめてNS-2Rと同等のタイムぐらいは出てほしかったが…。まぁエア圧の問題もあるし、ケース剛性低めのタイヤは純正サスだとタイム出しづらいという問題もあるので、車のセットアップの差もあるだろう。フィーリング面ではかなりの高評価だったのは良かった。
レビューの趣旨としても「タイムだけではないタイヤ1本毎の良さを紹介したい」とあるので、タイヤに合わせたセットアップなどはせず、なるべく公平にフィーリングとタイムを伝えてくれたオートウェイ。なかなか個人では9種類も一度にテストすることなんてできないので、非常に興味深い動画だった。
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