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高剛性で期待が高まる!格安ハイグリップタイヤATR SPORT 123Sを購入

格安アジアンハイグリップタイヤの代名詞といえばNANKANGのNS-2Rで、それとよく比較対象になるのがKENDAのKR20A。この二つのタイヤは値段もほとんど変わらないしサイズラインナップも豊富なのでかなり人気だし、実際に僕も去年この二つを見比べてKR20Aを購入した。

爆安ハイグリップタイヤKENDA KAISER KR20Aを購入!
※KR20Aを15か月使った後のレビューはこちら↓↓ 以前サーキットを走るのにおすすめの格安アジアンタイヤを紹介する記事を書いたが、その中でも個人的に一番気になっていたのがZESTINOのACROVA07Aだった。今使っているATR-SPO...

ただそのKR20Aも溝がすり減りグリップも落ちてきたので、次のタイヤを検討しなければならない。そして僕には昔からちょっと気になるタイヤがあったのだ。

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ATR SPORT 123S

そう、それがATR SPORTの123Sだ。かつてATR-SPORT2をこよなく愛した僕にとって、このインドネシアンブランドはとてもなじみ深い。この123S、何気に2009年ごろから販売されているロングラン商品なので結構いまさら感があるタイヤではあるものの、昔から買うに買えない事情があった。その事情とは、そう、

サイズラインナップが極端に少ない!

なんていったって2~3種類しか輸入されていなかったうえに安定供給されておらず、手に入るサイズもコロコロ変わっていた。それゆえユーザー数も少なく、あってもドリフトのフロント履きか、もしくはFormula Dなどのドリフト競技車両ぐらいしか使ってる人がいなかった。タイムアタックユーザーの情報が少なすぎる。

そんな状況が一変したのが2017年の7月。この時5種類まで増えたラインナップがついにこのブログを書いている時点では

  • 185/55R15
  • 195/55R15
  • 205/40R17
  • 235/45R17
  • 235/40R18
  • 255/35R18
  • 265/35R18

の7種類にまで増加。しかも僕が履きたい235/45R17もしっかり入っており、さらに値段もKR20Aとほとんど変わらない。そう、今こそATR 123Sを買う時なのだ!

…本当はATR-K SPORTにちょうどいいサイズがあったら買いたいんだけども、265/35R18を履くための18×9.5Jホイールは高くて買えない。

買いました

というわけでさっそくぽちった。もちろん買ったのは235/45R17で、今履いているKENDA KR20Aと同じだ。販売元のAUTOWAYは4月は繁盛期ということもあり発送までに1週間かかったものの、特に急いでいたわけではないので問題なし。

ちなみに購入時点での値段は一本当たり7750円(税込)+送料1080円=8830円。昔は1本4000円代で買えたタイヤだと思うと値上がりが激しいが、それでも現在のハイグリップタイヤとしては最安値を争う価格だ。

今回届いたタイヤは4本ともに2017年の第29週製造のものだった。ロットが4本揃っているのは嬉しい。2017年の29週というと7月の末に当たるので、ちょうど123Sのラインナップが増えた時期に製造されたものだということがわかる。およそ9か月保管されているのであまり新鮮だとは言えないが、そもそも輸入タイヤだし、保護ワックスもしっかり塗られ、目に見えて分かるような劣化もないので問題ないだろう。

サイドウォールの彫刻はシンプルで好印象。

内部構造は見ただけじゃよくわからない。

UTQG表示を見ていくと、減りやすさの指数であるTREADWEARは220。KR20Aが180だったので、街乗りだけで使ってる分にはあれよりも長持ちするはず。TRACTIONはハイグリップタイヤなので当然AA、TEMPERATUREはAだ。

235/45R17のATR 123Sの重量は1本11.6kgだった。特別重たいわけではないが、軽くはない。

新品6.1mmの浅溝タイヤ

パターンはなかなかシンプルかつやる気に満ち溢れている感じがしてかっこいい。ただどの溝の幅も広く、なんとなく設置面積が狭いような気がしてならない。特に左右のコの字パターンの溝はもっと狭くてもいいのでは…?トレッド面は組む前からラウンド形状。

新品状態で中央の2本の溝の深さはおよそ6.1mm。写真だと6.16mmになっているが、何か所か測って平均を取ると6.1mmぐらいだった(そもそもこのデプスゲージの小数点第二位はちょっと怪しい)。新品タイヤとしては浅いが、ハイグリップタイヤとしては割と普通の浅さ。最近もっと浅いのもあるしね…。

ちなみにサイドの溝はセンターに比べると気持ち厚めの6.3mm。

縦方向の剛性が高そう

タイヤの上に乗ってみると、縦方向での剛性の高さがすごく感じられた。KR20Aの場合は全体的に楕円へと変形した感じがあったと思うが、123Sは全然ゆがまない。特にビート部分がしっかり固い。トレッド面はガチガチというほどでもないが硬く、変形も少な目。

一方でサイドウォール、というかタイヤの肩部分は縦に比べるとそこまで硬い感じがない。でもKR20Aよりは硬い感じ。とはいうものの、123Sはトレッドがどちらかというとラウンド形状で肩もまるいので、ホイールに組み込めばしっかりするんじゃないかなぁとは思う。


というわけで動画にしてみた。編集なんて雑でいいんだ…。ちなみに爪を立ててるシーンからもわかるようにコンパウンドはそこそこ柔らかい。

現状での印象は、硬さ的にケース剛性でグリップを稼ぐタイヤのような感じがしている。例えば純正サスのような柔らかいサスペンションだとタイヤを潰すのが難しいかも。しっかりと荷重を掛けてタイヤを潰さないとと表面ばかりすり減ってしまうかもしれない。逆にいえば、正しくタイヤを潰せればキチンと応えてくれそう。空気圧も低めがいいかも。角ばったタイヤじゃないので、そこまでピーキーな感じもないんじゃないかなぁ。

履きました@127372km

家に届いて2日後にタイヤ屋さんに持ち込んで装着。リムガードがないためツルンとした見た目で、でも適正リムの8Jホイールに組み込んでも若干ムチッとする感じなんか結構好み。トレッドパターンもKR20Aほど中二臭くないのでシンプルで好印象。タイヤウエイトはKR20Aに比べれば少なかったが、「アジアンならこんなもんでしょ」って程度には貼り付けられていた。

まだ近所を軽く走っただけなので評価は難しいが、トレッド面がしっかりしているせいか走り出しが非常に軽く、車を軽量化したかのような錯覚に陥った。スッとタイヤが転がっていく感じだ。さらにハンドルを切った瞬間にもスッと曲がっていく。これはサイドウォールの硬さが効いていると思われる。ロードノイズは「ウォンウォン」と低音で唸るように響き、静かだとは言えない。静粛性に関しては全く期待していないので問題はないが、ハンドリングや転がり方はすごく期待が持てる。

近日TSタカタで試します

というわけで、このATR SPORT 123Sの期待値は結構高い。近日中に友人らとTSタカタサーキットを走る予定があるので、そこでファーストインプレッションを行いたい。

期待は高かったんだけども…

期待は高かったが、実際使ってみたらダメダメだった。

サーキット2日ですってんてん!ATR SPORT 123Sはグリップ走行に使うには耐久性に難がありすぎた
格安アジアンハイグリップタイヤであるATR SPORT 123Sを使った感想をまとめる。この記事を執筆時点での使用期間は4月半ば~5月頭までのおよそ半月、総走行距離は1062kmで、およそ700km時点で前後をローテーションした。サーキット...

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