elf Synthese16:BOAシステム搭載の軽量で操作性の良いライディングシューズ【レビュー】

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バイクに乗るうえで重要なのは装備品なのだけども、その中でもシューズは割と軽く見られがちな気がする。実際僕も一つ持っているのだけど、長年放置していたら半年ぐらい前にソールがはがれて、そこからは適当なスニーカーで乗ってたぐらいだ。

たださすがに安全上あんまりよくないし、シフト操作によってスニーカーも痛んでしまうので、やっぱりライディングシューズは欲しい。というわけでシューズを新調することにした。

elf Synthese16

そこで買ったのがelfブランドのライディングシューズ。elfはオイルメーカーなので本来シューズは作っていないのだが、広島化成という会社がブランド名を使ってシューズを製造販売している。某タイヤメーカーのブランドが付いているシューズもここが製造している。

どうでもいいけど、MADE FOR WINNERSって誰に勝利したんだろう。

うんちくはさておき、その中から選んだのがSynthese16(シンテーゼ16)という、2018年9月に発売されたSyntheseシリーズ最新型のライディングシューズ。ライディングシューズを選ぶにあたって設けた選考ポイントは、

  • 手ごろな価格であること
  • 着脱しやすいこと
  • ライディングシューズとしての安全性が確保されていること
  • 派手過ぎないこと
  • 丈夫そうなこと

であったが、実際に手に届いたSynthese16をみると、画面で見るよりも派手だな…という印象だった。要所要所の造形がちょっとオーバーデザインな感じ。

といってもライディングシューズの中ではかなり落ち着いたほうのデザインをしているような気もする。そもそも世のライディングシューズがどれも派手すぎるのがいけないのだが。

BOAシステム搭載のローカットシューズ

Synthese16は靴紐ではなくBOAシステムによってフィッティングを調整する。両足共にダイアルを進行方向に回すと締まり、逆方向に回すと緩む。締め緩め両方とも一クリックが細かいので足にぴったりフィットするところまで調整できる。またダイアルを外側に引っ張ると締め付けが解除される仕組み。

左右でダイヤルを回す方向が逆になっているので、ネジを締める方向と逆になる左足を操作するときはつい毎回緩めてしまう。できればこれは左右で統一して欲しかった。

締め付けを解除するとガバっと大きく開口部を開くことができるので、脱ぎ履きがとても簡単に出来る。

ライディングシューズとしては珍しいローカットフォルムで、比較的スニーカーに近いような印象を受ける。アッパー素材は合成皮革と人工皮革(Clarino)を組み合わせてできており、マットな質感はかっこいい。サイドには三角形の通気口が設けられ、適度な通気性を確保。またくるぶしの左右にはブラスチック素材のスライダーが用意されている。

後ろから見たときには、カーボン風の踵部分が個人的にはオーバーデザインで原点ポイント。足首の後ろ側が大きくえぐられているので足が動かしやすい。バイク乗り的にはここも保護してほしい気がするが…。

バイク用シューズとして当然の装備品であるシフトガードは両足に搭載。またつま先には安全靴のような硬い樹脂が装備されている。

横外側と踵部分にはチタン風味に光る反射素材が配置されている。ただこれ、反射光が鈍すぎて安全性はかなり低いように思う。

靴底はelfのロゴが入った大胆なデザイン。踵には段差が設けられているのでステップに引っかかるようになっている。防滑・耐油素材が配合されているソールのグリップは悪くない。

防水性能はゼロ

Synthese16には防水機能が無い。「スニーカー感覚で履ける」というコンセプトのためか、通気性や等質性が高く重視されており、実際メッシュ素材がかなり多い。このため雨が降る可能性が高いロングツーリングなどでは少々心もとない部分があるかもしれない。

防水スプレーなどを吹きかければ多少マシにはなるかもしれないが、根本的な解決にはならないので、そういうものが欲しい人は別のシューズを選択すべきだ。

とても軽い履き心地

いつも履いている靴のサイズと同じ26.5cmを選択してみたところ、EEE相当という足囲サイズは、僕の足だと若干つま先方向で緩い感じがする。もしかするとワンサイズ落としてもよかったかも?BOAシステムを使っても締まるのは足の甲部分だけなので、そこの緩さは解決できない。同様に足首部分も締まらない。

BOAシステムの靴紐は超細いので、締めていくの痛みを覚えるのでは?という気がしていたのだが、しっかりとしたアッパーと分厚いベロに保護されるので全く食い込んだりしない。

片足で実測420gとこの手の靴にしては非常に軽量に仕上がっているので、履いた感じもスニーカーに近い。バイク用シューズなのでソールは硬めだが、歩行も大きな違和感はなく、履き心地は軽い。

ライディング時の使い勝手

実際にライディングに使ってみると、靴が軽いせいなのかわからないが、かなり使用感が薄く、自然な感覚で足を動かせる。足首のサポート感がないのは正直少し不安な感じがないわけでもないが、気になるほどでもない。またソール裏のかかとにある段差がちょうどいい具合にステップに引っかかるので、適切な位置でペダル操作ができるのも嬉しい。

ほかの人のレビューで、「つま先部分が硬すぎてギアチェンジに支障がある」なんてものを見かけたが、少なくとも僕は全くそのような印象を覚えることはなかった。確かにアッパーのシフトガードはプラスチック素材で硬いため若干ダイレクト感に欠ける部分は否めないが、操作に支障があるレベルではない。シフトガードの位置も適切。

通気性に関しては悪くないと思う。30℃越えの夏日に使ってみたが、涼しくはないが足が蒸れるレベルではなかった。真冬は寒いかもしれないが、それ以外であれば通年で使えるシューズだろう。

目立ちすぎないデザインと高い安全性・操作性を両立したライディングシューズ

「派手過ぎるライディングシューズはなぁ…」

という思いで買ってみたSynthese16だが、実際のデザインは写真で見るよりも少し派手だった。しかし他のモデルに比べれば落ち着いている方でもあるし、履いていればそこまで気にならないのも事実。

その一方で履き心地や操作感は好印象。サイズ選択のミスか少しだけ緩い感じはあるが、ほとんどスニーカーライクな感覚で履けて、かつバイクの運転に必要な機能と安全性を揃えているのは嬉しい。せっかくいいシューズを手に入れたので、バイクに乗る機会を増やしたいなと思った。

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