Triumph Daytona675(後期型)のフロントブレーキパッド交換方法を紹介します。
なお、ブレーキパッドは重要保安部品なので、交換作業に不安がある方は決して一人では行わず、できない場合は素直に陸運局認定の整備工場にお願いしましょう。
本サイトを参考にした後何らかの事故が発生したとしても、当方は一切の責任を負いません。
Daytona675のフロントブレーキパッド交換
ブレーキパッド取り外し
後期型Daytona675はNissinのモノブロックキャリパーがツインで装備されている。ブレーキパッド交換は基本的に片側のキャリパーあたりボルトを3本外せばいいだけだし、対抗ピストンなので簡単。
ちなみに作業は片側ずつ行ったほうが吉。理由は後述。
まず最初にパッドピンを緩める。キャリパーを外したあとだと力がかけづらいかもしれないので。工具は5mmの六角レンチ。
10mmの六角レンチで上下のキャリパー固定ボルトを外す。あとはキャリパーを後ろにずらせば、
ブレーキキャリパーが外せた。キャリパーとブラケットの間にはノックピンが入っているのでなくさないように注意。
先程緩めたパッドピンを取り外せば、ブレーキパッドはハマっているだけなので簡単に取れる。ちなみにこのバイクは元オーナーがサーキット走行用に使っていたのでシムが無い。無くても特に困らないので今回は用意してない。
軽く掃除したらピストンを戻す。4podキャリパーなのでピストンを一個押し戻すと他が出てきてしまうが、ブレーキセパレーターがあれば超簡単。
…なのだがそんな工具は持っていないので、手でギュッと押し込む。ピストンサイズが小さいので一度動き出せば意外と簡単に戻ってくれる。
ピストンを戻す際はリザーブタンク内のブレーキフルードの量に注意。吹き出しそうだったら事前にある程度ブレーキフルードを抜いておく。
ZCOOのセラミックシンタードを用意
後期型Daytona675のモノブロックキャリパーはどうも他のバイクに殆ど使われていない特殊モデルらしく、ブレーキパッドの選択肢が殆どない。今回はZCOOのセラミックシンタードパッドを用意した。品番はZRM-N008。
ツインキャリパーなので当然2セット必要。お財布に厳しい。
ちなみに元々装着されていたのは同じくZCOOのセラミックシンタードTYPE-C。2021年12月に製造終了したサーキット用パッドだ。キーキー鳴くのはどうでもいいとしても、握り始めで結構ガツンと効くのが個人的にはあんまり好みではなかった。
厚みをチェックしてみる。古いパッドは残り1.5mmぐらいしか摩材が残っていなかった。でも新品パッドも3.5mmしかない…。リアのブレーキパッドは一生使えそうなぐらい分厚いのに。
新しいブレーキパッドを装着
ブレーキパッドには軽く擦れそうなところにカッパーグリスを塗って動きを良くしておく。
カジリ防止の意味も込めてパッドピンとキャリパーボルトにも塗り塗り。
あとは外したときと逆手順で組むだけ。
片側のブレーキパッドを交換したら、ブレーキレバーを何回か握ってピストンをしっかり出しておく。きちんと手応えが出たらもう片側のブレーキパッドを交換する。そうすることでブレーキフルードが溢れるのを予防できる。
最後にブレーキフルードの量を確認。バイクを立てて液量がちょうどいいところにいればOK。
@36707km
作業は総走行距離36707kmの時に行った。
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