Triumph Daytona675の排気マフラーの取り外し方を紹介する。なお、必要な工具が多く、ブレーキキャリパーやアクスルシャフトの脱着などがあるのと、タイヤの脱着・組付の難易度が高いので、素直にバイク屋さんにお願いしたほうが良いです。
作業は車体の前後をスタンドで上げた状態で行う。
必要な工具
前後アスクルシャフトを固定しているボルト・ナットがかなり大きいサイズで、一般的な工具セットには入っていない。必要な工具は以下の通り。
- 前後スタンド
- 6mm六角レンチ
- 8mm六角レンチ
- 17mmヘックスビットソケット
- 27mmソケットレンチ
- 12mmスパナ
- 13mmスパナ
- 長め(40cm前後が推奨)のスピンナハンドル
- トルクレンチ
純正タイヤサイズ
Daytona675の純正タイヤサイズは600ccクラスのSSとしては一般的なサイズ。
- フロント:120/70ZR17
- リア:180/55ZR17
ちなみに指定空気圧は、フロントが235kPa、リアが250kPaとなっている。
規定トルク
- フロントアクスルシャフト:65N・m
- リアアスクルシャフト:110N・m
- フロントアクスルシャフトの緩み止めボルト:22N・m
- フロントキャリパーの固定ボルト:35N・m
Daytona675 フロントタイヤの脱着方法
フロントタイヤを外すために、まずキャリパーを外す。
キャリパーは上下2本のボルトで止まっているだけ。8mmの六角レンチで緩めればOK。左右のキャリパーを外す。
キャリパーが外れると宙ぶらりんになる。気になる人は紐などで適当な場所に吊るしておく。
右のフォーク下部に2本のアクスルシャフト緩み止めボルトがある。6mmの六角レンチを使って2本ともに軽く緩める。
ボルトは完全に抜かず、軽く緩める程度にしておく。
17mmの六角を使ってアクスルシャフトを外す。
アスクルシャフトが抜けたら、フロントホイールが取れる。ホイール左右にはカラー(左右共通)が入っているので注意。カラーは溝が掘られている方がホイール側を向くように装着されている。
フロントホイールが外れた
取り付けは逆手順
取り付けは完全に逆手順。ホイールカラーの付け忘れに注意。
キャリパーが取り付けにくい時はブレーキピストンを軽く戻して、作業完了後にフロントブレーキを何回か握ってピストンを戻す。
各部の締め付けトルクは上の写真の通り。
トルクレンチを使って規定トルクで締めれば作業完了。
Daytona675 リアタイヤの脱着方法
リアタイヤはアスクルシャフトを止めているナットを一つ外すだけで基本的には外れる。
まずは左右のチェーンテンショナーボルトを止めているナットを緩めて、テンショナーボルトを緩める。テンショナーのナットは13mm、ボルトは12mmのスパナが適合する。
また現在のチェーンテンションが適切であれば、スイングアーム後端にチェーンテンションの目安のポッチがあるので、テンショナーの位置を写真などで記録しておく。
アクスルシャフトのナットを外す。
リアタイヤを前に押して、チェーンを外す。
アスクルシャフトを引き抜いて、リアホイールを外す。リアキャリパーのブラケットはスイングアーム裏の溝にピッタリとハマるような形状になっているので、戻す時に注意が必要。
またリアホイールの左右カラーは左右で形状が違うので、こちらも注意が必要。
タイヤ交換時の邪魔になるスプロケットハブは差し込まれているだけ。
取り付けは逆手順
取り付けはほぼ完全に逆手順。リアキャリパーブラケットの取り付け位置と、左右のカラー、チェーンテンションに注意。
キャリパーが取り付けにくい時はブレーキピストンを軽く戻して、作業完了後にリアブレーキを何回か踏んでピストンを戻す。
リアアスクルシャフトナットの締め付けトルクは110Nm。トルクレンチを使って規定トルクで締めれば作業完了。
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