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【レビュー】コミネ JK-604 Protect KV Parka:春秋用の普段着感覚なバイクジャケット!

約1年前となる2021年3月の話だが、バイク用のジャケットは真冬用と真夏用しか持ってないことに気が付いてしまった。何年か前に邪魔になって手放したからだ。春秋にバイクに乗ると地味に風が冷たいのに、真冬用のジャケットだと暑いし、真夏用のジャケットだと中か外に着こまないといけないのがめんどくさい。そもそも季節感ゼロかよって感じの見た目になってしまうのが良くない。ファッションには疎くても、一応春に冬服を着るほどのセンスは持ち合わせていないのだ。

そういう時に僕が取っていた選択肢は「バイクに乗らない」ことだったのだが、その時期にせっかく新しいおもちゃ=中華キットバイクを手に入れたので、もうちょっと心地よい季節にもバイクに乗れるようにしたい。そう思って新しいジャケットを購入することにしたのだった。

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コミネ JK-604 Protect KV Parka

そして購入したのが、コミネ JK-604 Protect KV Parka。個人的に「あんまりバイクウェアっぽくないジャケット」が好きなので、完全にスウェットパーカーデザインなこれを選んでみた。色はグレー、サイズはLを選んだ。

コミネといえば「コミネマン」と揶揄されるように「安いけどちょっとダサい」の代表格的バイクウェアブランドとされているが、2019年に登場したこのJK-604は従来のコミネの印象から一線を画す仕上がり。でかでかとプリントされがちなKOMINEロゴはほとんど表に出てきていない。逆にカジュアルスタイルすぎて反射素材などが全く装備されていない。

…購入時は無かったが、2022年現在ではKOMINEロゴをデカデカとプリントしたカラーも登場している。意外と需要あるんだなぁ…。

CEレベル2プロテクター入りジャケット

ぱっと見はただのスウェットパーカーだが、当然バイクウェアなだけあってプロテクターがしっかりと装備されている。

  • 脊髄(EVAパッド)
  • 胸部(ハードプロテクター)
  • 肩・肘(CEレベル2ソフトプロテクター)

が標準装備されていて、取り外しも簡単。オプションでさらにハードなプロテクターを入れることもできる。

また商品名の「KV」が表す通り、袖外側と背中上部にはケブラーの裏地が張られている。ケブラーは耐摩耗性、耐切創性に優れる強靭な素材で、万が一の事故の際にライダーを守ってくれる。

パーカーデザインだが、フードはチャックを閉じることでバタつきを抑える事のできるようになっている。チャックを開けば(少し違和感はあるが)普通にフードとしても使える。バイクに跨っている限りフードを使う機会はほぼないので、これぐらいの割り切り感で良いと思う。

サイズ感

身長170cm、体重70kg(当時)の男性がLサイズのJK-604を着るとこんな感じ。プロテクター入りではあるが意外とスッキリした見た目で、少しガタイのいい人ぐらいの印象に抑えられる。流石に背中は何か入っているのがわかるが…。

サイズ感もこれでほぼぴったりで、内側に衣類を多少追加することも可能。後述する理由によりできれば少し内側に余裕があるぐらいのサイズ感のものを選んだほうが良いと思う。手首と裾はリブニットでしっかりと抑えられる。

立体縫製されているので、バイクに跨り前傾姿勢を取った時にも変な突っ張り感は無し。サイズ調整用のベルトなどはどこにもないのだが、実際に走ってみてもバタつきはかなり抑えられている。このあたりはバイクウェアとしての基本性能をしっかりと抑えている。スウェット生地が柔らかで着心地が良いのも◎。

個人的にフード付きジャケットのデザイン以外のメリットは、フードがあることで首周りの露出が抑えられ、ある程度日焼けが防げることにあると思う。JK-604も首周りをしっかりと覆ってくれるのでありがたい。

チャック付きポケットは一箇所のみ

JK-604を購入する際に悩まされた点、それはチャック付きのポケットが1箇所しか無いこと。最低限スマートフォンと財布ぐらいはジャケットに突っ込みたい派なので、これは正直困る。

唯一チャックがついている胸ポケットはスマートフォンがちょうどぴったり収まるぐらいのサイズ感。チャックには取手が取り付けられているので、グローブを付けていても操作しやすいのは嬉しい。

腰回りの左右にあるポケットにはチャックなし。深さもあまりないので、走行中にここに荷物を入れると脱落の危険性が結構ある。実質飾りポケット。

一応裏側にポケットが用意されているのだが、少し微妙なサイズ感で使いやすくはない。僕はJK-604を着る際は適当なカバンを併用することにしている。

もう一点気になるのは、細かくて丸みを帯びているタイプとは言え金属製のチャックが露出していること。デザイン上はカジュアルで良いのだが、タンクの傷などを気にする人にとっては少し気になるかも。このあたりの使い勝手はJK-604のマイナスポイントだ。

通気性が良すぎる

購入した2021年春時点では「ウィンタージャケット」に分類されていたJK-604。実際その時は「秋~冬~春用」みたいな表記がWEBサイト上にあったはず。ただ、実際にこれを着て走ってみるとわかるのだが、

ものすごく通気性が良い。むしろ良すぎる。

さすがに真夏用のメッシュジャケットほどではないのだが、スウェット生地には防風性が殆ど無いので、気温20℃以下とかで走ると寒風が身体を突き刺してきてめちゃくちゃ寒い。とてもじゃないが冬にこのジャケットを羽織るだけでは走れない。なのでそのまま使う場合はバイクに乗るのにちょうどいい20~25℃ぐらいの気温がベストだろう。

僕が実際にやっている方法として、内側に薄手のウィンドブレーカーなどを一枚足すと、少し肌寒いぐらいの季節でもちょうど良い感じになる。逆に言えば気温が読みづらい春や秋といった季節に、コンパクトに折り畳めるウィンドブレーカーを一枚持っているだけで幅広い温度に対応できるのはメリットとも言える。初夏ぐらいまでは半袖+JK-604で十分行ける。

冬場も保温性の高いインナーを入れればある程度の温度までは耐えられるはず。でも真冬は素直にウィンタージャケットを着るほうが良いし、真夏は流石に暑いので素直に夏用のジャケットを着たほうが良い。

当然のことながら防水性は無いので、雨が降ったら素直にかっぱを羽織ろう。

バイクが気持ち良い時期にピッタリのジャケット

というわけでJK-604を実際に1年間以上使ってみた結果、メリットは

  • カジュアルスタイルで普段着感覚で使える
  • バイクウェアとしての基本性能や保護性能がしっかりしている
  • インナーの工夫次第で幅広い気候で使える

デメリットは、

  • チャック付きのポケットが1箇所しか無い
  • 単体だと秋夏バイクが気持ち良い季節以外ではほぼ使えない
  • 雨天向きではない

といったところ。兎にも角にもバイクウェアっぽくないデザインのジャケットが、コミネの安全性と価格で手に入るのがJK-604最大のポイント。使えるポケットが実質1箇所しか無いこと以外、実際使用する上での不満はない。真夏と真冬を除けば通年で使えるので、トータルで見てもかなりコストパフォーマンスが高いジャケットだと思う。

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