久々に中部地方にRX-8で向かったので、そのついでにサーキットを走ることに。いくつか走りたいサーキットはあったものの、貸し切りやらなにやらでなかなか都合が合わないので、今回は美浜サーキットに向かった。
新品のシバタイヤTW200で美浜サーキットをアタック!
前回美浜サーキットを走ったのが2021年の8月だったので1年3ヶ月ぶりとなる。11月中旬とは言え平日、それも前日が雨だったのであまり良いコンディションとは思えなかったのだが、9時に到着した時点ですでに屋根付きパドックは一杯で、他にも数台が準備している盛況っぷり。ガレージ横に荷物をおろして準備を進めた。
今回からタイヤがシバタイヤTW200に変更。自宅を出発する直前に履き替えただけなので、ここまでの移動に900km走っただけの新品状態。ちょうど皮が向けてていい感じ。
1本目:いきなりのベスト更新
シバタイヤTW200は初めて使うのでさっぱりわからないのだが、どうもかなりグリップが高いらしいので、普段より少し落とし気味の冷間170kPaに設定。減衰は前後とも最弱から24段。各部チェックして走行開始。
新品タイヤなのでまずはアウトラップでゆっくりとタイヤを温めて、1周目も少しゆっくり目に走る。1周目の前半はまだ全然グリップしなくて滑る感じがあったのだが、後半に差し掛かると急にグリップ力がアップ。すごく行けそうな感じがあるなと思ったら、流して走ってる計測一周目から48.4秒が出た。これすごいな。
というわけで2周目からアタック開始。ブレーキはしっかり止まるし、横のグリップ力も高い。全く無理しなくて走れるな~なんて思っていたら、なんと46.8秒が出た。僕の美浜サーキットでの自己ベストは47.142秒なので、もう更新してしまった。
同じ感じでもう一周アタックしたところ46.686秒とベストを更新。ちょっとエア圧上がり気味かなと思いながらもさらに続けて走ったところ、47.1秒と一気にタイムダウン。やはりこのあたりがピークだったらしい。
クーリングを挟んで再アタックを行うが、47秒半ば~47.1秒が出るだけ。明らかにタイヤはタレているし、なんだかタイヤのトレッド面だけで走っている感じがしてフィーリングが良くない。エア圧が上がりすぎなので一度ピットイン。
エア圧が
左前210 右前210
左後200 右後205
まで上がっていたので、とりあえず前後ともに190kPaまで下げて再出走。しかしタイムも出なければフィーリングもほとんど変化なし。ピットに戻ってエア圧を確認したら4本ともに200kPaまで再び上がっていた。タイヤの印象をまとめると
- 走り始めは食わないが、グリップ力の立ち上がりは速い
- グリップ力自体は非常に高い
- 縦横のバランスも良く、トラクションもそれなりに掛かるし、斜めにも止められる
- 転がり感も悪くない
- 横に引っかかる感じが強く、フロントのアンダー、リアの引っかかり感が気になる
- エアが上がってくるとタイヤが動かない感じがする
といった感じ。多分温間190kPaでも高すぎるような気がするので、ひとまず少し冷えてしまったが温間180kPaに再調整した。
2本目:走り方を調整して再アタック
リアの減衰を落とすともう少しターンインが楽になるような感じもするが、まずはそのへんは調整無しで10C枠走ってみることに。
エア圧を一気に落としたことが聞いたようで、タイムも47秒台前半で安定。ターンインでくるっと向きを変えるように意識して走ってみたところこれが当たり、この枠のベストとなる47.076秒が出た。ただどう考えてもさっきの46.6秒が出る気はしない。
これ、新品タイヤの一発のグリップ力の高さというのも一つ原因ではあるのだろうけど、デフが温まって空転が増えた影響がかなり大きい。僕のRX-8は純正トルセンデフが入っているので、コーナー立ち上がりでの空転ロスがそもそもあるのだが、これがデフオイルの温度上昇に合わせてどんどん悪化していく。かなりキツくて全然立ち上がらなくなってしまう。
そもそも美浜サーキットを47秒台で走ってるくせにデフがないっていうのもナンセンスな話ではあるのだろうけど…。
帰ってきてエア圧をチェックしたところ195kPaまで上昇していた。後半は少し上がり過ぎだったので185kPaまで落としておく。
3本目:変化なし
温間のエア圧を調整しただけで走った3本目だが、正直フィーリングはほとんど変化なし。ベストタイムも47.012秒で2本目とほぼ変わらず、それ以外も47秒台前半でラップできる。リアを動かしたい欲求も乗り方で対処できるので、あえてリアの減衰を落とさなくても良いかなと思い、あとは走り方やライン取りを色々と調整してみて走行を終了した。
ベストタイム:46.686秒
というわけでこの日のベストタイムは1本目の最初に出た46.686秒。
もうちょっとタイヤを理解した状態ならもう少しタイムも出ただろうし、路面コンディションも雨上がりで少しゴミも浮いている状況だったし、太陽が出ていて路面温度はいい感じだったが気温は17℃とぽかぽか陽気だったので、環境させ良ければ更にタイムが出たかもしれない…。たまにしか走れないサーキットなので環境に言い訳してもしょうがないけど。
自己ベストを更新したのでRX-8最速ランキングにタイム申請。この時点でランキング11位に食い込んだ。ここから上はA052などのスーパーハイグリップタイヤ&それなりに色々やってる車しか居ないので、あとは修羅の道かもしれない…。
シバタイヤTW200のエア圧
エア圧はおそらく温間180~190kPaあたりがベストなようで、タイヤもしっかり動くし、最初に感じた横方向に変に引っかかる感じも軽減され、運転はだいぶ楽になった。タイヤがタレても大きくタイムダウンしずらくなった。ただそれでもトレッド面が寄れる感じとかも少なからずあってフロントに頼り気味になる事もあったので、もうちょっとタイヤが減ってきたぐらいがベストかもしれない。
左前のタイヤを少し酷使してしまったので減りがあるが、全体的には摩耗は穏やかでそれなりに長く使えそうなのも嬉しい。次に使うときにどれだけ性能低下があるかなどは気になるが、少なくともかなり遊べるグリップ力は発揮してくれると思う。
シバタイヤTW200、いいかも。
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