最近電動インパクトレンチが一本欲しくなった。マキタのインパクトドライバーTD111Dを持っているので、大体これぐらいのスペックで安くて使えるやつが欲しい。そこで目に入ったのが中国ブランドのDCKだった。
DCKはドローンのDJI的な「ちゃんと現場で使える商品」を作る中国ブランドで、マキタ、ハイコーキ、デウォルト、ミルウォーキーあたりと比べれば安いが、通販サイトやアストロプロダクツ、ストレートなどと比べれば高いという価格的には微妙な立ち位置となっている。
電動ラチェットレンチが気になってDCK KDPB05-10を買ったので、これに合わせて電動インパクトも買ってみることにした。
DCK KDPL04-8

今回買ったのがDCKの電動インパクトドライバーKDPL04-8。本当は3/8ソケットのインパクトレンチが欲しいのだが、残念ながらラインナップになかった。なのでアダプターを付けてインパクトドライバーをインパクトレンチとして使うことにした。
余談だが電動工具メーカー各社の10.8Vあるいは12Vシリーズに3/8ソケットのインパクトレンチのラインナップが極端に少ないのが不思議でしょうがない。18Vだとあったりするが、そこは1/2ソケットの領分だと思う。どう考えても10.8Vの適度なパワーと小型軽量さは3/8にあってると思うのだが、なぜ世の中に少ないのだろう?

今回は単体で購入したので、
- 本体
- プラスビット
- 吊り下げ金具とネジ
- 取扱説明書
が付属していた。ちなみに価格は定価が税込14,190円、実売価格は9,200円。バッテリー2個に充電器とケースが付属するフルセットの場合、定価が税込23,980円、実売価格は15,600円となっている。
僕の持っているマキタTD111Dが現時点で単体で実売価格が約1.3万円、1.5Ahバッテリー2個と充電器とケースのセットで実売価格2.4万円、4Ahバッテリーのセットだと約2.8万円なので、そこそこ割安感が有る。
スペック
| 電源 | 12V MAX |
| 最大出力 | 250W |
| ビット差込規格 | 6.35mm六角軸 |
| 締付能力(普通ボルト) | M5-M14 |
| 最大締付トルク | 140N.m |
| 無負荷回転数 | L:0~1,200回転/分 H:0~3,300回転/分 |
| 打撃数 | L:0~1,600回/分 H:0~4,400回/分 |
| 1充電あたりの作業量(目安) | M6×50mm木ネジ:最大105本(2.0Ahバッテリー使用時) ※バッテリの充電状態や作業条件によって異なります。 |
| 質量 | 12V2.0Ahバッテリ装着時:0.9kg 本体のみ:0.7kg |
| 付属品 | ドライバービット・フック |
| 対応バッテリ | LB1220-1 |
| 対応充電器 | FFCL12-4 |
すごいのは最大締め付けトルクが140N・mであること。これはマキタTD111Dの135N・mを上回っている。
有名ブランド品と遜色ない質感
DCK KDPL04-8だが、同時に買った電動ラチェットレンチと同じく黒と赤を貴重としたデザインでかっこいい。DCKのロゴと赤色が物珍しいだけで、ロゴが違ったら有名メーカー品と遜色ない質感とに感じる。

一般的な電動インパクトドライバーよろしく、銃のような形状をしており、トリガーの上に回転の切り替えスイッチが備わる。
切り替えスイッチの横にあるのはバッテリーインジケーター。このバッテリーインジケーターの3連ランプは中で繋がっている様子で、3段階のどこになるのかパット見だと分かりづらい部分が無きにしもあらず。

反対側には日本語での注意事項やスペックが表記されている。


ビットの脱着は前に引っ張る一般的なタイプ。

モード切替は上部のボタンで行う。LEDの色でモードの違いを判別する。3つLEDランプが並んでいる方が見やすい気がするが、まぁ良しとする。

LEDランプは前方に1灯。明るさは十分だが、照射範囲が狭めで、トリガーを握っている間しか点灯しないのが不便。
小型軽量で取り回しがしやすい

DCK KDPL04-8はとにかく小さい。マキタTD111Dには4Ahバッテリーを付けているので単純比較は難しい(比較するなら1.5Ahバッテリーを付けるべき)が、それにしたって小さく軽く感じる。


本体同士で比べると実はそこまでサイズ感は変わらない。実際DCK KDPL04-8の実重量は715gで、これはマキタTD111Dより40g軽いだけ。

バッテリーを付けると893gと900gをわずかに下回る軽量さを見せる。重量バランスもよく、手首で取り回せる感覚がある。

ヘッドもわずかに短い。実際のサイズ感としては正直変わらないレベルなのだが、バッテリーの出っ張りが少ない分だけやたらと小さく感じる。
ただ底面積が少ないので、立てて置くのは少し不安定さが有る。
ソケットアダプターでインパクトレンチ化

僕はビットなんて殆ど持っていないので、ソケットアダプターを使ってインパクトレンチ化して使っている。3/8ソケットアダプターだとTONE 2BSA-12が全長が短いのでオススメ。値段も安い。1/2ソケットを使いたい場合は2BSA-16にすればOK。
ただこの分だけ長くなるなら最初から3/8のインパクトレンチにしてくれる方が嬉しい。なんで3/8のインパクトレンチがないんだろう。
ホイールナットが余裕で外せるパワー
DCK KDPL04-8の使い勝手に関してだが、正直「これで十分」だと感じるレベル。自動車整備で具体的に言えば、110N・mで締まっている車のホイールナットは楽勝で外せる。なんならスペック上は5N・mしか変わらないマキタTD111Dより早く外せる。明らかにパワフルなんだが本当に140N・mなのか?
また小さいので取り回しもよく、無段階のトリガーコントロールも使いやすい。DCK KDPL04-8は一気にトリガーを握っても回り始めはわずかに「じわっ」と回るように制御されている様子。ここは好みや慣れの問題だろうが、個人的にはそれだからといって使い勝手が特に変わったようには思わなかった。
バッテリー切れが分かりづらい

微妙な話だがバッテリー切れかどうかを判断するのがちょっと難しい。まず3段階のインジケーターは中で繋がっているので、はっきりと3段階が光るわけではない。またラスト1個になっても緑色に光り、バッテリー切れ寸前でも緑のまま。これ故空回しだと回るが、負荷がかかると止まってしまう、みたいなことがちょこちょこあり、最初それがバッテリー切れの症状だと気づけなかった。
そういうものだと理解すればさっとバッテリー交換してしまえばいいのだが、バッテリーが消耗したら赤く点滅するとか、もうひと工夫有ると良かった。
DIYユーザーならこれ一個でもいいかも

というわけでDCK KDPL04-8を買ってみたのだが、これで十分だな~というのが感想。ホイールナットが脱着できる時点で僕レベルのDIYユーザーならこれ一個でもだいたいどうにかなるレベルのパワーがありつつも、小型軽量、そして何より安いというのが素晴らしい。
LEDやバッテリーインジケーターなど細かい気になる点はありつつも、性能と使い勝手は一流品と変わらない。予算は抑えたいが性能に妥協したくないなら、DCK KDPL04-8は良い選択肢になると思った。


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