名古屋にいる僕の大学の後輩が、今年の初めに僕の先輩から車を買ってサーキット遊びに興じてるんだけど、いかんせん走り始めたばかりだからあんまり上手くない。今年の6月に会った時もまだまだ全然で、練習が必要だよね、という話をしていた。「僕は大分だから、間の広島ぐらいに来るなら丸一日付き合ってやるよ(笑)」と冗談っぽく言ってみたら、「行きます!吐くまで走りたいっす!」と気合満々の返事が返ってきてしまった。
迷走!Yahooナビアプリに振り回される人々
広島まで行くのめんどくさいな~と思いながら山陽道を走り、サーキットを走る前日の夜に広島市内のとあるスーパー銭湯で待ち合わせ。ところが名古屋から走ってくるM後輩とOニート先輩は、Yahooナビにわけのわからない方向に案内されたようで1時間以上遅れて到着した。曰く「風呂屋は広島ICから南側にあるのに、北側に案内されたんです!」馬鹿言え、もしそうだとしても気づいたなら北側に行くんじゃない、なんでめんどくさいんだ。とりあえず無事に集合できたので、ここで僕のRX-8に全員乗り換え車で5分の近所にあるお好み焼き屋にGO!
残念ながら僕は写真を撮るという習慣がないうえに、ご飯を前にして写真をカシャカシャ撮ってる姿があんまり好きではないので、お好み焼きの写真なんてもちろんない。だけど地元民しか知らなそうなこじんまりしたお好み焼き屋で食べた広島風のそれは、さすが本場といった感じでわずか600円ながらおいしいし満腹になった。
「これ、ほとんど焼きそばじゃないですか?」
とはM後輩の言葉だが、そこには同意せざるを得ない。まぁうまいからいいのよね。
その後風呂屋に戻り、そこでゆっくりと長旅の疲れを癒したり、電機風呂の微弱電流が超強力だったり、優しいジェットバスがこれまた暴力的な強さだったりという広島独特(?)の歓迎を受けた。スーパー銭湯としては悪くはなかったんだけど本当になんだったんだろう…。
僕としてはそのあと適当なホテルにでも泊まりたかったんだけど、もともと下道移動&車中泊という気の狂った予定を立てようとしていたM後輩。事前に説得して高速移動の車中泊というプランに落ち着いたので、風呂の後はサーキット近所の道の駅高田で車中泊。風呂屋から道の駅までの道のりは僕が前を走ったのだけど、後ろのM&O組はやはりYahooナビアプリに意味不明な所に連れて行かれそうになったらしい。危なかった。
いざ道の駅に到着すると、やたら広い駐車場に無人の車が大量に止まっててかなり不気味だったのだが、夜中にでかい観光バスがやってきて、赤い服を着た中高年の皆様がずらずらと降りてきた。どうやら広島カープの試合を観戦しに行っていたらしい。なるほど、こういうところに集合して観光バスで行くっていうツアーもあるんだなぁと感心。この時はマジックが点灯していたのでそれはすごい盛り上がりだったのだろう。野球あんまり興味ないからよく知らないけど…。
TSタカタサーキットに到着!
9月の頭とはいえ広島の山奥で車中泊はちと寒かった。まぁその分お金かからないし、そんなに車中泊が嫌いなわけじゃないのでいいんだけど。ケツが痛くなるのとやっぱり熟睡はできないのが辛いけど…。どうでもいいけど、車中泊の必須グッズはやっぱりアイマスクだよね。なんだかんだでSAや道の駅の駐車場は常夜灯が明るくてしんどい場合が多いからあるとないのでは結構違うと思う。
起きてすぐに道の駅高田内にあるポプラで朝食を買う。大分駅前にもポプラがあったのに、無くなって以来テナント募集中が続いててさびしいなぁなんて思いながらおなかを満たし、いざサーキットへ。道の駅高田から車を走らせること数分で到着した。
TSタカタサーキット!入口はちょっと見逃してしまいそうなほど看板が小さいから注意が必要だ。でも全長1500mでミニサーキットとしてはかなり広く、路面も今年の3月に再舗装したとかできれい。ピットもきれいだし、とってもいい。ちなみに1800mになるコースもあるんだけど、危ないから普段のフリー走行は1500mで最終コーナーは大外周りだとのこと。
アップダウンもそこそこあって、一番奥にあるコーナーはどちらも下りながら進入する複合コーナーでなかなかスリリングだし、スピードレンジも幅広くて横Gが残りながらのコーナーが多く、最終コーナーなんかはかなり刺激的な感じ。一言で言えば、超楽しい!
ちなみにTSタカタサーキットを選んだ理由は、広島にある車が走れるミニサーキットはここしかなかったってのもあるけど、その走行料金の安さも魅力的だったから。
計測器入れても一日8240円で走りたい放題。行ったときは金曜日だったのもあって台数も少ない(午前、午後ともに自分たちを入れても3~4台しかいなかった)から、走行枠も設けられず好きな時にコースインして好きなだけ走れる。中部地方はミニサーキット多いけど、1時間6000円ぐらいが基本だからなかなか好き勝手に走るのは難しい。M後輩みたいに「吐くまで走りたい」なんていうおバカさんにはうってつけのサーキットだ。
車載動画も撮ってみたんだけど、SJ5000Xの手振れ補正のおかげで摩訶不思議な感じの映像になってしまった…。うーん、オンボード映像を撮るときは手振れ補正をかけない方がよさそう。画角も狭くなるし。
ベストタイムは動画の67.733秒で、速いのか遅いのかは正直よくわからない。だってランキングとか見てもハイグリップタイヤの人ばっかりなんだもん。ドノーマル&アジアンタイヤで攻めてる人とか全然いないしなぁ…。ただ曲がり待ちするコーナーばかりなので、車高調&ハイグリップタイヤを入れるだけでもかなりのタイムアップが見込めるのは間違いなさそう。僕の愛用するATR-SPORT2はそろそろ溝も無くなってきたし、次に何を買うかは悩み中。
後輩は150周ぐらい走ったらしい
「吐くまで走りたいっす!」といってわざわざ広島までやってきたM後輩は結局丸一日サルのように走りまくって150周ほど走ったらしい。その間、僕やO先輩、さらにはご一緒させていただいたTSタカタの常連さんに指導された結果めきめきとタイムを上げていった。マジでヤル気あるやつは違うな…。呑み込みも悪くないし、こいつは速くなるって確信した。でもあんなに連続走行してもとりあえず大丈夫そうなトヨタ アレックスRS180はすごい。水温計付いてないからこまめにクーリング入れるように言っておいたけど、さすがはトヨタだわと感心。
そんな彼が一日の最後の最後に出したベストアタックがこちら。グローブのベロクロがとても気になるが(笑)、勢いもいいしなかなか悪くない。6月に一緒に美浜サーキットに走りに行った時からは見違えるような走りになっていて驚いた。
ちなみに僕はアレックスを2回運転させてもらった。午前中に乗った時はRX-8との操縦性の違いに戸惑いまくってグダグダだったけど、午後に乗った時にはどうにか合わせることができた(笑)。このアレックス、フロントにNS-2を履いてる上にダウンサスのみだから、全然フロントが仕事しなくてびっくりするぐらい曲がらないけど、丁寧に乗ればなんとかなる。軽いしトルクもあるからRX-8より速く走れても不思議じゃないんだが、そのあたりはスポーツカーとファミリーカーの違いだろう…。RX-8もファミリーカーだけどな!ピットアウトして1周目に2人乗りでM後輩がどうしても切れなかった70秒台を超えたので、動画の最後には歓声が上がってる(笑)。1人乗りなら69秒台前半は固いな。残念ながらこの時常連さんのアドバイスでかなり高めのエア圧になってたので、次の周ではエアが上がりすぎてまったくタイムが伸びなかった。NS-2はエア圧温間2.4ぐらいがいいと思うな。ちなみにATR-SPORT2は温間2.2~2.3ぐらいでもガンガン走れる。NS-2はサイドの剛性がなさ過ぎて難しい…。
結局吐かなかった後輩
広島までゲロ吐きに来たくせに結局吐かなかったM後輩は残念だよ…。ってのは冗談だが、めきめきと上達する彼を見てるとだんだんこっちが焦ってくる。大分というか九州にはミニサーキットが全くと言っていいほどないのが本当に残念だよなぁ。練習したい。
コメント