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ホイールコーティングってサーキット走行車両にも有効なの?ガラコート ホイールコーティングを使ってみた

国産車ユーザーで街乗りしかしない人は気にならないかもしれないが、輸入車オーナーだったり、サーキットをばりばり走ってる人は、あることがとっても気になっている場合がある。

そう、ブレーキダストによるホイールの汚れだ。

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サーキット用パッドはダストがすごい

国産車はユーザーがやたらとブレーキ鳴きとダストを気にするのでかなり対策されたものが使用されているのだが、サーキット用のブレーキパッドはそんなことはガン無視で作られているので、とにかくブレーキダストの量がすごい。ブレーキダストとはブレーキパッドやブレーキローターが削れた鉄粉等を含む塵であるから、基本的にはブレーキの効きに比例してダスト量が増えるのだ。昔友達から

「君のRX-8は艶消しのホイールでかっこいいね!」

なんて言われたこともあるが、ただ単に長いこと洗車してなくてブレーキダストまみれになっていただけ。お洒落に白いホイールなんて履いた日には、車を動かすたびに洗車する羽目になるだろう。

その上ひとたびサーキットを走ると、数百度に熱せられたブレーキダストがホイールに突き刺さり、錆びて、しばらくすると取れなくなる。

こびりついたブレーキダストを取る方法がないことも無いのだが、いちいち洗うのはめんどくさい。できればブレーキダストそのものがなるべくつかなくなり、ついても簡単に落とせるようになるのが好ましい。

正直な話いつもならホイールの汚れなど気にしないのだが、今回は新品ホイールを入手したので、せっかくならと試してみたいことがあったのだ。

ガラコート ホイールコーティング

ということでホイール専用のコーティング剤をAmazonで買ってみた。商品名はガラコート ホイールコーティング

明らかに怪しい白い箱に、

  • コーティング剤(50ml)
  • スポンジ
  • こまかいところ用の小さいスポンジ
  • マイクロファイバークロス
  • 取扱説明書
  • チラシ
  • オマケのメガネ拭きとサンクスメッセ―ジ

が入っていた。

茶瓶に50ml入ったコーティング剤。成分は「シリコーンオリゴマー」自動車業界的にはガラス系コーティング剤と呼ばれるものになると思われる。シリコーンオリゴマーとは合成樹脂の一種で、レジンのようなものと考えていいだろう。種類にもよるが、室温で空気中の湿気と反応し硬化、高強度の被膜を形成する。硬質の被膜が形成されるので「ガラスコーティング」と呼ばれているわけだ。シリコン=ケイ素だし、ガラスとは何かをどう定義するかにもよるが。

【超硬度被膜を形成】 ブレーキダストを寄せ付けない有効成分90%の超硬度被膜を実現! 一度施行すると、耐熱性にも優れた強固なガラス被膜を形成するため、美しい輝きをなんと3年間もキープ。 いつまでも美しいホイール状態を保ちます。 欧州車特有のホイールの汚れも寄せ付けません。

このコーティング剤、商品説明によると効果が3年間持続し、その間ブレーキダストを寄せ付けない、とのこと。それが本当ならすごい。またこの瓶一本でホイール約20本、車5台分を施工できるらしい。

新品ホイールに施工してみる

早速だがホイールにコーティングを施工してみる。取扱説明書に沿ってやっていくが、

  1. ホイールを洗浄する
  2. タオルで水けをしっかりとふき取る
  3. コーティング剤をスポンジで塗り込む
  4. マイクロファイバークロスでコーティング剤が乾燥する前に拭き取る

のわずか4Stepしかない。簡単そうだ。

今回は新品ホイールなので、キレイだという前提で油分だけ落としていく。パーツクリーナーを使ってしっかりと表面の油分や汚れを落とす。

このコーティング剤、要は薄い樹脂でホイール全体を覆ってしまうので、ゴミや汚れが付いていると閉じ込められてしまう。この作業は念入りに行ったほうがいいだろう。

ブレーキダストはホイール裏面の方がたくさんつくので、せっかくだからこちらもしっかりと綺麗にしておく。

コーティング剤を少量スポンジにつけたら、ホイールに塗り込んでいく。コーティング剤はシャバシャバなので簡単に伸びるが、ホイールにくっつくので垂れたりもしない。付属のスポンジも適度なコシがあって軽い曲面なら簡単に追従していく。なんだかとっても塗りやすい。

作業中は有機溶剤系のにおいがするので、必ず換気の良い場所で行う。かといって埃が付くとコーティングに閉じ込められてしまうので、屋外に風のない日に行うのがベストだろう。

スポンジでは届かない細かい部分は、付属のスティック型スポンジで塗っていく。こちらも作業性がなかなか高い。スポークの角やホイールナットの縁などに塗っていく。

全体に塗りこめたら、付属のファイバークロスを使って余計なコーティング剤を拭きとる。この作業、別にしなくてもいいんじゃないかって気もするが、液体が溜まりやすい場所などはどうしても多少ムラになってしまうので、きちんと行ったほうが均一なコーティング皮膜を作れるように思った。

ホイール裏面のリムやスポークにも同様に、塗り込み→拭き上げを行った。

あとは乾燥させる。初期効果までは2時間(冬季は4時間)とのこと。この日の場合は3時間ほど待ったら、表面が固まりかけの樹脂のように、少しだけべた付くが硬くなってきていた。少なくともこの時間は車を動かしたりしない方が良いだろう。

ホイールを20本も持っていないのでたっぷり目に使って裏面まで施工したが、あと2setぐらいは余裕で施工できそう。表面だけ適切な量を使えば表記通りの20本施工はできそう。

完全硬化後はぬるっとした艶が出た

施工から一週間が経ってコーティングが完全硬化したときの様子がこれ。写真だと伝わりづらいとは思うが、元々薄く塗装されているだけのホイールだったのだが、少しクリアを吹いたような、ぬるっとした艶が出た。

サーキット走行後の様子をチェック

ガラスコーティングを施したホイールで岡山国際サーキットを全力アタック、主に高速道路をおよそ1600kmほど走行し、サーキット走行から1週間が経過したホイールがこちら。

「ブレーキダストを寄せ付けません!」と商品説明には書いてあった気がするが、ダストもタイヤカスもがっつり付いている。まぁこんなものではあるのだが、心なしかいつもよりは付いているダストの量が少ない気がしないでもない。普段なら大きめのタイヤカスがホイールの内側についているのだが、今回は小型の物しかないのも、いつもと違う感じがする。ブレーキダストはいい具合に赤錆へと変化し、いつもだったら汚れとして定着してしまっているぐらいの様子だが…。

ブラシ&スポンジで水洗いしてみると…

ばーっと水をかけるだけでは表面の汚れがうっすらと取れるだけだったので、カーシャンプーを使いながらブラシやスポンジで軽くこすってみた。すると、いとも簡単に汚れが落ちる。普段ならダストが突き刺さって取れなくなっているスポークの角や、ホイールの内側もぽろぽろと汚れが落ちていく。

あれ?まだサーキット走ってなかったっけ?

と思ってしまうぐらい綺麗になってしまった。見た目綺麗でも指でなでるとざらつきが残ったりするものだが、そういうこともほとんどゼロ。なにこれすごい。

コーティング剤なんて一時的にキレイに魅せるためのもので、ホイールダストなどの強固な汚れにはあまり効果がないだろうと思っていたのだけど、その考えは覆された。耐久性については追ってみていく必要があるが、サーキットユーザーにもオススメしたいホイールコーティング剤だった。

中古ホイールに施工する場合は、汚れを閉じ込めてしまわないために出来る限り綺麗にしてから行うことが大切。サンポールなどでホイールダストを除去してから施工するのが吉。

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