NEXEN N FERA SUR4Gが1年使ってだいぶ減ってきた。というより最初にオートポリスで使った時に誤って2本だけやたらと摩耗を進めてしまったのが響いて、今やその2本だけすってんてんの半歩手前ぐらいになってしまった。これ以上は流石に良くないので次のタイヤを購入しなければならない。
毎度のことタイヤ選びはかなり悩むのだが、このタイミングは円安と運送費高騰の影響を受けどのタイヤも見るたびに値段が上がっていて非常に困る。「もうちょっとだけ財布の紐を緩めれば、ポイント還元とかを考えてもNANKANG CR-Sとか手が届いちゃうよなぁ」なんて思ったりもしたのだが、やはりここは最近話題のあのタイヤを買ってみるのが面白いかもしれないと思ったのだった。
シバタイヤ TW200(MY2022)
というわけで買ったのが、R31 HOUSEがRYDANZと共同開発して作ったオリジナルタイヤ「シバタイヤ」を購入。シバタイヤは同じトレッドパターンでコンパウンドと構造を作り変えることで複数ラインナップを形成するという変わったラインナップを取っており、2022年は
- TW200:グリップ用/タイムアタック
- TW280:グリップ用/ジムカーナ向け
- TW380:街乗り向けスポーツタイヤ
- TW180:ドリフト用
- TW240:ドリフト用
- TW300:安いラジアルタイヤ
の6種類がある。今回はメーカー曰く「鬼グリップ」だというTW200を買ってみた。サイズは4本全て255/40ZR17。UTWGは200AA。全て2022年第13週の製造品だった。
SIBATA、RYDANZ、そしてRYDANZ内での名称だろうがREVIMAX R23というモデル名が記載されるサイドウォール。妙に細かい記載や注意事項などが多く書かれているのだが、全体としてはまぁまぁシンプルな見た目をしている。
ビード部分には滑り止めのローレット加工がされており、さらにロット管理用と思われるバーコードが貼り付けられている。
各部の溝の深さは
- 縦溝:6.4mm
- 横溝:6.0mm
- 矢じりみたいな部分:3.0mm
となっており、この手のタイヤとしてはまぁまぁ一般的。横溝が縦溝とほぼ同じだけの深さがあるので多少トレッドがヨレそうな気もするが、走ってみればわかるはず。トレッド面の何箇所かに薄っすらとチェッカーフラッグが描かれている。
今どきのスーパーハイグリップタイヤとは異なり角張ったデザインで、タイヤ全体の幅は実測265mmだった。
手で持った感じでは重たそうに思ったのだが、1本あたりの重量は実測12.0kg。これはNEXEN N FERA SUR4Gと同じで、255/40ZR17のスポーツタイヤとしては標準的なのかもしれない。
手で押したときの剛性感
各部を手で押したときの剛性感は比較的高めで、NEXEN N FERA SUR4Gに結構近い印象。トレッド面はちょっとたわむが、サイドウォールやショルダーはかなりしっかりしている。トレッドゴムもTW200なりの硬さはあるもののしっとりした印象でグリップが良さそうに感じた。
メーカーによるとグリップ用にケース剛性を上げているそうだが、それも納得だなと思える感触だった。
高いグリップに期待
米ドルの値段に合わせて価格が変わるシステムを採用している事もあって、僕が購入した時点では1本1.55万円、送料が1500円/1本ということで実質1.7万円/本で購入したシバタイヤ。正直アジアンタイヤとして考えるとそこまで魅力的な値段ではなかったのだが、グリップ力は国産ハイグリにまさるとも劣らないレベルだという話なので期待値は高い。
強いて言うならタイヤの表面温度が60℃を越えるとグリップし始めるという特性があるらしく、夏場は最高だが冬場の走り始めは注意が必要だそうだ。それを考えると冬場のウエットなんかは心配な部分もあるが、そのあたりも実際に使っていって検証していきたい。
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