Daytona675を手放して以来、「バイクは欲しいけど、どうしようかなぁ」という悶々とした気持ちを持ち続けていた。正直バイクなんて生活上は無くてもいいし、2輪車って意味だけなら中華ダックスもある。かなり気に入っていたのでもう一度Daytona675を買うのもありだが、またヤフオクでボロいのを買ってくるのもアレだし、かと言ってまともな中古車は高いし、また他のバイクの選択肢もあるにはあるが、近年欲しいバイクの中古車相場がなんだか高くて気が引ける。

「中古車が高いならいっそ新車もありだな」なんて思いもしたが、これと言ってピンとくるものがない。僕の中での最重要ポイントは見た目なのだが、見た目がかっこいいバイクは基本的に高い。Daytona675購入時の40万円から大きく予算は上乗せになるのはしょうがないが、新車なら100万円代前半で買いたい。
本音で言えば最終型YZF-R6が欲しいけど、生産終了の上に最終型は中古相場がやたら高い。R1を除くYZFシリーズは中央の小型丸ヘッドライトが好みではないし、とはいってリッターSSは高いし速すぎるし色々しんどい。やっぱりミドルぐらいが僕にはちょうどいい。でもCBR600RRの現行型はあんまり好きじゃないし、ZX-6Rは友人が乗ってるし、GSX-R600は売ってないし、GSX-8Rは気になるけど過去にNinja250Rに乗ってた経験からするとなんか飽きそう。
2026型YZF-R7がイケメンすぎる
そういう意味でYZF-R7は気になる存在だった。MT-07ベースとは言えかなり本気のスーパースポーツ的ポジションだし、コンパクトな上で細身に拘ったシルエットはレースバイクっぽさがあって魅力的だし、それでいてDaytona675より気軽に乗れそうなのがいい。Daytona675の130馬力は恐ろしく速くて面白かったが、それゆえの辛さも伴っていた。もしYZF-R7が3気筒か4気筒なら…という気持ちは当然あって、控えめなパワーが実際乗ってどうなのかは気になるポイントだが、現行車種の中では値段も含めて一番魅力的に見える。あとはダミーダクトに丸目単眼さえどうにかなれば…。中古も視野に入れたが、新車で100万円なのに中古が80~90万円が相場だったので、YZF-R7を買うなら新車しか無い。
なんて思っていたら、2025年11月に欧州で2026年型YZF-R7が発表され、外見も中身も大幅改良。エンジン以外のすべてが変わったという実質フルモデルチェンジで、超イケメンに進化。黒と青の定番カラーは無難だが、赤白のヤマハ創立70周年記念カラーはかなりかっこいい。電子制御全部盛りはそこまで興味がないものの、スロットルバイワイヤによる上下クイックシフターとクルーズコントロールはかなり魅力。クルコンは神なので。

今やヤマハの大型は馴染みのバイク屋さんでは買えないし、いつ発売かもわからなかったが、とりあえず最寄りのYSPに欲しいですと連絡しておいた。

70周年記念モデルの抽選に当たってしまった
そしたら2026年4月10日に国内発売が正式発表。黒と青に加えて赤白の70周年記念カラーの3色展開で、去年モデルから11万円アップと想像していたほどの値上げ幅じゃない。赤白は200台限定なので抽選だろうから、黒を買って飽きてきた頃に中華カウルで色替えするのもありだな~と思いながら最寄りのYSPに70周年記念モデルの抽選の申し込みに行った。

そしたら数日後、当選した。
各YSPへの割り当ては1~2台らしいから、一見客には当たらないだろうなんて思っていたのに。やっぱり2気筒だからあんまり人気無いのか?そういえば旧型ですら走ってるの見たこと無い気がする。
当選したなら権利はこっちのもの。というわけで限界までケチるべく、自動で作られる見積もりだとアホみたいに盛られていたオプションは全部削って、二輪車防犯登録(見積もりで初めてその存在を知った)の1500円も削った。残念ながら登録代行費用2万円と組立点検整備費用1.5万円は削らせてもらえなかった。抱き合わせ販売は独占禁止法違反では?YSPに行政書士が居るかどうかは知らないけど。
一方で限定色代として標準カラーから8.8万円が追加され、欲しくなったときにはもう無いだろうからシングルシートカウルも追加し(限定色だからシングルシートカウルぐらい最初から付けといてほしい)、なぜか2輪用は基本的にネットで買えないのでETCも付けた。ETCは工賃入れても自分で買って付けるよりむしろ安いぐらいの金額だったので良心的だが、シートカウル込みの限定色料金で+12万円は流石に高い。ヤマハへの信仰心が試されている。ただ色とスタイルが好みなだけなのに。
納車
別に僕は警察や消費者庁じゃないのでヤマハや購入店舗をどうこうしたいわけじゃない。ただ主に個人売買かヤフオクで車両を買ってきた自分自身を戒めているだけなのだ。
話によればトライアンフを買おうと思うと爆裂に高い諸費用が乗るらしいので、それを思えばYSPはずいぶん良心的。なんてったって限界まで価格をケチってくる上に怪しすぎる中華バイクに乗ってやってくる客にちゃんと対応してくれるし、5月29日の発売日より8日も前に納車されるんだから。
というわけで実車を見ることもなく、旧型に試乗することもなく、なんなら旧型に跨ったのでさえ契約した直後という状況で生まれて初めて新車のバイクを購入した。それがこちら。

思ってた以上にイケメン。かっこよすぎる。
2021年にYZF-R7が発表された当初、「1999年のYZF-R7(OW-02)とあまりにも違うのに同じ名前はおかしい!」という話があったらしい。確かにレース用ホモロゲーションモデルと、2気筒エンジンでユーザーフレンドリーな現行型は明らかに別物。しかも今回の70周年記念車は完全OW-02のレプリカカラーなのであって、そういう話が出てくるのもわかる。

でも僕は1999年当時の話はよく知らないし、そもそも現行型YZF-R7はOW-02の後継では無い。一方でアメリカで最も売れているヤマハ車であるこのYZF-R7は、米国でバイク所有者の平均年齢を30代から20代へと引き下げ、欧米で多くの若者をサーキットへと引き込んだらしい。ある意味で過去のR7にはできなかったことを現代のR7は成し遂げている。

そもそも過去のR7の話とかどうでもいい。この素晴らしくかっこいいバイクが僕の手元にあるという事実が全てだ。
納車日の天気が悪かったので少ししか走っていないが、ポジションは確実にスーパースポーツのそれ。とはいえデイトナと比べると結構楽に感じるのも事実。パワーは確かに控えめだが実際のところ十二分に速いし、それでいて低速からしっかりトルクが出ているのでかなり扱いやすい。圧倒的に細身でコンパクトなのはレースバイクっぽさがあってすごく好き。一方で給排気音やメカノイズは静かすぎるし、慣らし運転で6000回転ほどしか回してない状況だと正直迫力は薄い。
入門向けの価格帯で実際そういう人が買うのだろうが、一方で2026年型のあらゆる改良ポイントを含め、ものすごい玄人向けにも見えるバイク。これは日本人にウケないのもわかる。僕は好き。


Daytona675の時は割と近所を走り回るだけで精一杯だったが、YZF-R7とならもっと遠くへ出かけられそうな気がする。せっかく新車で買ったのだから、色々と楽しんでいきたい。



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