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ハブリングの効果とはいかに?RX-8にハブリングを装着してみる

社外ホイールに変えたときに、必要か必要でないかがよく議論されるもの。それがハブリング。僕は長年社外ホイールを使いつつも、これまで一回もハブリングを装着したことはなかった。ただやっぱり気になる。本当にこれ必要なの?あると素晴らしい効果を感じるの?それともない時と何も変わらないの?検証してみよう。

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回転軸をしっかりと出す

RX-8のフロントハブ 参照:みんカラ

そもそもハブというパーツは、ざっくりいうと「車軸」のこと。バイクだったり自転車だったりではまた若干意味合いが変わったりもするけど、車の場合はホイールがくっつく部品がハブで、これを中心にタイヤがぐるぐる回る。

自動車の場合、このハブには中心部に円筒形の出っ張りがあって、そこに純正ではホイールの中心に開けられた穴がぴったりと収まるようになっている。つまりその出っ張りと穴によって、車軸とホイールの中心軸を合わせているってわけだ。

社外ホイールの場合はテーパーナットで合わせている

実のところ車メーカーによってハブ中心の出っ張りとホイールの穴の径(ハブ径)が違う。車種によってもさらに違う場合が多いが、代表的な例として、

  • トヨタ:60mm
  • ホンダ:64mm
  • ニッサン:66mm
  • ミツビシ・マツダ:67mm

という感じ。

ではそのそれぞれに対して社外ホイールメーカーはハブ径を変えてホイールを製造するのか?と言われれば、もちろんそんなことはしない。彼らは最も確実な方法として、どのメーカーよりも大きなハブ径をホイールの中心に開けておくのだ。こうすれば大体どのメーカーの車にだってホイールを取り付けることができるようになる。そして往々にして、社外メーカーホイールのハブ径は73mmがほとんど。これではホイールと回転のセンターが出ずに、タイヤが開店するとガタガタとずれてしまうだろう。

というわけで社外ホイールのほとんどが採用しているのがテーパーナットによるホイールの固定。ナットとホイールの接触面がテーパー加工されていることで、ホイールを締め付けていけば自動的にセンターが出る仕組みにしてある。これ考えた人結構頭いい。

でもテーパーがちゃんとしていなかったら?

でもこの取り付け方法は、ナットとホイールのテーパーがきちんとしていることが大前提。例えば粗悪なホイールナットを使っていたり、ナットが緩んでいたせいでホイールのテーパーがガタガタになっていたりしたら、ナットの締め付けでセンターを出すのはかなり難しい状況になるだろう。この場合にハブリングさえあれば、車体のハブ径とホイールのハブ径を合わせることができるので、ナットの締め付けに依存せずにホイールのセンターを出すことができるようになる。

ハブリングを購入

前置きがずいぶん長くなってしまったが、ハブリングを買ってみた。現状ホイールのブレなど全く感じていないので必要性を感じていないのだが、どうしてもあるなしの違いを試してみたかった。

購入したハブリングはアルミ製、67mmを73mmへ変換するもので、ツバ付き。ノーブランドの安物(4本で1000円だった)なのでアルマイト加工されているようには見えないし、そもそも切削もちょっと雑さを感じる。まぁホイールに付くものだし、どうせすぐに汚れるので僕的にはあんまり気にするところじゃない。

車体に取り付け

というわけでさっそくハブリングを取り付ける。ただホイールとハブの間に挟むだけなので簡単。

ジャッキアップしてホイールを外す。今回の作業は時間がかからないし、車の下やホイールハウスの中にもぐったりしないので、サイドからジャッキをかけウマをかけるのを省略したが、本来はちゃんとウマをかけて安全を確保すべき。

これが車体側のハブで、

こっちがホイールのハブ穴。

一度ホイールとハブに購入したハブリングがきちんとハマるかどうかを確認したほうがいい。特に車体のハブは錆びているおかげでスムーズにハマらない可能性があるので、その場合は真鍮のブラシなどで軽く錆を落としておく。ハブはどうしても錆びるものなので、将来的にハブリングが固着する可能性があるが、不安であれば高粘度のグリスをハブに薄く塗って錆止めをしておくといいだろう。

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最後にハブリングを車体側に取り付け、ホイールをはめて、ホイールナットをちゃんと規定トルクで締めたら完了。ハブとホイールの隙間を埋めるように銀色のハブリングがちらっと見える。

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その効果やいかに?

ホイール取り付け時

ハブリングの効果はホイールを取り付ける時に一番感じた。ナットを締めていない状態でもホイールのセンターが出ているので、手締めの段階でも全てのホイールナットを確実に均等に同じトルクで絞められている感覚がある。もともとホイールの取り付けは難しい作業ではないが、それがもっと簡単になった印象。まぁ純正ホイールつける時にも同じ感覚を味わえるんだけども。

走行時

街乗りで走った限りでは、ハブリングの有無による差は全くわからなかった。そもそもハブリングがない時に不満を感じたことはないし、毎回きちっと規定トルクで締め付けしていたので不満がなくて当然だともいえるのだけど…。

確実なホイールの固定をサポートできる

というわけで、走行面においてはハブリングの効果は今のところさっぱりわからないというのが僕の感想。しかし純正ホイールと同じような感覚で、簡単に確実に5本のホイールナットを締め付けできるというのは個人的にはかなりポイントが高い。わずか1000円でその性能を手に入れられるのだから、装着しても何の損もないはず。

コメント

  1. 匿名 より:

    世間ではまことしやかにハブでセンターを出すと言われているが、ポルシェに乗る様になってそれが眉唾だと思う様になりました。
    ポルシェは純正でも肉抜きされた30mmものスペーサーを入れていたりして、ハブの傘もありませんが、それで300km出しても問題ありません。
    主さんがおっしゃる通りで、今までどんな車でも、ハブを合わせなかったから不具合が出た経験がありません。

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