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【DIY】フェンダーをハンマーで爪折り加工する

これまでそんな攻めたホイールサイズを選んでこなかったので、フェンダーの爪折り加工は必要なかった。しかしこの度、17×9J+40というちょっとキツキツサイズなホイールを履くことにしたので、リアフェンダーの爪折り加工をやっていく。

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ハンマーで殴って爪を折る

加工前のリアフェンダーがこんな感じ。ビンビンに立ったフェンダーの爪がいい感じに攻撃的だが、17×8J+35というホイールに235/45R17タイヤを履かせ、キャンバーも少し寝かせているのでまだまだ余裕がある。

ここからホイールを17×9J+40に変更すると、7.7mmほど外側にホイールが出てくる計算になる。そうなるとタイヤと爪とのクリアランスが微妙になり、バンプした際にフェンダーがタイヤを切ってしまう可能性があるわけだ。

フェンダー爪折り専用の工具は存在し、今どき結構な安価で手に入るのも事実。ただやっぱり安いものは安いなりの作りの様だし、そもそもフェンダーの爪折りなんてそう頻繁にする作業じゃない(というか車を買い替えない限りやらない)。今回は手持ちの工具を使って、昔ながらの方法でやっていくことにした。

ハンマーとヒートガンが必要

必要な工具は以下の通り。

  • プラスチックハンマー
  • モンキー
  • ヒートガン
  • 養生テープ
  • 適当な当て木

金属ハンマーを使うとボディがベコベコになったり塗装が割れたりするので、プラスチックハンマーを使うのが吉。でもできれば画像のものよりもうちょっと重たいものがいい。ヒートガンも今回は手元にあった手芸用の小型なものを使ったが、もうちょっと強力なものの方が便利。当て木は無くてもいいかもしれない。

フェンダーを温めて爪を曲げ、ハンマーで殴る

爪を折る前に、まずは車体をジャッキアップしてタイヤを外す。今回はリアフェンダーの爪折りだけを行ったので、リアだけを持ち上げた状態で作業した。この時はフロントタイヤに輪留めを忘れずに行う。

まず最初にフェンダーを温める。こうしておくことで塗料が割れてしまうことを防げる。そういう意味でこの作業は本来なら夏場に行うほうがいい…。フェンダーの頂点の方が柔らかいので、まずは頂点とその周辺を、手でギリギリ触れるぐらいまで温めておく。

そしたら、塗装を傷つけないように養生テープを巻いたモンキーでフェンダーの爪を挟み、「クイッ」と爪を曲げる。

一度に一気に曲げようとすると失敗しがちなので、少しづつ、でも大胆に曲げていくのがコツ。

最初に曲げたところより少し隣をヒートガンで温めてモンキーで曲げ、また隣を温めて曲げ…を繰り返していく。

どの範囲まで曲げるべきか、と言うのは、どの程度までのツライチを狙うか、という話に関係するので一概には言えない。僕の場合はそんなに攻めた車高やツライチにする気もないので、ストロークした際に当たりそうな範囲だけを軽く折るにとどめている。

あとは曲げたフェンダーのふち(鉄板の切れ端)を狙って、プラスチックハンマーで叩いて折り曲げていく。この作業の前にも当然曲げたい部位をヒートガンで温めておく。

爪をぺったりと折りたい場合や、フェンダーが柔らかい車種の場合は、ハンマーで殴る際に外側に当て木をしておくことでフェンダーラインがガタガタに崩れてしまうことを防げる。RX-8のフェンダーはなかなかに硬く、またそこまで爪をしっかりとは折らなかったので、僕は手で押さえながら作業した。

片側30分程度で作業完了

で、完成したのがこちら。あまりぺったりとは折らなかったので、鉄板の端はハンマーでさらに殴って巻き返し気味にしておいた。こうすればタイヤとフェンダーが接触した際にタイヤを切ってしまう可能性が低くなるから。また錆を防止するため、折った部分にコーキングを流し込む、という工程が必要になる場合もあるようだが、今回はそこまでしっかりと折っていないので、それは省略した。塗装が割れた、剥がれた場合はタッチペンなどで修復する。

外から見てもフェンダーラインの崩れなどは起きず、まぁまぁ綺麗に折れたような気がする。ただそれなりに面倒な作業でもあるので、完璧を求める人は業者に作業を依頼したようが満足度が高いかもしれない。

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