車のブレーキは主に鉄製のブレーキローターにブレーキパッドを押し当てて、そこで生まれた摩擦によって運動エネルギーを熱エネルギーに変換させることで、自動車を減速させている。言わずもがな、ブレーキパッドはもちろんブレーキローターも摩耗するので、ある程度減ったときには交換が必要になる。
僕のRX-8のブレーキローターもいい具合に減っていたので、先日5年ぶりにローターを交換したのだが、このと時ふと思った。
「ブレーキローターってどれぐらいの重量が減るんだろう?」
ブレーキローターの摩耗度合いを重量で測ってみる
というわけで新旧ブレーキローターの重量を測ってみることにした。上の写真は取り外したフロントブレーキローターで、摩耗限界と言われる片側1mmにギリギリ達していないかな~ぐらいの摩耗状態。ちなみにリアも似たような感じだった。サーキット走行による熱がガンガン入ってそこら中錆びているため、この錆による重量の減少もある程度は考えられる。
新旧ブレーキローターはともにDIXCELの一番安いPDローター。この5年間の間にRX-8用のローターが仕様変更されているかどうかは不明だが、多分同じはず。
結果:大幅な重量減少を確認
というわけで新旧ブレーキローターをともに二枚重ねで体重計に乗せて見た結果がこちら。
新品重量(2枚) | 使用後重量(2枚) | 重量差(2枚) | 重量差(1枚) | |
フロント | 15.0kg | 14.3kg | 0.7kg | 0.35kg |
リア | 11.5kg | 10.5kg | 1.0kg | 0.5kg |
フロントで片側0.35kg、リアで片側0.5kg減ったという結果に。
…本当に?いくらなんでも減り過ぎでは…???
と思って何回か測り直してみたが、結果は変わらず。確かに手で持っても、すり減った方は明らかに軽い。フロントよりもリアのほうが減っているというのもこれまた不思議だが、横滑り防止の電子制御は主にリアに介入するので、知らず知らずのうちにリアから減るのは近年の車では普通とも言える。でもリアのほうが摩耗は少なく見える…。
しかしこの結果を見ると、ブレーキローターは摩耗によって明らかに減るし、もちろんこれによって熱容量は大きく下がるだろうということが推測できる。新品ローターに交換後は街乗りでもわかるぐらいブレーキがよく止まるようになった。安全面はもちろんのこと、キャリパーやパッドの事も考えると適時のローター交換の必要性を改めて感じさせられた結果となった。
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