Daytona675を買ってから時折水温センサーが明らかな異常値を出すことがあった。いつまで走っても最低温度のままだったり、いきなりオーバーヒートなところまで上がって水温警告灯が付いたりする。そのせいで
- エンジンチェックランプが点く
- アイドリングが安定しない
- 急にエンストする
と言った症状が発生していた。
明らかに水温センサーがおかしいのでセンサー交換が必要なのかなと思って調べていたら、どうもこのトラブルはDaytona675ではメジャーらしく情報があった。それ曰く
水温異常は水温センサーの汚れが原因で、センサーを洗浄すると直る(要約)
Triumph Wiki* よくあるトラブルとその対策 デイトナ675
らしい。そんなバカな。
水温センサーの異常を直すためにセンサーを洗浄する
水温センサーも買うと高いので洗浄ぐらいで直るなら儲けもの。作業を開始しよう。
しかしこの水温センサー、シリンダーブロックの背面にあり、スロットルボディを取り外さないとアクセスできないんだとか。まじかよ。
スロットルボディまでの取り外し方法は↑の3つの記事を参照。結構外す部品が多いのと、整備性もあまり良くはないのでかなりめんどくさかった…。自信がない人は素直にバイク屋さんにお任せしましょう。
水温センサー自体はスロットルボディを外す前、アイドリング調整のアクチュエーターを外した時点で視認可能。ただしスパナなどの工具は絶対入らない場所にあった。
クーラントを少し抜いておく
水温センサーは当然クーラントに浸かっているので、センサーを外すとクーラントが漏れてしまう。クーラント交換まで同時にするつもりならクーラントを全部抜いてしまえば良い。ただそこまでするのは面倒くさいので、今回は少しだけクーラントを抜くことにした。
まずはラジエーターキャップにアクセスするために、左側のフロントカウル上部と黒いサイドカバーにあるボルトを外す。
サイドカバーが外れるとラジエーターキャップが見える。
適当なホースをラジエーターの奥にさしこみ、サイフォンの原理でクーラントを抜く。多分1Lぐらい抜けば水温センサーからクーラントが漏れることは無いと思われる。僕はこの時どこまで抜けるのか試してみたが、1.3Lぐらい抜けた。
水温センサーを取り外す
水温センサーのカプラーは針金を押し込みながら抜くと外れる。作業の邪魔になるなら隣のホースも抜いておく。
水温センサーは19mmの六角形状をしているのだが、この状態でもスパナなどの工具は明らかに回しづらい場所にある。しかも六角部分が樹脂でできているので、スパナで回したくても舐めてしまいそうで怖い。どうしよう…。
と思ったら、19mmのディープソケットならそのまま真っすぐ刺さることに気がついた。これなら簡単に取り外しが可能。
しかもこの後、元に戻す作業中に気がついたのだが、アイドリングのアクチュエーターを外せば、スロットルボディが付いたままでもディープソケットが使える。というわけで今後作業する人はこの状態で水温センサーにアクセスするのが良い。
ただし水温センサーとシリンダーブロックの間に銅ワッシャーが挟まっているので、落とさないように注意する。
水温センサーを洗浄
取り外した水温センサーがこれ。なんだかうっすら黒く汚れているように見えるが、本当にこれで誤作動してしまうのかは怪しいところ。
パーツクリーナーやウエスを使って汚れをしっかりと落とし、古いシールテープを除去。新しいシールテープを巻いておいた。確かにウエスには黒い汚れが付いたので、多少の変化はあるかもしれない。
あとはたくさん外したカプラーやホースを見落とさないように全てをしっかりと元に戻し、抜いたクーラントを入れ直せばOK。各作業でスロットルボディの洗浄やアクチュエーターの取り外しなどによりアイドリングが安定しなくなることがあるので、再学習のために一度バッテリーの端子を抜いてECUを初期化。
エンジンを掛けて、水や燃料などが漏れていないことを確認。アイドリングなどが正常ならOK。
水温センサー異常が再発した場合は追記する。
@37706km
作業は総走行距離37706kmの時に行った。
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