RX-8のフロントハブベアリング交換方法を紹介する。
ハブベアリングは超重要部品で、なおかつ一度も交換したことがない車両だと確実に固着して外すのに多大な労力が必要なので(経験者は語る)、素直に車屋さんにお願いしたほうが絶対良いです。
RX-8のハブベアリングは前期後期で品番が違う
RX-8のハブベアリングは前期と後期でものが異なる。
- 前期:F151-33-04X
- 後期:F189-33-04X
のはず。多分。
ちなみに純正部品はめちゃくちゃ高いので、僕はGMBの互換品にした。
追記:GMBのハブベアリングは速攻で壊れた
GMBハブベアリングは速攻で壊れた。少なくともサーキットユーザーは純正品を選んだほうが良さそう。
RX-8のフロントハブベアリング交換
RX-8のフロントハブベアリングはカートリッジ式。ボルト4本+圧入でナックルに固定されている。
まずはブレーキローターまで取り外す。ブレーキローターを取り外す方法は↓を参照。
この状態からスタート。
ナックル裏にABSセンサーのカプラーがあるので、これを外す。
ABSセンサーカプラーは簡単には外れないようになっている。矢印が指す隙間に細いマイナスドライバーなどを突っ込むと引っ掛かりが解除されるので、その状態で引き抜く。
ナックルを上から覗き込むと、ABSセンサーのケーブルを固定しているブラケットがある。ボルトを外して、ABSセンサーコードを避けておく。
ナックル裏を見ると、ハブベアリングユニットを固定しているボルトが4本見えるので、これを外す。固着しているのでラスペネやCKM-001などの潤滑剤をかけたほうが良い。
ちなみにこのボルト、再利用不可らしい。
ボルトが取れたら、ハブベアリングユニットはナックルに圧入されているだけの状態になる。ハブベアリングとナックルの隙間という隙間に潤滑剤をたっぷりかける。
ハブベアリングの左右を金属の重めのハンマーで軽く左右均等に叩き、徐々に抜くのが理想。
僕の車両の運転席側はこれでは全く抜けなかった。
なのでアストロプロダクツでスライドハンマーを購入。
助手席側はこれで割と簡単に抜けたが、運転席側が全く抜けない。
ちょっと動いたら止まってしまうので、4本のボルトを締め付け直して元に戻し、また動いたら元に戻すの「押してダメなら引いてみろ」作戦でひたすらスライドハンマーを叩き続けること数時間・・・
腕がパンパンになりながらやっと外れた。
ナックルのハブベアリングユニットが刺さっていた部分は多少のサビが発生しているので、潤滑剤を付けた400番ぐらいの紙やすりでさらっとサビを除去。完璧に除去するのは難しいし、やり過ぎるとガタが出てしまうので適度な範囲で除去する。
なんとなくきれいになったら脱脂。
もし次回があったら二度と同じ苦労はしたくないので、圧入部分にスレッドコンパウンドを塗って固着を予防。
あとは逆手順で戻すだけ。ハブベアリングを圧入するときにはバックプレートをはさみ忘れないように注意。
またハブベアリングを固定している4本のボルトは新品にし、ハブベアリングが斜めに刺さらないように慎重に均等に締めていく。
苦労話の諸々は↑を参照。
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