友人が「ボディカバーが欲しい」というので、僕が以前買ったカバーライトのカバーをおすすめした。のだが、天邪鬼な友人は試しにAmazonで売られている、商品写真上はカバーライトと同じように見えるが価格が1/3ぐらいの激安カバーを買ってきた。
面白そうなので見てみよう。
Amazonで売られている4層構造裏起毛ボディカバー
それがこれ。ちなみにブランド名はCoverifyというらしい。商品のどこにもブランド名は書いてないけど…。めんどくさいので以下「激安カバー」と呼称する。
激安カバーはやたらと小さい袋に入っていたのでびっくりしたが、思いっきり圧縮された状態で届いた。カバーライトはバカでかい箱に入ってやってくるので、その分輸送費がかさむ。今回のカバーは輸送費代分安いのは間違いない。
開封してカバーライトのカバーと比較してみよう。ぱっと触った瞬間に感じるのだがが
- 明らかにしょぼい
- 薄っぺらい
- 軽い
- なんか頼りない
と、激安カバーは正直あまり良い印象が無い。強いて言うなら軽くてコンパクトなのは扱いやすくて嬉しいし、薄っぺらい分だけ柔らかくて取り回しが良い。カバーライトはかなりデカくて厚くて重たい。
商品説明欄によれば「不織布+PE+EVA+綿の4層構造」というが、かなり薄い。試してみた限り水ははじくので防水性はありそう。一応かなりペラいが裏起毛でボディへの傷つきは抑えられそうな見た目。
縫製の糸がびっくりするぐらい細いのが気になる。仮縫いか?
ボディカバーを付けてみるとこんな感じ。現代の軽自動車用の汎用カバーを旧規格の軽自動車に使ってみているのでダルンダルンなのはしょうがない。が、とりあえず薄くて柔らかいのでカバーをかけるのはすごく簡単で良かった。前後の下端にはゴム紐が通されていて、バンパーの下に巻き込むようになっている。サイズが適正なら悪くなさそう。
四隅に何故か反射板が付けられているのが中華激安カバーあるあるなのかもしれない。Aliexpressなどを見てもそんなものしか見当たらない。
ちょうど車の左右の真ん中を通すようにバックル付きのベルトが通っている。カバーランドだとここがホイールベースの前後に2本あるのだが、激安カバーは1本だけ。紐もなんだか薄くてしょぼい。
またホイールに結ぶ用の紐が4本付いている。前後がわかるように色分けされているのはありがたいが、いちいちホイールに紐を結ぶのはとてもめんどくさいし、ただの紐だから結び方はオーナーが各自工夫する必要がある。
つまり合計で5つのベルトを結んで固定するようになっている。カバーライトならボディ下を通すベルト2本をバックルで留めるだけなのに…。
激安カバー最大のメリットは、「苦労せずとも付属の袋に収まる」ところ。とにかく薄いのでギュッギュと抱えこめば簡単に小さくなって、軽自動車のトランクにも楽勝で収まる。カバーライトだととてもじゃないが元の箱にすら戻すのは難しい。
とりえあえず「ペラくてしょぼいし、ベルト類は使いづらいけど、使えないことはなさそう」というのが開封時の印象。友人には頑張って暫くの間使ってもらおう。
1年間使ってみた結果…
というわけで1年が経過した様子を見ていく。
屋根はあるが風も雨も直射日光もガンガン吹き込む環境で1年使ってみた。完全な青空駐車場よりは有利な状況だが、一応見た目には破れもなく、ボディカバーとしての体は保っている。すぐズタズタに破れると思っていたので驚き。
撮影したタイミングでは小雨が降っていて、カバーにも若干水滴が付いていたのだが、表面の撥水はさておき中まで染み込んだ様子は無し。一応防水性は失われていないらしい。そんなわけでボディ表面も(カバーによる傷つきは多少なりともあるが)きれいな状態を保っていた。
ぱっと目につくのが、反射板の色褪せ具合。元は鮮やかなオレンジ色だったのだが、1~2ヶ月ぐらいで色が抜けて、長いこと南国のビーチにでも置いてあったぐらいの見た目すらしている。カバー自体も白っぽく変色しているが、元からグレーなのでそこまで強烈に印象が変わったほどではない。
ただ、何度か風でめくれてしまったとか。使用開始して1ヶ月で下を通すベルトの片方の縫製が引きちぎれ、元々の方式では繋げられなくなってしまった。適当に指をギュッと押し込んだらカバーに穴を開けることができたそうで、その穴にベルトを通して対処されている。
うーん・・・一応機能は果たしているか。
ホイールに止める紐も引きちぎれたそうで、同様にカバー自体に穴を開けて対処している。友人曰く
「元は紐が1本生えてるだけだったから、むしろカバーにベルトを通す方法のほうが固定しやすかった」
とか。確かにその通りだった。
結論:どうせならカバーライトを買った方がいい
というわけで1年間Amazonで売られている激安裏起毛ボディカバーを使ってみた結果としては、
「意外とカバーとしての性能は悪くないけど、結構使いづらい。縫製がしょぼくベルトが速攻でちぎれるのを妥協できれば使えなくはない。」
ということになった。
僕自身もこのカバーの着脱を何度か手伝ったのだが、思ったほど劣化していかなかったし、ボディを雨風や直射日光から守るという役割はだいたい果たせていた。(サイズが大きかったので少し風の吹込みなどはあったが)
一方でホイール紐4本+ボディ下ベルト1本の固定方法はとにかくめんどくさい。5つもベルトを締めるのは手間がかかりすぎるし、締めたところで引きちぎれるのだから意味がない。そもそもしっかり固定されない。
ただ安いし、カバーライトよりかなり小さくたためることは大きなメリット。というか、小さくたためることだけが唯一カバーライトに勝てるポイントだった。ちゃんとしたボディカバーはあまりにもかさばりすぎる。
Amazon激安カバーは安物買いの銭失い…とまでは言わないし、意外と使えることには違いない。ただ、ボディカバーをかける車は大切にしたい車だと思う。
激安カバーの着脱はベルトが5本もあるので本当にだるいし、バックル2つで止められるカバーライトを知っていると余計にめんどくさくて仕方がない。ベルトがちぎれてめくれ上がるのも困る。意外と布地には耐久性があるとは言え、指で簡単に穴を開けられることからも、そのうちバリッと破れるのが目に見えてるのが…。
「どうせ買うならカバーライトだな」と二人の意見が一致したことは確かだった。
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