現在使用中のNANKANG CR-Sがすってんてんになったので新しいタイヤが必要になった。CR-Sは意外と気に入っているのでおかわりするとか、シバタイヤのR31型200Rコンパウンドを買うとか色々考えたが、最近の円安も相まって4本10万円オーバーと結構な値段になってしまっている。
やはりコスパを追求した格安ハイグリを探るのが面白いと思っているので、ここはちょっと気になっているタイヤを買ってみるべきだろう。
DAVANTI PROTOURA RACE(改良版)

というわけで今回購入したのがDAVANTI PROTOURA RACE。このタイヤ、2023年8月に鳴り物入りで国内販売が開始されたものの、当初はセカンドラジアル以下のグリップ力でボロクソに酷評されていた。
が、2025年3月ごろから「改良版」なる製品が販売され始め、各社のPR記事でその圧倒的なグリップ力向上とタイムアップがアピールされていた。
PR記事通りの性能ならハイグリップタイヤとしてはそこそこ良い性能だし、何より値段が結構安い。格安ハイグリの一つの基準である「1本1万円」の金額感で、これが使えるならNS-2RやKR20A、またかつての595RS-RやATR-Kに並ぶ選択肢の一つになるはず。

格安ハイグリップは前々回のOTANI BM2000で盛大にがっかりさせられたので、今回のDAVANTI PROTOURA RACE(改良版)には期待したい。
ちなみに価格は1本辺り12390円だったが、楽天のポイント還元やクーポンを駆使して実質1本約1万円で購入した。



サイズは4本全て255/40ZR17。エキストラロード規格品となっている。横幅は実測258mmだった。

製造年月は4本全て2025年第9週。2月末ぐらいだけど本当に改良版なのか…?製品ページには改良版と書いてあったが不安になる。

UTQGは200AA。サイドウォールの刻印はシンプルながら少し凝った印象で、リムガードは無し。CR-Sの時のようにむっちりとはしていない。

DAVANTIはイギリスの会社なのでDESIGND IN EUROPEの文字が入る。どこにも書いていないがMADE IN CHINAのはず。


内部構造はサイドウォールがポリエステル2層、トレッド面がポリエステル2層+スチール2層+ナイロン2層。


溝の深さはメインの縦溝が6.3mm。サイドに流れる溝も約6mmで、補助的な短い溝が約5mmとなっている。パット見はそこそこ深溝に見えたのだが案外浅い。CR-Sに毒されていただけかも…。

重量は11.6kg。このサイズはだいたい12kgほどのタイヤが多い中では僅かに軽量。

ハイグリップタイヤなのでメーカーの指標ではロードノイズも燃費性能も雨天性能もさほど良くはない。71dBのロードノイズはそこそこうるさそう。
手で押したときの感覚
手でトレッド面やサイドウォールを押してみたときの感覚は、一般的なハイグリップタイヤにありがちな硬さに感じる。硬めではあるが特別にガチガチという感じでもない。ショルダー部分が少し弱そうな感じがなくはない。
トレッドに爪を立ててみた感触だと一般的なハイグリップタイヤのそれに近い印象。少なくともBM2000の時のようながっかりする感じはない。
格安ハイグリップの定番商品になれるか?

さすがにそろそろ格安ハイグリップタイヤの定番所品がNS-2RやKR20Aから変わってきても良いと思うので、DAVANTI PROTOURA RACEにはそこと同等以上の性能を期待したい。頼むから普通に使える格安ハイグリップタイヤであってくれ…。



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