日本は四季のある国だとよく言うけども、この2月~3月ぐらいの時期って三寒四温って言葉があるように暑さと寒さが交互に入れ替わって正直しんどい。あほみたいに寒い時は寒いし、逆に暑いときはとことん暑くて半袖を着たくなったりもする。気候がおかしくなったんじゃないかって文句言いたくなってくるけど、振り返ってみると毎年言ってる気がするから多分あんまりおかしくなってないんだと思う。
冬にバイクに乗るのは大変
戯れにSPA直入までバイクで走ってみたけど寒すぎて死にそう pic.twitter.com/szJ8LbjBB4
— ひゃっかいだん (@hyakkaidan) 2018年2月11日
ところで2月の半ばぐらいに、大分県の山の中にあるSPA直入まで気まぐれにバイクで行ってみたんだけど、時期的なものもあってもう耐えられないぐらい寒かった。冬にバイク乗る気なんてないので冬用のバイクウェアなんてウィンターグローブ以外持っていないから、とりあえずかなり厚手の上着を羽織っていったんだけども、もう何か頭おかしくなりそうな寒さだった。雪もちらついてたし。
これだけ寒いとまたバイクを封印しかねない。あとやっぱりプロテクターが入っていないジャケットでバイクに乗るのってちょっぴり恐怖感があるので、ウインタージャケットが欲しくなった。
コミネの2018モデルJK-589ウインタージャケット
というわけで、もう結構暖かくなりそうな感じあるけどウインタージャケットであるコミネのJK-589プロテクトウインターパーカを購入した。色はスモーク、サイズはXLをチョイス。
コミネといえば、値段は安くて装備もしっかりしてるけどちょっとダサい、という印象が強いメーカーではあったけども、ここ最近のは割とかっこいい感じがする。ぱっと見ではバイクウェア感が薄く、その辺で着ていてもあんまり違和感無さそう。フロントジッパーが斜めに走っているのが特徴的。
バイクウェアにありがちなドでかいメーカーロゴもなく、下の方に控えめにKOMINEのロゴが入ってるだけ。ちなみに前後や袖部分など、ポイントごとに反射素材が使われているので夜間の視認性も確保されている。
スモークカラーなんだけどポイントを押さえて挿し色にオレンジが入ってるのも結構好き。コミネ、かっこいいじゃん。
ポケットが5か所用意され使い勝手は良好
ポケットは前面には胸元に1つ、おなか周りに2つある。中の容量はどれも財布やスマートフォンなどを入れるには十分な大きさ。漫画の単行本ぐらいなら入りそう。
背面には後ろ側の腰付近に1つ。このポケットの使い道はいまいちよくわからない。
あと内ポケットが1か所。バイクは基本的に荷物を持てないので、収納スペースはあればあるほどうれしい。
胸部プロテクターを標準装備
バイクウエアに必須のプロテクターは
- 胸部(写真右上)
- 背中(写真右下)
- 肩(写真左上)
- 肘(写真左下)
を装備。特に胸部プロテクターが標準装備なのはうれしい。実はバイク死亡事故での死因の3割は胸部を強打したことによるもの。使い勝手を考慮して左右分割式にはなっているが、ここにハードプロテクターが入っているのはとても心強い。その性能を発揮する場面には出会いたくないけど。
プロテクターをひっくり返して、体に当たる面を写真に撮るとこんな感じ。どれもメッシュ生地になっていて通気性をしっかりと考慮されている。
ちなみに、肩プロテクターと、特に肘プロテクターはものすごく脱着がしずらかった。この二か所はあんまり取り出したりしない方がいいかもしれない…。
バイクウェア特有の装備もしっかり
バイクウェアならではのバタつきを抑えるアジャスターは二の腕と腰回りに装備。
あと内側の下端に、外側とは別にボタンで留めて裾からの風の進入を防ぐウインドスカートも装備。ゴムで伸びるし、内側に滑り止めもあるおかげで結構いい感じ。
ジッパーはすべて防水仕様。
フード部分はジッパーとベロクロで固定されているので簡単に外せる。
着てみる
僕は現在身長170cm、体重70kgのぽっちゃり体型。サイズチャートを見る限りはLサイズでも行けそうな気がした(ダイエット中だし…)が、冬場は内側に着込むことを考えてXLをチョイス。そのおかげかちょっとダボっとした感じはある。まぁダボっとした感じのほうが個人的には好きなんだからいいんだけども。さすがにプロテクター入りなので着るとかなりごつい人みたいに見える。ウインタージャケットということもあり首回りまでしっかり襟があるのだけど、慣れないとちょっと苦しい感じがする。しばらく着て慣れてくるととあんまり気にならなかった。
後ろからだとこんな感じ。バイクに乗ると前傾姿勢になるので、裾が長いのがいいよね。なんでこの世のバイクウェアって裾を短めに作ってるのか理解できないけど、XLってのも合わさってJK-589はいい感じの丈感。
サイドから見ると、前後のプロテクターのおかげで胸部が分厚くなる。着てる本人はそこまで違和感ないけど。
首周りにあるジッパーを下すと、ネックウォーマーなどを併用しやすいようにマチが広がって首周りに空間ができる。確かにグッと首回りが楽になるけど、別に無くてもいいかなぁって感じもした。
気温8℃ぐらいの山道を走ってみた
さすがにもう2月半ばの寒い時期は過ぎ去ったものの、3月にしてはそこそこ寒いタイミングがあったのでさっそくJK-589を着て走ってみた。中にはTシャツと薄手のセーターを着こみ、フードはつけっぱなし、首のマチは閉めたまま、腕や腰の絞りは使わず、裾のウインドスカートは止めた状態。
走り出してすぐに分かったのは、JK-589は全くと言っていいほど風を通さないってこと。表面の生地が風を通さないのはもちろん、裾や首周りからの風の進入も防ぐので、体の中は室内にいるかの如く風が当たらない。これは気温が低い時は快適な一方で、適度な通気感もないので気温が急に高くなったときなどはちょっと不快かも。その時はウインドスカートのボタンを外せばいいかもしれない。一方で夕方になって冷えてくると、そもそも体の冷えもあるけども、暖かさというものは若干悪くなってきた感じがあった。綿入りのジャケット+風を通さないので暖かさはあるものの、根本的な寒さ対策は中に着る服で行ったほうがよさそう。
始めのうちはちょっと肩パッドの存在感が気になったけども、慣れたら動きやすさに問題なし。60km/hぐらいで走ってるときならウエアのバタつきも感じられず、そういう点での疲れも特になし。家に帰ってきてから思ったけど、フードの存在が気になったこともなかった。プロテクター入りなので普通のジャケットに比べたら少し重たいが、そこまで重さが気になるレベルでもなく、ウエアによる疲れはほぼ無しといっていいだろう。
20℃の春の陽気の中を走ってみた
急激に暖かくなってきて、気温が20℃ぐらいになった時にもJK-589を着て走ってみた。中は上の時と同じように薄手のセーターとTシャツという組み合わせ。ただし下のウインドスカートは閉めずに、首元も少し開けた状態での走行。
さすがに市街地の信号待ち時間が多い時にはかなり暑いなぁという感じ。明らかにウインタージャケットを着こむ温度ではないから仕方がない。でも走り出すとそこまで不快感はなく、郊外や山道といった信号の少ない地域であればほとんど問題はない。首元を軽く開けウインドスカートを閉めていないことから、風が入るとまでは言わないものの適度に内部が換気され、ウインタージャケットを着ているという感覚はなくなる。
その後夜の10時ぐらいまで走っていたのだが、春ということで夜になると一気に冷え込む。その時には首元を閉めておくだけで十分に対応可能だった。暑い方には多少の我慢が必要だが、春や秋といった寒暖差の激しい季節にも、多少着方を変えるだけで対応できる懐の深さを実感した。
冬にバイクに乗るなら1枚持っておいて損はない!
デザイン性が高く、風を通さないため暖かさも確保しつつ、胸部プロテクターを標準装備するなど安全対策もしっかりと講じられている。バイク用ジャケットとしては安価な部類になるので、冬にバイクに乗るなら1枚持っておいて損はないだろう。ただし内側に着こむことが前提なので、いつもより1サイズ大きめを選ぶと吉。君もコミネマンにならないか?
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