先日購入した三角停止表示板と異なり、助手席の足元などに詰まれている発煙筒は搭載義務があり、なおかつ薬品を使って赤い光を出す製品なので4年という比較的短めの使用期限まで用意されている。
30年前の発煙筒に火をつけてみた経験がある僕に言わせれば、この発煙筒の使用期限である4年間はあまりにも短い。発煙筒自体は大した金額ではないものの、4年に1回発煙筒を買い替えるのは正直めんどくさいし、発煙筒自体も点火時間が5分程度しかないため実際の事故現場で使用するには使える時間が短すぎる。というわけで、長期間にわたり使え実際の使用時間も長い発煙筒の代替品が欲しい。
男前モノタロウ 非常信号灯
というわけで買ったのがこちら。真っ白な箱にステッカーを一枚貼っただけのシンプルすぎる箱の中身は…?
それがこれ。男前モノタロウの非常信号灯。9個のLEDが点滅することで周囲に警告を促す、発煙筒の代替品だ。
付属品としては、
- 動作確認用単四電池×2本
- 取扱説明書
があった。どうでもいいけど、こういう見たことない電池ってなんかワクワクする。
3WAYで幅広い車種に対応
実は発煙筒は、外径32Φの商業者やトラックに使う太い物と、外径27Φの一般車用の二種類がある。
この非常信号灯は、外側の透明スリーブをつけた状態なら32Φ、外せば27Φとなり、あらゆる車種に搭載可能。
さらにLED点滅部分を持ち本体を反時計回りに回転させると点滅部がオフセットされ、小型車や軽自動車などの発煙筒搭載スペースが狭い車種にも対応できる。
27Φの一般的な発煙筒と比較するとこんな感じ。LED点滅部分と底面の電池カバー部分が太く、全体的に長さもある。
連続使用時間は20時間
底面の電池カバーを外すと電池を入れるスペースが出てくる。ちなみに電池キャップにはゴム製の防水パッキンが仕込まれているためIPX3の防水性能がある。雨天時も安心して使用可能。
電池キャップを一番締めこむと消灯、反時計回りに180°以上回すとLEDが点滅する。3個×3面合計9個のLEDがかなり明るく点滅するため視認性は高い。連続使用時間は新品アルカリ乾電池の場合で20時間とのことなので、万が一の事故の間でも十分な時間周囲に警告を行うことができる。
底面にはマグネットを搭載
電池キャップの底面にはマグネットを搭載している。
そのため、車体の鉄板部分にくっつけて固定することも可能。これは従来の、手で持つか地面に置いておくしかできなかった発煙筒では不可能だった使用方法だ。マグネットの磁力はあまり強くはないが、非常信号灯自体が軽量なので強風などで外れてしまうことはギリギリないぐらいの感触。
太陽光の下では無意味かも
しいて言えばという問題ではあるが、日差しの強い日にこの非常信号灯を使ってもあまり意味はないかもしれない。結局のところ火薬が燃えることで光る従来の発煙筒に比べれば明かりは弱く、太陽光の下では十分な警告ができないかもしれない。
ただ明るい時には発煙筒を焚かなくても事故車両を視認することができるので、そこまで気にすることでもないかなぁ。気になる人は万が一に備えて古い発煙筒をグローブボックスに入れておくのが吉。
保安基準適合品で車検にも対応
というわけでこのLED非常信号灯は夕方から夜間、そして雨天時などの視界が悪い中では高い視認性を確保することができ、使用もとても簡単。発煙筒の代替品としては十二分な性能があるといえるだろう。RX-8の助手席足元にある発煙筒ホルダーにもすっぽり収まった。
これで車検の度に発煙筒を買い替えるという1000円程度のコストはなくなったし、僅か5分の短い使用時間におびえる心配も、事故でパニックを起こしている状況で発煙筒でやけどをしてしまう心配もなくなった。非常時に使うものなので、ちゃんとした新品の単四電池を入れておけば、車検の際に電池残量を確認するだけでOK。しかも車検対応品である。従来の発煙筒よりも安いこの製品に文句をつけるところがどこにあるのだろうか?
今回はモノタロウでいくつか買い物をするついでに購入したが、同等のものはエーモンからも販売されているので、そちらの方が入手性は高い。車検を控えている人はこの機会に発煙筒をLED信号灯に買い替えてみてはいかがだろうか?
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