一瞬で無くなったATR SPORT 123Sの次のタイヤを探す旅に出た僕は、かつて値上げしたことで購入をやめたZESTINO ACROVA 07Aがマイナーチェンジしたという情報を聞きつけた。という話が前回までの話。
「いやーでもアクロバでしょ?3000円値上げしたんだよ?」という思いと、「Gredge07R並みのグリップってマジかよ。まぁそこまでじゃなくても耐久性があればいいしな…」という思いが交錯する中、僕の右人差し指はいつの間にか購入ボタンをクリックしていた…。
タイヤぽちった
— ひゃっかいだん (@hyakkaidan) 2018年7月9日
ZESTINO ACROVA 07Aを買いました
というわけでZESTINO ACROVA 07A(ゼスティノ アクロバ ゼロナナエー 以下07Aと略す)を購入。いつも通りサイズは4本ともに235/45R17。ちなみに送料込みで1本当たり9,625円だった。アジアンタイヤはどれもじわじわと値上がりを続けているが、それでも現時点はKR20AやNS-2R(120と180)のほうが安いので、普通にハイグリが欲しいという人はそっち買うよね…って感じの価格設定。07Aが6000円代で買えた時は、耐久性とグリップ力のバランスが絶妙だったらしいから魅力的だったんだけども。
2018年第12週製造品
我が家に届いた07Aは4本すべてが2018年第12週に製造されたものだった。というと2018年3月25日から2018年3月31日までの間のもの。2018年4月出荷時から新コンパウンドという話もあるが、果たしてこれがどっちなのかは分からない。
サイドウォールの装飾は簡素でサッパリしている。
サイドウォールはシンプルだが、リム部分に滑り止めのローレット加工が施されておりレーシングタイヤっぽい。
UTQGは
- TREADWEAR:280
- TRACTION:AA
- TEMPERATURE:A
旧コンパウンドの時からTREADWEARは変わっていない。
丁寧に材料表示までしてある。
内側はショルダー~ビートにかけてクロスしているリブが設けられている。
成形が微妙で、ちょっと重たい
もしかして型が痛んでるんじゃないの?と勘繰りたくなるような成形がちらほら見られるのは悪い意味で気になる。国産タイヤより安いから仕方がないんだろうけども。
重量は1本12.6kgと、同サイズで11.6kgであったATR SPORT 123Sより1kg重たい。ただ後述するがこの手のタイヤにしては深溝なので、その分重たくても仕方がない。
思う存分走り込むための7.6mm深溝タイヤ
プロファイルはラウンド型と角型のちょうど中間ぐらいの間隔。そして一般的なハイグリップタイヤよりも明らかに溝が深い。
測ってみたところ、各溝の深さはおよそこんな感じ。Gredge07シリーズと同じパターンながら、あちらは溝が公表6mmに対しこちらは公表8mm、実測7.6mmだった。イナズマ型の溝はあからさまに浅いのでただの飾り。使える部分のゴムの厚さが十分にあるので、07Aのコンセプトである「タフ&ロングライフ」が発揮されるはず。キャッチフレーズの「思ウ存分、走リ込メ」の通り、たくさん走れそうな予感。
↑測定に使用したデプスゲージ
ショルダーの剛性がかなり高い
体重をかけてタイヤを縦につぶしてみた。縦方向にやたらと硬かったATR SPORT 123Sほどではないが、こちらもかなり縦に固い。ただ、トレッド面のたわみが少ない。
そしてショルダーの剛性がかなり高い。サイドウォールをグッと押してもショルダーの変形量は少なく(トレッドゴムが厚いのもあると思うけど)、横方向にかなり固い。脚が硬めの車で荷重をしっかりかけてドライビングする必要がありそう。空気圧もかなり落とせるのではないかと思われる。最近のドリフトはかなり低圧でやってるようなので、温間2.0kg/cm3以下でも走れたりするんじゃなかろうか。
あとトレッドに爪を立ててみた限り、ゴムはそこそこ柔らかくペタペタと爪にくっつく感じがあった。これ本当に耐久力あるんだろうか…。
履きました@129600km
届いて2日後には馴染みの車屋さんにお願いしてATR SPORT 123Sから組み替えてもらった。斜め方向に掘られたパターンがなかなかにかっこいい(他メーカーのハイグリにそっくりだけど…)。123Sはショルダーが丸かったのでムチっとした印象だったが、07Aはそれに比べると肩が張っている。
まだ少ししか走っていないが、新品タイヤらしい転がりの軽さがあり、またハンドリングもかなり機敏。縦方向に硬いためか街乗りだと凹凸での突き上げ感が少しあり、ロードノイズは「サラサラ」っとした軽めの音がする印象。これからガンガン走って07Aの実力を試していきたい。
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