サーキット走行時はグローブの着用が義務づけられていることがほぼ100%なので、メカニックグローブや、滑り止め付きの軍手を付けて走っている人もいると思う。
ただやっぱり、それ専用に作られたレーシンググローブというものはよく考えられているので、タイムアップをはかるのにも良いアイテムになると思う。特に僕が今回購入したSPARCO LAPは、ツーリングカー(箱車)に最適化されたグローブだと感じた。
SPARCO LAP
というわけで今回僕が選んだSPARCO LAP(2020モデル)は、同社ミドルグレードのレーシンググローブ。
レーシンググローブはハイエンドモデルになればなるほど基本的に手のひらのグリップ力が上がったりするのだけども、ツーリングカー(箱車)だとハンドルの舵角が多く、送りハンドルなども必要になるので、グリップ力が高すぎるのは実はあんまりよくない。実は僕もグリップの高いグローブを使ってみたことがあるのだけども、ハンドルにべたべた張り付いて持ち替えづらかったのでイマイチだった、という経験がある。
SPARCO LAPの内側にはシリコンラバーがプリントされているのだけども、グリップ力としては少しだけ張り付き感がある程度でベタベタしない。ラバーの量も適切で、指先がハンドルに張り付いたりしないようになっている。
内縫い×外縫いミックスで高いフィット感
SPARCO LAPの特徴として、【主に内縫い、指の内側は外縫い】というちょっと変わった縫い方で成形されている点があげられる。繊細な感覚を求める指先を外縫いとすることでフィット感を高めつつ、内縫いによる耐久性やシュッとしたデザインを作り上げているように思う。
…個人的には全部外縫いでいいんじゃないかって気はするが…。
ツーリングカーに最適なグリップ力
実際に使ってみると、フィット感はかなり良好。レーシンググローブらしく、軽く手を握った状態で最適化されているので、ハンドルを握った時のツッパリ感などは皆無。生地は厚めなので付けていることを忘れさせられる、なんてことはないが、乗車中の各種ボタン操作なども特に違和感なくできた。
肝心の運転時だが、フィット感が良いのでハンドルからのインフォメーションは漏れなく伝わってくる。しっかりとしたグリップ力があるのでハンドルにピタッとくっつくのだが、それでいて切り足す際などにはスッと離れてくれるので、操作を妨げることが無かった。とても自然にドライビング出来る。
ちょうどいいレーシンググローブ
というわけでSPARCO LAP、フィット感や感触はさすが専用品といったところで、そこにさらにツーリングカーに適切なグリップ力を持っている。SPARCOのミドルグレードなだけあって価格も(FIA公認品としては)控えめなのが嬉しい。ちょうどいいレーシンググローブだと思う。
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