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【レビュー】BRIDE ZETA 4:日常使いも考慮された超高剛性のフルバケットシート

2019年10月に発表されたBRIDE最新作であるZETA 4を購入したので、そのレビューを行う。僕が購入したのはFRPモデルのブラックカラー。重量はカタログスペック通りの7.4kg。BRIDEスーパーシートレールLFと組み合わせて使用している。【追記】現在はBRIDE スーパーシートレールIGを使用している。

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BRIDE ZETA 4

見た目:○

見た目に関しては好みの問題だが、悪くは無いと思う。ベルトホールや肩部分のカーボン調は装飾過多な感じがするが、ブラックは落ち着いた雰囲気で目立ちすぎずかっこいい。サイドに走るレザー生地もアクセントになっていていい。大きなベルトホールも最初見たときはとぼけた印象だったが、見慣れてくるとなんだか悪くない。

FRPの成形も非常に美しい。

ホールド性:◎

さすが最新作なだけあってホールド性はかなり高い。BRIDE製品との特長として肩回りや太もも周りがRECAROに比べるとタイトなのは変わらないが、背中や腰、サイドサポートが面で体を支えてくれる印象。肩回りがタイトなおかげで、当初はシフト操作に少し違和感を覚えたが、慣れれば問題ないレベル。腕・肩の動きは阻害されないので運転に支障はない。個人的には太もも裏のクッションがもう少し薄いと良かった。

ただ太もも部分はややタイト気味。RX-8のようにアクセルペダルが右にオフセットされている車種の場合、若干無理に脚を曲げながらアクセルを踏むことになるので、高速道路での長時間移動時などにじわじわと足が痛くなってくる。この辺りはシートポジションなどを調整することで対処も可能だが、人によっては合わないかもしれない。

剛性:◎

RECARO RS-GやBRIDE ZETA 3、NANIWAYAのコピーフルバケに無名のSP-Gタイプ等、これまで友人の車についているいろんなフルバケに触れてきたが、BRIDE ZETA 4の剛性感は(国内で10万円前後で購入可能な物の中では)おそらくトップレベルだと思う。前作のZETA 3は肩がねじれる印象があったのだが、それがかなり少ない。剛性がかなり高いことも相まって、路面からのインフォメーションがガンガン体に伝わってくる。

快適性:△

純正シートに比べてはるかに大量の情報が伝わってくるのはサーキットにおいては大きな武器だが、一般公道においては基本的に不快。路面のちょっとした凹凸に頭が揺らされるのは疲れるが、これは高い剛性と表裏一体なので仕方がない。その割にお尻が痛くなったりしないので、使われているクッションやシェル形状の良さがわかる。

またフルバケの宿命として、身体との密着度が高いので、熱がこもって暑い。夏場は対策が必要かもしれない…。

ただ乗り降りについては、脚周りのサイドサポートが極端に高いわけではないので、そこまでの難しさはない。ドアがあまり開けない狭い駐車場でも、シートを後ろにスライドさせれば難なく乗り降りできた。

耐久性:〇

個人的にフルバケに対して一番気に入らないポイント、それは生地が擦れて穴が開くこと。中古のフルバケを探すと、ほぼもれなくシートベルトや乗り降りの際に擦れたことが原因であろう穴が開いていることからもわかるように、純正シートに比べて圧倒的に耐久性が低いのだ。これは確かに構造上仕方がないとはいえ、もうちょっと改善されてほしい。

しかしBRIDE ZETA 4は左右にレザー生地が走ることで、シートベルトや乗り降りの際のこすれる部分を強化してある。デザイン上のアクセントになると同時に、耐久性の向上が図られている。肩部分は補強されていないので、対策が必要かもしれない…。

サーキットでの性能を向上させつつ、日常での使用も考慮されている

高級なフルバケットシートは経験したことがないので比較できないが、10万円前後のフルバケットシートの中では、BRIDE ZETA 4はかなりいい選択肢だ。何よりもそのホールド性と剛性の高さは、身体のブレを大幅に軽減させ、より多くの情報を伝えてくれるので、サーキットでは強みを見せる。

一方でフルバケの欠点である耐久性の低さは、レザー生地の採用によって向上。サイドサポートもそこまで高くないので乗り降りもさほど難しくなく、日常での使用も(純正に比べれば不便極まりないが)十分に考慮されているのが嬉しい。とても満足度の高いフルバケットシートだと思う。

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