今年の5月にTSタカタとはだし天国で走って以来、季節的に暑かったこともありサーキット走行からご無沙汰していた。なのだけども、7月にタイヤをZESTINO ACROVA 07Aに履き替えて以来、走りたくてうずうずして仕方がなかった…。
美浜サーキットでアタック!
というわけで、11月中旬に中部地方に行く用事があったので、ついでに美浜サーキットでアタックすることに。
路面コンディションはドライ、気温は午前9時時点で13℃と、肌寒くも心地いい感じ。朝の時点ではもう一台しか走行車両がおらず、実質貸し切り状態。
1本目:ベストのコンマ7落ちとなる47.8秒をマーク
ACROVA 07Aで走るのはこれが初めてなので、とりあえず適当に冷間2.0kg/cm3に設定して走り出す。ブレーキングで少し止まらない感覚がありつつも、計測2周目に、結果的にセッションベストとなる47.873秒をマーク。これは昨年12月に出した、KENDA KR20Aでのベストタイムである47.124秒のコンマ7落ちとなる。
タイヤが温まってくると、そのまま縦にも横にもズルズル滑りだした。エア圧が高いのかと思い、ピットインして温間で2.4kg/cm3まで下げてみたところ、一時的には47.971秒が出た。しかし、やはりそこからはズルズルと滑っていく感じ。クーリングラップを挟んでも回復はしてこない。
2本目:エア圧をさらに落としてみる
ACROVA 07Aは割と剛性が高かったなぁという印象があったので、さらにエア圧を落として再挑戦。先ほどの感触から言っても、計測3周目までが勝負だろうとアタックしていくと、1周目に47.912秒が記録。そこからはコンマ1~2落ちでラップするが、温まった際のサイドウォールの腰砕け感が強く、フィーリングは悪い。周回を重ねてタイヤがさらに温まると、フィーリングはさらに悪化。タイヤもさらにタレていく感触。
3本目:ガス欠で走れず
11時台となったラスト3本目はエア圧を上げてコースイン。しかしコースインと同時にまさかのエンプティランプ点灯!あぁ…ギリギリ行けると思ってたんだけども、まさかここでガソリンが足りなくなるとは…。一応アタックしてみたが、ガス欠症状がでるので中止。それでも48.007秒が出たので、ちゃんと走ればもうちょっとタイムが伸びたんじゃないかなぁという感じ。もったいないことをしてしまった…。
ACROVA 07Aの感触:タイムは望めないが悪くない
絶対的なタイムで言えば、同価格帯であるKENDA KR20Aの0.7秒落ちということで、あまりタイムに振ったタイヤとは言えない。ただそれはACROVA 07Aのコンセプト通りなので問題なし。Gredge 07R並のグリップとは言い難いだろうけど…。
操縦的には、おそらく縦に弱い感覚がしたのはコンパウンドの限界じゃないかと。縦に比べると横方向はイケそうな感触があるものの、あと10%ぐらい突っ込めそうなところからズルズルっと滑り始める。ポジティブに捉えれば、滑り出しが穏やかでわかりやすいので安心感はある。さらにケース高いためか、ハンドリングや前後荷重に対して機敏に反応するので、アクセルオフやチョンブレでスッとリアを出して向きを変えられる。意のままに操れるような感覚がするので、乗っていて楽しいタイヤだなと思った。
タイムが望めるのは計測2周目か3周目まで。そこから先はタレるが、コンマ3落ちで踏みとどまれそう。猿走りするのにもいいんじゃないかと思う。
耐久性もよさそう
走行終了後のタイヤはこんな感じ。
装着してから3000kmほど走っているが、表面は非常にきれいで荒れも少ない。右回りのサーキットなので左側は少し摩耗が見られるが、全体的には減りは少な目。元々8mmの深溝ということもあって、結構なロングライフが期待できそう。
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