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思えばATR-SPORT2は最高に遊べるタイヤだった

これまで長いことATR信者だった(?)僕がタイヤをKR20Aに履き替えたのは先日お伝えした通り。なんだかんだでATR-SPORT2を累計6本買ってしまったので正直飽きたのだった。新しく履いているKR20Aの街乗りでの感想はまた別の記事で書きたいのだが、正直これまで履いていたATRはマジで最高のタイヤだったんじゃないかとふつふつと思ってきたので、そのことについてぼんやりと書いていきたくなってきた。

爆安ハイグリップタイヤKENDA KAISER KR20Aを購入!
※KR20Aを15か月使った後のレビューはこちら↓↓以前サーキットを走るのにおすすめの格安アジアンタイヤを紹介する記事を書いたが、その中でも個人的に一番気になっていたのがZESTINOのACROVA07Aだった。今使っているATR-SPOR...
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出会いは2014年5月

正直あんまり几帳面な性格ではないので、いつ何を買ったかなんて全然メモったりしていないのだが、どうもメールを見てみると2014年5月に最初のタイヤを買ったらしい。それまではまだ友人から借りていたランエボⅨ純正ホイール&AD07ネオバを履いていたのだが、ちょうどこのタイミングでタイヤの内側がすってんてんになったのだった。友人とはタイヤを使い切るまでという約束でホイールを借りていたのでこれを返却せねばならず、いったんは当時所有していたスタッドレスタイヤでやり過ごした。ちょうど大学のシルビアに乗っている先輩が、友人から買ったはいいが使っていないホイールがあるとのことだったので、それを4本でわずか9000円という破格で譲ってもらった。SSRのなんていう名前だったかは忘れたがメッシュホイールで意外と軽かった。ホイールキャップももらってはいたが、結局一度も使うことはなかった。

ホイールが7Jと8Jの組み合わせだったので、215/45R17と235/45R17を2本ずつ購入、これが僕とATR-SPORT2との出会いだった。

NS-2の評判の良さはよく聞いていたし、実際周りでも使っている人がいたのだが、みんなが使っているということと、あの斜めに切られたパターンがどうも好きになれずにタイヤを買うときの選択肢には入れなかった。ちょうどこのタイヤを買う少し前にATR-SPORT2が出始め、ドリフト用として輸入されておりそこでは意外と評価が高かったのだが、その一方でグリップ走行でのレビューを全く見なかったので、ある種の怖いもの見たさに買ってみた。NS-2より若干高かったが、それでも当時は送料を入れても4本で2.2万円ぐらいだった。特にメジャーサイズの215/45R17がべらぼうに安かった記憶がある。

ブロック剥離により買い替え

この当時の僕は積極的にサーキットで走るような人ではなかったのだが、とりあえず買ってから約1年後の2015年6月に今は無きYZサーキット本コースを走った動画が残っている。その間に別のサーキットを走りに行った記憶がいまいちないのだが、たぶん何回か走りに行ってるはず…。YZ本コースを走りに行った記憶はあるのだが、それがいつのことだったか全然覚えてない。


というわけで、2015年6月の映像がこれだ。前後サイズが違うためアンダーが強めで、それをどうにかしようとハンドルをちょっと多めに切りすぎてる。このためか、あるいはこのとき「めんどくさい」というだけの理由でエア圧調整を行わずに街乗りの高いエア圧のまま走ったためか、左フロントタイヤの数ブロックが剥離してしまっていた。だからと言って街乗りには何ら影響がなかったのだが、ブロック剥離しているタイヤを使ってるのもなんだかなぁという気持ちと、偶然1本のホイールの内リムにクラックがあることを発見したので、ついでにホイールごと買い替えることにした。ただし、タイヤを4本買い替えるのはもったいないので、2本は継続して使い、2本を新調することに。

前後235時代の到来

前後でホイールサイズが違うというのもかっこいいのだが、ローテーションできないというのは実にめんどくさい。そう考えたので次に買うホイールは前後同サイズにしようと決めていた。ただタイヤは235/45R17を2本使いまわすことを決めていたので、17インチ8Jという選択肢は譲れない。ヤフオクなどをあさりまくっているタイミングでちょうど出てきたのが、Weds SportsのSA-90だった。

デザインは気に入らなかったが、とにかく安かったので購入。ATR-SPORT2の新品も2本買って、前後235時代が到来した。これが2015年7月頭のことだったはず。ただ、この時ATR-SPORT2がやたらと値上がりしていて、235/45R17だと1本7000円を超えていたはず。ちょっと買う気が失せたが、前後違う銘柄ってのもなんだか嫌でもう一回買うことに。そしてフロントに新品タイヤをつけてとりあえずサーキットを走りに行った。


実はこの数か月前に僕は大学を中退し、とある会社になぜか専門学校の新卒扱いで入社したのだったが(世の中は不思議でいっぱいだ)、その会社とあまりにソリが合わず、またいろいろあって3か月半で会社を辞めた。上の映像は離職して2日目だ。会社を辞めた解放感と、行き場のない怒りと、これからの不安という様々な感情が入り乱れているせいかちょっと運転が荒い気がする…。こんな走りでもATR-SPORT2は僕を優しく受け止めてくれた。フロントに新品を履いているせいか、特に1コーナーでオーバーが出ている。でも全体的にはかなり走りやすかった。

幸田サーキットでのヘビーウエット走行会

また動画を撮影していなかったのだが、9月に超豪雨のなか幸田サーキットにて行われた走行会でも走ってきた。幸田サーキットに行ったのは初めてだったのだが、純正足ということもあるが割と雨の中でも粘り、また滑らせようと思えば滑るというコントロール性の良さもあった。絶対的なグリップ力でいえばいまいちではあったが、コントローラブルで楽しかった記憶が残っている。

美浜サーキット50秒切り

僕のRX-8はいまでもタイヤ、ホイール、ブレーキパッド、油脂類、フロントスピーカー以外のすべてが純正なのだが、そもそも純正でアジアンタイヤでサーキットを攻めている人なんてほかにほとんどいないので、どれぐらいのタイムで走れば速いのかさっぱり見当がつかない。

聞いた話によると、美浜サーキットでは50秒を切るのが初心者の第一段階らしい。もちろん車高調や吸排気のライトチューン、そしてハイグリップタイヤを履いた車での話なのだが、そうであれば僕も50秒切りを目指そう。

そうして気温も下がってきた2015年11月、50.432とこれまでのベストタイムをコンマ5縮め、さらにその翌月の12月にその時はやってきた。

49.962

 

ついにドノーマルのRX-8&アジアンタイヤで49秒台!うひょ~!

 

 

何の参考にもならないけど!

その後

とにかくこの後は僕も実家に帰省したためになかなかサーキットを走ることができなかったが(九州にいるとサーキット難民に陥る)、なんだかんだで2016年は6月に美浜サーキット、9月にTSタカタサーキット、10月に美浜サーキット、12月にはオートランド作手に走りに行けた。6月の美浜はRX-8では走っていないので動画がないが、それ以降についてはこのブログでも記事にUPしている。

TSタカタサーキットで遊んできた
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街乗りでの印象

ATR-SPORT2はATRブランドのフラッグシップモデルとはいえ、いわゆるハイグリップタイヤではなく、セカンドグレードのスポーツタイヤだ。だからこそサーキットだけでなく街乗りでの印象のほうがより大切だと思う。

ドライ性能★★★★★

走る、曲がる、止まるという性能に関しては少なくとも街乗りでのドライ性能では文句のつけようがない。必要にして十分。急ブレーキでもちゃんと止まれるし、曲がらないと思ったことなんて一度だってない。それはこれまでのサーキットでの動画を見れば一目瞭然だろう。ショルダーが丸いからか、轍に足を取られるようなこともなく、直進性もよい。高速道路でもハンドル修正に追われることはなく、長距離をリラックスして走れる。

レイン性能★★★★☆

これも普通に走っている分には何の問題もない。ただ、交通量の多いバイパスのような、轍のせいで水たまりが多くできる比較的流れのはやい道路の場合、ハンドルの手ごたえに不安を覚える瞬間がまれにあった。ただ、瞬間的なハイドロプレーニング減少なので一概にレイン性能が悪いとはいいがたい。ちらっと書いたが、幸田サーキットでのヘビーウエット状況でも割と安心して走れた。幸田ではピンソPS-91を履いていた友人の車も運転させてもらったが、それに比べるとかなり素晴らしいウエット性能であったため、街乗りでの不安はまずない。

販売店のレビューを見るとレイン性能が低いという評価をちらほら見るが、僕はそのように感じたことはほとんどない。よほど空気圧の設定を間違えているか引っ張りタイヤにしているか何かだと思うのだが…。

静粛性★★★☆☆

ここに関してはあまり高評価をつけるのは難しい。そもそも静かなタイヤとして売られていない。すり減ってくると荒れた道ではごとごととするし、高速道路をずっと走っていると唸るような音はしないがあまり静かだとはいいがたい。ただRX-8自体がそこまで静かな車ではないし、音楽をかけたり友人と話をするのには何の影響もないし、そのうち慣れる。マフラー交換を行っている車であれば全く気にすることはないレベルだ。新品だとかなり静かだったために、減った時の静粛性に劣るのが残念だ。

乗り心地★★★★☆

そもそも僕のRX-8は抜けまくっている純正足がついているので乗り心地がとても悪いのだが、その分を差し引いてもATR-SPORT2の乗り心地は必要にして十分なレベルだろう。そもそもタイヤを買おうと思ってこのブログを見た人が乗り心地を気にしているのだろうかという疑問だが。

価格★★★★☆

安い時に買えばかなり安いが、値段変動が大きいため注意が必要。最初に買った2014年5月では215/45R17が4000円を割っていたはずなのだが、この記事を書いている2017年1月時点では5440円と1500円程度高くなっている。ただ17インチなら4本そろえても2万円台で収まり、下に書くが耐久性も素晴らしいのでコストパフォーマンスは高い。

耐久性★★★★★

結局のところ2本は2014年5月に買ったタイヤのままだったが、そこからタイヤを手放した2017年1月まで2年8か月使って、残り溝は2mmで、ギリギリスリップサインが露出する寸前程度だった。サーキット走行は10回前後、総走行距離は3.5万kmほどであることを考えると、かなりの高寿命だ。2015年7月に新調したほうのタイヤも4mmほど残っており、正直な話もうちょっとは状態だった。ただ、表面がすってんてんになるまで使うのは好きじゃないし、安全上好ましくもないし(ぶっちゃけATRでサーキット走るの飽きたし)、ちょうどいい交換タイミングだっただろう。

総評:ATR-SPORT2は最高だ!

価格が安いわりに街乗りでの不満はほとんどなく、またたまにサーキットを走っても十分なグリップ力があり、ハンドルへの手応えもしっかり、滑り出しも穏やかでわかりやすいと、文句の付けどころを探すほうが難しい。確かに1回トレッド面の剥離はあったが、それ以降はきちんとサーキット走行するときには空気圧の管理を行っていたためそのようなことは一度も起きずに最後まで使うことができた。つまりATR-SPORT2はミニサーキットで気軽に遊ぶには最高のタイヤだった。ありがとうATR。SA-90を売りたいがために手放したし、飽きちゃったとか言ってるけど、なんだかんだ好きだった。また買うかどうかはわからないけど、迷っている人の背中ぐらいは押してあげようと思う。

なんだかんだでSA-90も愛着があった

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